「Two Worlds Epic Edition」は、ゲーム開発会社の「Reality Pump Studios」が開発を手がけ、2009/04/30にパブリッシャーの「Topware Interactive」から発売されたオープンワールド型アクションRPGである。
本作は2007年に発売された「Two Worlds」に、拡張パック「Tainted Blood」と「Curse of Souls」を取り込んで1つにした作品で、新たに90以上のクエストと8つのマルチプレイ用マップが実装されているのがポイントだ。
本作の舞台はファンタジー要素満載の中世的な世界観を持つ架空の世界で、人間とオーク族の間で紛争が巻き起こっている。
プレイヤーは紛争による混乱の最中に誘拐された妹「Kyra」の行方を探るため、何かに導かれるように訪れた未踏の地で、様々な依頼(クエスト)をこなしながら真相に近づいていくことになる。
様々な種族やクリーチャーが登場し、膨大なクエストと広大なマップが用意されている本作は、本格的なRPG作品を求めているユーザーにはピッタリのゲームだ。
クラシックな雰囲気を持ったグラフィック!
「Two Worlds Epic Edition」は2009年に発売された作品だが、母体となる「Two Worlds」は2007年の作品だ。
つまり今から約10年前の作品になるので、そのグラフィックや描画技術は最新ゲームと比べてしまうと若干見劣りがするが、当時のものと比べればかなり綺麗な描画をしているぞ!
本作に登場するキャラクターやオブジェクトには非常に丁寧な描き込みがされており、それらによってゲームの世界観はきちんと構築されている。
ポーランドのゲーム開発会社「Reality Pump Studios」によってデザインされた森林地帯や城壁、村落のデザインはまさにヨーロッパの歴史を感じさせる仕上がりであり、とても説得力がある。
描画性能では最新ゲームに及ばないが、描かれる世界にはプレイヤーを引き込む魅力があり、ある時点からその中で生きているかのような感覚になってくるのだ。
発表された年代を考えると「レガシー」的な位置に近いが、本作のグラフィックには「クラシックな雰囲気」と「独特な魅力」がある。
膨大なクエストがプレイヤーを待ち受ける!
本作をプレイして間もないプレイヤーが訪れる村では、早速住人たちが様々な依頼を持ちかけてくる。
その内容は「自分の妻への誕生日プレゼントを取ってきて欲しい」といった類のものが多く、一見するとさほど重要にも思えないが、クエストを引き受けて特定の場所に向かうことでストーリーが進展する場合があるぞ。
「Two Worlds Epic Edition」はオープンワールド型のRPG作品なので、どこに向かうのもプレイヤーの自由だ。
その点を十分に満喫しても良いのだが、プレイヤーが操作する主人公の傭兵には妹「Kyra」を探して救出するという目的があるので、最初は様々な依頼(クエスト)をこなして、自身のレベルアップやさらなる情報を得ることに注力した方が良いだろう。
ちなみに盗賊退治の依頼を引き受け、見事退治に成功すれば、彼らの装備品や馬などを「戦利品」として入手することもできるので、不要なものは売却すれば序盤の金策にもなる。
尚、クエストの会話は全て外国語で表示されるので、間違った解釈をしないように気を付けよう。
アクション性が高いバトルシーンも魅力的!
本作に興味がある人であれば、似たような世界観を持つRPG作品「The Elder Scrolls」シリーズをプレイしたことがあるかもしれないが、「Two Worlds Epic Edition」で描かれる戦闘シーンは「The Elder Scrolls」シリーズよりもアグレッシブでアクション性が高い。
どちらかと言えば最近のMMORPG作品に近いと言えるだろう。
一番注目していただきたいのが主人公を含めた「武器」の扱い方だ。
手元でぐるぐると武器を回転させながら攻撃を繰り出す本作の戦闘モーションは実によくできており、見ていて単純にカッコ良いのだ。
アクション映画でよく見かけるような「技」の数々は必見だぞ。
バトルシーンでは相手に与えたダメージが数字で表示される。
このシステムがあることで、プレイヤーは相手にどの程度のダメージを与えれば勝つことができるか(または歯が立たないか)が把握できるので、バトルを始める際には敵の上部に表示される「被ダメージの数字」にも注目しよう。
「武器の切り替え」で勝敗が決まる!
「Two Worlds Epic Edition」に登場する武器には属性があり、敵との相性も存在する。
特定の武器が有効な敵もいれば、特定の武器では全くダメージが与えられない敵もいるので、ゲームを進めていく際には「武器の切り替え」を行って素早く対応する必要があるぞ。
素の武器では歯が立たない場面が増えてきたら、武器に「魔法属性」を持たせるのも良いだろう。
「魔法属性」は全部で5種類あり、武器に符呪することによってその効果を発揮する。
「魔法属性」にも敵との相性があるが、無印の武器で戦いを続けるよりは効果が高いので、冒険中は「魔法属性」も積極的に利用すると良いだろう。
単純な強化システムで装備品をレベルアップ!
本作で武器・防具を強化する方法は極めて単純だ。
「Double-Up」と呼ばれる本作の装備品強化システムでは、同じ種類の武器や防具を2つ組み合わせることで簡単に強化を行うことができるぞ。
「Double-Up」は何度でも行うことが可能で、さらに一方の武器や防具が持っている「魔法属性」も強化後に上書きされるので、プレイヤーは装備品の性能をどんどん上昇させることができる。
一般的なRPG作品では装備品の強化に複雑なシステムを用いている場合が多いが、本作の強化システムは実に単純明快だ。
「Two Worlds Epic Edition」は、こんな人にオススメだ!
オープンワールド型のファンタジー世界で思う存分自由な冒険を楽しめる本作は、ヨーロッパのメーカーらしい世界観が美しいRPG作品だ。
登場するクリーチャーには豊富なバリエーションがあり、中には非常に強い敵も出現するので、バトルシーンでは程良い緊張感が持続する。
また、膨大なクエストの数々が実装されているので、やり込み甲斐があるゲームにもなっていると言えるだろう。
若いゲーマーには少々「古い」ゲームに感じられるかもしれないが、本作の世界観は「これぞ王道RPG」と呼ぶべき立派なものなので、一度プレイすればその奥深さや魅力を感じることができるはずだ。
また、アクション性が高いMMORPGが好きなプレイヤーであれば、本作をすぐに好きになることだろう。
「Two Worlds Epic Edition」は、中世ヨーロッパの世界観と、アクションRPGが好きな人にはオススメの作品だ!
トゥーワールズ(Two Worlds Epic Edition)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows XP | Windows XP / Vista |
CPU | Intel Pentium 4 2.0 GHz | Intel Pentium 4 3.0 GHz / AMD Athlon 64 3000+ |
メモリー | 512 MB RAM | 1 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce FX 5600 / ATI Radeon 9600 | NVIDIA GeForce 7800 / ATI Radeon X1800 |
VRAM | 128 MB VRAM | 256 MB VRAM |
HDD空き容量 | 6 GB | 6 GB |
DirectX | DirectX 9.0c | DirectX 9.0c |
備考 | サウンドカード必須 |
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