「ダンジョンクローリー(Dungeon Crowley)」は2018年10月11日にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに「Animvs Game Studio」が行っている。一人称視点(FPS)によるアクションとRPGを融合させたランダムでダンジョンが生成されるオープンワールド型のゲームだ。
プレイヤーは3つのクラスの中から一つを選び、キャラクターをカスタマイズして自分の分身を作り出す。マルチプレイはシームレスに切り替わり、突如発生するイベントとしてプレイを盛り上げてくれる。
自由度の高いキャラを作り出せるので、キャラへの強い愛着を持つことが可能だ。ファンタジー系のRPGが好きな人なら、絶対に遊べるオススメのゲームになっている!
ダークな雰囲気で趣のある世界観!
Dungeon Crowleyは全体的にダークな色調で構成されており、どことなく哀愁を感じさせてしまうゲームデザインだ。日本のゲームによくあるポップなイメージは、まったくないと言っても良いだろう。
全体的に綺麗なグラフィックで描かれており、たいまつからは本当に熱さを感じてしまいそうなほどリアルで、床のあちらこちらには血糊が飛び散り、残虐さを強調させる。
舞台となるのは、王道的なRPGによくみられるお城や荒野、洞窟など。中世ヨーロッパをベースとしたファンタジー系の設定が好きな人にはピタリとハマる場所が多いだろう。
群れを成して襲ってくる敵を相手に、こちらも団体で倒していくような形になる。この辺りはFPSのガンシューティングのイメージを思い出してもらえるとわかりやすいはずだ。
Dungeon Crowleyでは自分をカスタマイズしてスキルを取ったり、装備を整えたりするRPG的な要素と、剣やボウガンといった武器を用いて敵を倒していくアクションゲーム要素をうまく結合させた臨場感のあるゲームとなっている。
戦闘は多人数同士の団体戦ばかりではなく、巨大な怪物を倒すレイド的な戦闘も味わえるので、時間を忘れるほど楽しくなってしまう。
もちろん、プレイヤーが使うキャラクターも用意されたキャラを使うのではなく、プレイヤーによって生み出されたオリジナルキャラなのだ。自分の分身となるキャラをカスタマイズして戦場に乗り込もう!
キャラクターメイキングと育成
プレイヤーが選べるのは戦士や魔法使いと言った直接的なクラスではなく、レベルが上がるたびにポイントが得られるので、そのポイントを強さ、知性、敏捷性などの主要属性に振り分けることで、キャラクターの特徴を出していくのだ。
剣、弓、スタッフなどの特徴的な武器を使いながら、別のクラスのような動きをするコトも可能になっている。弓が得意のように見せかけて近づいて来た敵を接近戦で倒すなど、プレイヤーの動きによって様々な疑似クラスを演じられるのだ。
現状ではまだ導入されていないが、将来的なアップデートではスキルツリーのような物も予定されている。スキルが確立することでさらにキャラとしての特徴をつけられるようになるはずだ。
FPSでありながら自分だけのオリジナルキャラを操作できるのは非常に楽しい。キャラの特徴を出すシステムもアップデートで随時導入されているので、今後のアップデートの発表が非常に楽しみなタイトルになっている。
何度でも楽しめるダンジョン自動作成システム!
どんなにキャラメイキング優れていたとしても、本質的な部分であるダンジョン探索が同じコトの繰り返しだと、何度もダンジョンへ挑み、キャラを強くしようという気持ちもなくなるはずだ。同じコトの繰り返しは誰だって飽きてしまう。
このダンジョンクロウリーでは、飽きさせないためにゲーム毎にダンジョン生成アルゴリズムを利用してカスタマイズされたダンジョンを提供してくれる。わかりやすく言うとランダムで生成されるダンジョンを思い浮かべてもらえばいい。武器や敵を自動で付属されていくので、プレイするたびに新鮮な気持ちで遊べる。
もちろん、ランダムと言っても、コンピュータが適当に使ったようないい加減なダンジョンではなく、プレイヤーが選んだいくつかの設定を反映した、2つの世界を最高の形でミックスしてくれるのだ。
カスタムシーンを経由することで、機械的に生み出されたような違和感はほとんど感じさせず、自然にプレイできるほど見事なレベルで融和されたランダムなダンジョンができあがる。
3つのダンジョンスタイルと10種類以上にもなる敵のタイプが、冒険を盛り上げる手助けをしてくれるだろう。プレイヤーを満足させるために素晴らしく練られたシステムだ。
シームレスで行われるマルチプレイへの切り替え!
マルチプレイと言えば、マッチング部屋で相手を決めて、それからゲームが始まるものが多い。しかし、Dungeon Crowleyでは、マルチプレイの申し込みをしておけば、マッチングは裏で自動で行われ、人数が揃ったら、そのままマルチプレイに突入する。つまり、マッチング部屋で相手が来るのを待つ必要はないのだ。
『ウィッチドックス』や『Grand Theft Auto』などでも用いられている手法で、シングルプレイで好き勝手遊んでいるところから、いきなりマルチプレイに突入するため、緊急イベントのような非日常的な新鮮な楽しさを運んでくれる。
シングルプレイからマルチプレイへの切り替えが、非常にスムーズに行われるので、集中していなければ、マルチに移行したことにすら気がつかないほどだ。
突発的なイベントは関心が高くなり、他のプレイヤーに負けたくない気持ちが出てくる。シングルプレイと比べてもモチベーションはかなり違う。
部屋に集まってマルチプレイの相手を探すのも悪くないが、一度、シームレスを体験してしまうと、通常のマルチプレイのマッチングでは煩わしさを覚えてしまう人も多い。シームレスで行われるマルチイベントは本当に素晴らしいので、機会があればぜひ体験してみよう。
現状は早期アクセスの未完成版。将来性は抜群だ!
現在のダンジョンスタイルは3つだが、フルアクセスバージョンになる頃には5つまで拡大される。今までとはまったく違う景色や場所が追加されることにより、冒険の幅はさらに広がっていくだろう。
登場する敵のタイプも、現状は10種類程度だが、こちらも20種類以上になる予定だ。どんな敵が追加されるのか、フルバージョンになるのを首を長くして待っていて欲しい。アップデートが非常に楽しみだ。
英語のみフルボイスで行われ、ポルトガル語とブラジル語にも対応している。残念なコトに日本語のサポートはない。しかし、まだフルアクセス版ではないので、日本でのプレイヤー数が増えていけば、日本語の対応も期待できるはずだ。積極的に運営のコミュに参加して、新しい言語の追加をお願いしてみるのもいい。
Dungeon Crowleyは早期アクセス版なので、ゲームの価格が安い上に将来性も抜群にある。今からスタートさせておくとより楽しめるだろう。ファンタジー系の設定が好きで自由に多人数での戦闘をしたいのであれば、このDungeon Crowleyはどんなゲームよりもオススメのタイトルだ!
ダンジョンクローリー(Dungeon Crowley)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨、インターネット接続が必要 |
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