「ミラージュ : アーケイン ウォーフェアー(Mirage : Arcane Warfare )」は、独立系ゲーム製作会社の「Tom Banner Studios」が製作を手がけ、2017年5月24日にゲーム配信サイトsteamにて発表・販売したFPS(一人称視点)型のマルチプレイヤー参加アクションゲームである。
「Tom Banner Studios」は2012年10月16日発売の「Chivalry : Medieval Warfare(騎士団:中世の戦い)」で中世ヨーロッパの生々しい戦闘シーンを再現したことでも有名だが、続編となる本作では戦いの舞台をアラブやペルシャ地方に似た雰囲気を持つ架空のファンタジー世界へと移した。
前作「Chivalry : Medieval Warfare(騎士団:中世の戦い)」で話題となった戦闘シーンの残酷描写はそのままに、本作は魔法と近接武器を交えた新たな戦いの数々が繰り広げられるのだ!
ファンタジー要素満載のゴージャスな舞台がプレイヤーを待ち受ける!
「Mirage : Arcane Warfare (ミラージュ : アーケイン ウォーフェアー)」に登場する舞台は、中世アラビア文化とペルシャ文化にインスパイアされた不思議な雰囲気を持つ美しいフィールドだ。
ゲームでは数々の内戦によってこの地方一帯の秩序が完全に崩壊しているという設定になっており、フィールド内の至る場所で昼夜を問わず激しい戦闘が行われている。
アラブやペルシャの世界観をモチーフとする場合、一般的には暴力が一切登場しないファンタジー作品として仕上げるのがセオリーだが、本作ではあえて血みどろの戦闘が行われる舞台として採用されている。
「Tom Banner Studios」は、前作「Chivalry : Medieval Warfare(騎士団:中世の戦い)」との差別化を図るため、本作の舞台設定を意外な視点でガラリと変えてみせたのだ。
これは本作が前作の単なる焼き直しではないことの決意表明でもあり、新たなバトルフィールドを構築するという貪欲な開拓精神の表れだと言えよう。
「Chivalry : Medieval Warfare( 騎士団:中世の戦い)」よりも大幅に進化したグラフィックは美麗で、広大な砂漠地帯と壮大な宮殿の対比が見事に表現されている。
また、キャラクターのコスチュームや魔法のエフェクトには「紫」をメインとしたカラーリングが施されており、神秘的かつファンタジックな雰囲気を醸し出すことに成功している点も見事だ。
プレイ中はまるでアラビア文化とペルシャ文化に飲み込まれたような、スケールの大きい感動を味わうことができるぞ。
6種類の個性豊かなキャラクタークラスが選択可能
本作には個性と特性が異なる6種類の「キャラクタークラス」が登場し、プレイヤーは任意の「キャラクタークラス」を選択することが可能だ。
それぞれの「キャラクタークラス」には合計100種類以上のコマンドボイスが設定されているので、プレイ中は声やセリフでキャラクターのパーソナリティを知ることもできるぞ。
Entropist(エントロピスト)
アラビア文化やペルシャ文化を体現するような外見を持つ「Entropist(エントロピスト)」は「魔法の絨毯(じゅうたん)」を乗り回すことができる。
攻守のバランスに優れた「キャラクタークラス」だ。
Vigilist(ヴィジリスト)
全身を強固な鎧で包む「Vigilist(ヴィジリスト)」は、後方で戦場をコントロールするのが得意な防御タイプの「キャラクタークラス」だ。
Vypress(ヴァイプレス)
顔を隠したコスチュームが印象的な「Vypress(ヴァイプレス)」は、「暗殺者(アサシン)」タイプの「キャラクタークラス」で、俊敏な移動能力を駆使して敵に素早く忍び寄るのが特徴だ。
Taurant(タウラント)
自分の身長ほどもある巨大な近接武器を振り回すことができる「Taurant(タウラント)」は、全キャラクタークラス中最もパワフルで致命的な攻撃力を持っている。
敵に回した場合には近接戦闘時に最も危険な存在となるだろう。
Alchemancer(アルケマンサー)
体力と移動速度は共に低いが、広範囲にわたる強力な魔法を発動できる魔法使い。
多くの敵にダメージを与えることが可能な「Piercing Shot」や「Chaos Orb」などの特殊魔法を自在に操るぞ。
Tinker(ティンカー)
防御用の罠を仕掛けることに関してはスペシャリストの「Tinker(ティンカー)」は、前衛で戦うよりも後方支援に向いている策略型の「キャラクタークラス」だ。
近接戦闘の力は弱いが、頭脳プレイで敵を翻弄できるので、一風変わった戦闘を好むプレイヤーにはオススメだ。
多彩な対戦モードでユーザーのモチベーションが高まる!!
本作は基本的にオンライン対戦専用のゲームなので、シングルプレイ専用のシナリオやストーリーは一切用意されていない。
ただし対戦モードにはプレイヤーを飽きさせないように多彩なバリエーションが用意されているので、PvPでは様々なプレイスタイルを楽しむことができるぞ。
PvPには3vs3という最小構成のマッチメイクから、最大10vs10という大乱戦必至の戦闘モードがあり、それぞれのモードで勝利条件が異なる。
他にも6vs6の拠点制圧戦モードや、特定のアイテムを目的の場所まで死守するという防衛モードがあり、最近配信されたゲームパッチ「Mirage Patch 5」では「Run or Die(走るか死ぬか)」という新たなゲームモードも実装された。
尚、他のプレイヤーと協力しながら対人戦を戦い抜くのが本作の魅力であり真骨頂とも言えるが、
自分の攻撃が味方に当たった場合にはダメージを与えたという判定になってしまうので、
乱戦中であっても冷静に全体の状況を把握し、常に戦略的なプレイをするように心がけよう。
プレイヤーの腕次第で勝敗が分かれるようなシステムと言っても過言ではなく、そんなシステムが好きという人にオススメだ!
圧倒的なスピード感!白熱のバトルを体感せよ!
本作はFPS(一人称視点)ということもあり、スピーディーで目まぐるしいゲーム体験をプレイヤーに与えてくれる。
様々な近接武器を使ったフィニッシュムーブや、各種魔法によって遠くの敵を攻撃する動作は「Arkane Studios」の傑作FPSゲーム「Dishonored」の戦闘シーンを想起させるが、本作では基本的に終始戦いのみに明け暮れることになるので、プレイヤーは一息つく暇もないだろう。
戦いの舞台となる各種ステージは、プレイヤーのジャンプアクションを考慮して高低差を意識したデザインでまとめられているので、この地形を上手く利用することが勝利への鍵となる。
バトルの際は正面からぶつかるばかりではなく、高低差を利用して敵プレイヤーの死角に回り込むことも考えよう。
「Mirage : Arcane Warfare (ミラージュ : アーケイン ウォーフェアー)」はこんな人にオススメ
「Chivalry : Medieval Warfare(騎士団:中世の戦い)」と同じ製作スタッフによって作られた本作は正当な続編であり、姉妹版とも言える作品だ。
従って前作が持つ世界観を楽しめたユーザーであれば、本作も十分に楽しむことができるだろう。
一方で2つの作品に共通する「残酷描写」はプレイする人を選ぶかもしれないので、このような過激な描写を好まないユーザーは注意してほしい。
見た目には美しい世界を舞台に持つ本作だが、いざ戦闘が開始されると一転して殺戮の舞台へと変貌を遂げるのだ。
本作は、残酷描写に免疫があり、かつオンラインで他のプレイヤーと白熱した戦いを繰り広げたい欲求を持っているFPS好きには断然オススメできるタイトルだ!
© 2016 Torn Banner Inc.
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