『ASKA (アスカ)』のタイトル画像

『ASKA (アスカ)』は、2024/6/20からSteamストアで「早期アクセス版」が配信されている開発:Sand Sailor Studio、パブリッシング:Thunderful PublishingのPCゲームで、ヴァイキングの世界をフィーチャーしたファンタジー世界を舞台に最大3名のオンライン協力プレイを楽しめるサバイバルクラフト系ロールプレイングゲーム。

ゲームジャンルで人気が高いヴァイキング神話の世界観を取り入れた設定、容赦ない過酷な世界で活動しながらクラフトやバトル、狩りなどのコンテンツに触れ、自立できるヴァイキングの部族を生み出していくやりこみ要素満点のゲームシステム、オンライン協力プレイの醍醐味を体験できるマルチプレイモードの実装が大きな特徴。

ヴァイキングの時代や世界観をフィーチャーしたゲーム作品で遊ぶことが好きな人、自由に行動しながら様々なアクションへと挑戦していくサバイバルクラフトゲームタイトルを求めている人、親しいフレンドユーザーたちと一緒になって協力しながら「何か」を作り上げていく建設的なプレイ要素が好きな人におすすめの新作ゲーム作品。

このゲームはココが魅力!
  • ヴァイキング神話をフィーチャー
  • 最大3名のマルチプレイ
  • 難易度高めのゲームプレイ

ヴァイキング世界で生き延びる新作

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで早期アクセス版が配信されている『ASKA (アスカ)』は、これまでに大手パブリッシャーでも取り上げられてきた「ヴァイキング」の世界をフィーチャーしているおすすめの新作PCゲーム。ソロプレイ以外に最大3名のオンラインマルチプレイをサポートしているという必見のタイトルだ。

プレイヤーはダークなファンタジー要素を散りばめた美しいオープンワールド世界へと降り立ちながら、ソロまたは最大3名のCO-OPで生存と部族の発展を目指していくことになる。働きながらクラフトを行いつつ、動物の狩りや戦いにも手を染め、NPCの村人を指揮しながら自分たちで「自立できる部族」を生み出していくのがプレイの目的だ。

ヴァイキング世界をフィーチャー

現実世界とは異なる圧巻のロケーションも魅力で、リアリティー満点のゲームグラフィックも相まって、長時間熱中しながらプレイを進められること間違いなし。海外ゲームの雰囲気や世界観を愛している人、そして徐々に生存を極めながら成長を遂げていくサバイバルゲーム全般が好きな人には断然おすすめできるPCゲームとなっているぞ。

本作の開発を進めているのは、新鋭のインディーゲームデベロッパーである「Sand Sailor Studio」で、パブリッシングは「Thunderful Publishing」が担当。Sand Sailor Studioは僅か10名の精鋭で構成されている小規模なデベロッパーで、現在は2025年に予定されている正式バージョンの完成を目指しながら鋭意開発を進めている段階だ。

早期アクセス版の作品

記事執筆時点でSteamストアには合計で1,101件ものユーザーレビューが寄せられており、その総評は「やや好評」という順調な出だしになっている。評価を下げているユーザーの多くが指摘しているのが本作の「操作・システム」に関する複雑さで、カジュアルなプレイヤーを寄せ付けない印象も受ける。この点は後ほど深堀りしていこう。

ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕を完備しており、海外のゲームをプレイすることが苦手な人でも遊びやすい。またXboxコントローラーとPlayStationコントローラーでの操作も部分的ながらサポートしているため、普段ゲームをコントローラーで遊ぶことが多い人でも安心だ。総じて参入の敷居は低いゲーム作品と言えるだろう。

ゲームの特徴と魅力

ここに記載する『ASKA (アスカ)』についての情報は、記事の執筆時点で得られた情報を元にしているため、今後ゲームにアップデートや改変が入ると情報に齟齬が生まれる可能性がある。何より「早期アクセス版」のゲームは最初と最後で内容に「大きな違い」が生まれることも珍しくはないので、この点に留意しながら読んでいただきたい。

雰囲気のある場面

サバイバルクラフト要素を盛り込んだヴァイキングファンタジーの世界が作品の大きな特徴で、マルチプレイ時に3名のプレイヤーがお互いに協力して活動できる点が一番大きい。サバイバルゲームの多くは不毛なPvPが発生する過激なシステムを持っているが、本作の場合にはPvEに特化しているため、安心してプレイを進められるはずだ。

本作に似たコンセプトを持つPCゲーム作品に、スウェーデンのインディーゲームデベロッパーである「Iron Gate Studios」が開発した『Valheim (ヴァルヘイム)』があるが、同作の世界観やシステムが好きな人であれば、本作が持っているゲーム性にも親和性が高いと言えるかもしれない。ヴァイキングの荒々しい世界を大いに堪能していこう。

NPCを働かせる要素

高度な知能で制御されている村人NPCを指揮しながら自分の部族をゼロから築き上げ、生存と繁栄に必要となる貴重な「資源」を集めながら、古代の脅威や暗い冬の中を生き残っていく過酷なプレイ要素を体験できる本作は、常に緊張感を強いられるシチュエーションを持つゲームで遊ぶことが好きな人にもおすすめできる新作ゲーム作品だ。

村人にはゲーム内で様々な仕事を割り当てることが可能となっており、人材マネジメント的な側面も体験できる点がポイント。多くのサバイバルゲームでは個人が生存に集中していく流れが一般的だが、本作の場合にはあくまで「部族」の発展こそが重要視されていくので、個人プレイとは異なるゲーム性を大いに味わうことができるはずだ。

クラフト要素によって建造できる構造物には住居、工房、鉱山、農場、防衛施設などの種類があり、資源を確保しながら自分のセンスを発揮して建設コンテンツを楽しめる。機能的な家具や様々な装飾アイテムで建物をカスタマイズすることもできるようになっているため、自分らしさを活かすゲームを求めている人にも断然おすすめだ。

ゲーム内のロケーション

NPCにはそれぞれ固有の日間スケジュールがあり、独自の行動を行っている。この地で生き残るためには休息、食べ物、飲み物、人との関わりが必要であり、まるで「生きた村」に住んでいるような感覚に浸れる点も魅力。建造物が増えていくことによって起こる「生活サイクル」が、本作を非常にリアルなゲームタイトルにしているぞ。

またNPCはプレイヤーに対して「個人的な要求」を行ってくることがあり、これがプレイの複雑さに拍車をかけ、AI操作でありながら人間らしい側面を与えている。マルチプレイで遊べない場合にも人間同士が触れ合っていく要素を体験できるため、ソロプレイ専門にゲームを遊んでいるユーザーでも楽しみながら作風を体感できるはずだ。

またNPC村人に「訓練」を施していくことによって、戦闘や職業を問わずその能力が向上する。熟練した鍛冶屋NPCを育て上げればそれが部族の利益になって還元され、卓越したハンターNPCを育てれば、さらに世界を探索してより多くの材料を集め、部族をより効率的に養うことができるようになっていく。やりこみ要素は満点だぞ。

過酷な世界

ワールド全体はプロシージャル生成されていく仕組みで、リアルでダイナミックな天候システムも実装。作品では季節によってサバイバルの「優先順位」が入れ替わるようになっているため、計画性を持ちながらプレイを進めていくことが最も大事になってくる。容赦ない環境で暮らしつつ、「暗い冬」に備えて万全の態勢を整えておこう。

ゲーム内で発生するバトルはスキルベースで進行。神話上の敵キャラクターも登場する本作では、危険な冬の季節に戦いが巻き起こるサイクルになっているので、それまでにNPCを育成しながら部族の戦力を高め、またゲームシステムに習熟しながら「何が必要になっていくのか」をしっかりと理解しておこう。過酷な世界が待っているぞ。

過酷な世界

ゲーム内でアクセスできることが多い点が特徴でもある『ASKA (アスカ)』は、これまでにサバイバルクラフト要素を持ったゲームに触れてこなかった人にはやや厳しい作品と言えるかもしれない。システムの手間もかなり複雑なので、初見ではやるべきことの数々に圧倒されてしまう可能性もある。覚悟してプレイを進めていこう。

そういった意味ではカジュアルゲーマーには不向きな作品であり、準備を怠っていると瞬く間に窮地へと追い込まれてしまう特性も持っているため、上手くいかない場合でも「トライアンドエラー」を繰り返せる人に向いているゲームと言える。歯ごたえのあるサバイバルゲームを求めている人にはピッタリのゲームタイトルになっているぞ。

早期アクセス版の現状と正式バージョンへの展望

開発スタジオの言葉を借りると、本作は「早期アクセス版」ではあるが「アルファ版」の立ち位置にある作品であり、今後ゲームシステムにも数々の調整が入っていくことが予測される。ある程度完成された状態のゲームをプレイすることが好きな人は、本作の開発進捗がある時期まで進行するのを待ってから手を付けるのも良いだろう。

現状の本作ではソロプレイと最大3名のオンラインマルチプレイが可能で、自給自足できる植民地を開発しながらクラフト要素やサバイバル要素も体験できる。また上記で説明したNPC村人に役割を与える要素も搭載されているので、長時間夢中になってプレイを楽しめるはずだ。現在のビルドは安定しているとのことなので、安心できるぞ。

ただし集落を大きく発展させていくと、PCへのパフォーマンスに影響を与えることも明言されているため、クラフトで創造性を発揮しながら巨大な集落を生み出そうと思っている人は注意。こういった「重い描写」を軽減してくれるのは「最適化」のプロセスだが、これが完璧に作用するまでにはまだ多くの時間が必要になりそうだ。

早期アクセス版の作品

早期アクセス版の時点で少なくとも2回のメジャーアップデートが行われる予定で、作品は2025年になってから「正式配信バージョン」へと進化していく見通し。その過程でプレイヤーから寄せられたフィードバックを取り入れることも行われていく見通しで、意見の内容によってはゲーム性などにも大きな影響が出るだろう。

基本的に「早期アクセス版」のゲーム作品というのは、不完全な状態のゲームを一般へ公開し、プレイヤーの反応を開発者が見るために存在していることが多い。またプレイする過程で発生する不具合やバグなどの情報を収集することも早期アクセス版の大切な役割で、この期間を設定する事によってゲームにも磨きがかかっていく。

ところが最近Steamストアには、この「早期アクセス版」の意味を正しく理解しないユーザーからの一方的な批判が多く見受けられる。バグや不具合、そしてゲームシステムがおかしいなどの兆候は早期アクセス版に付き物であり、その部分だけを切り取って作品を批判することは完全に間違っている。この部分は気をつけてもらいたいところだ。

大自然の光景

開発者の環境では再現しなかったバグや不具合を報告していくことは「早期アクセス版」を購入したプレイヤーの義務でもあり、その報告が的確であるほど開発者にとって有益な情報になり得る。無論ゲームシステムがおかしい所を指摘し、その具体的な改善案を発信していくことも大切で、これが活発に行われるほど作品も洗練される。

インディーゲームデベロッパー、特に少人数態勢でゲームの開発を進めている人たちにとって、最も大切なのは実際にゲームで遊んだプレイヤーの率直な意見と誠意ある報告であり、これらを求めながら作品を「より良い物」へと作り上げていく過程こそが「早期アクセス版」の醍醐味。購入前にこの点を十分に理解しておこう。

なお、Steamストア上には「早期アクセス版」の段階のまま数年以上も開発進捗が放棄されている作品もあるため、こうしたゲームを見極めることも大切。不完全なゲームを販売しながら改善を一切行わないという悪質なデベロッパーも少数ながら存在しているので、Valveの返金制度などもチェックしながら対策をおこなっておこう。

結局のところ「早期アクセス版」を購入して楽しめる人は、ある程度の不具合を許容できる心の持ち主、そしてインディーゲームデベロッパーを助けながら一緒に製品を「完成状態」へと導いていこうという志を持っている人、ということになる。決して完成品ではないため、完全な状態で遊びたい人は今すぐこのページを離れよう。

ゲームに対するフィードバックは、主に公式Discordサーバーで受け付けている。作品はSteamに掲載される以前からクローズドベータテストを何回も開催しているので、全体的な安定性については現状で大きな問題は見受けられない。今後のフィードバックと開発進捗で、作品がどのような変化を見せていくのかが非常に楽しみだ。

早期アクセス価格で販売中

Steamストアでの販売価格は2,800円で、現在はリリース記念セール価格となる10%OFFの2,250円で販売中(2024/7/12までの期間限定価格)。ちなみにこの価格は早期アクセス時のみの値段となり、2025年に予定されている正式バージョンでは一気に価格が上昇する予定であることがアナウンスされている。欲しい人は急ごう。

解除できるSteam実績の数は合計で39種類とかなり豊富。これまでに遊んできたゲーム全てのSteam実績を解除してきた「実績ハンター」な人にもおすすめできる新作PCゲームタイトルで、ソロまたは最大3名のマルチプレイで過酷なヴァイキングの世界を体験しながらゲームを遊び尽くし、全ての実績を解除するプレイも捗るはずだ。

安価な価格で販売中

なお、本作にはValveが提供するゲーム機「Steam Deck」との互換性に関する情報が存在しない。1つにはSteamストアにアップロードされていく新作タイトルの総数と、互換性をチェックするValveの人員が釣り合っていないことが考えられるが、そもそもSteam Deckでのプレイを目指して開発された作品ではない可能性もある。

親切なデベロッパーの場合、自らSteam Deckでのテストプレイを行い、その整合性や互換性について独自にリポートを上げたりしているが、本作の開発元であるSand Sailor Studioはそういった情報を持ち出していないため、Deckユーザーは本作がDeckでプレイできる可能性がないかもしれない、と考えておいたほうが無難だ。

システム要件

『ASKA (アスカ)』のシステム要件は、Steamストアに最低動作環境のみが提示されている状況。それによるとグラフィックボードの最低ラインはNVIDIAのGTX 1660クラス(VRAM 6GB)もしくはAMDのRX 590クラスで、現行のローエンドなゲーミングPCがあれば一応プレイ可能な範囲になる、と言えるかもしれない。

CPUの最低動作モデルはIntelのi5-6600クラスもしくはAMDのRyzen 5 1600クラスであり、プロセッサーの面でも敷居が低い作品と言える。メインメモリの最低搭載量は16GBと一般的な数値で、これをクリアできる人は多いはずだ。インストールサイズも6GBと低いが、これは今後の開発次第で増えていく可能性もある。

PCゲーマーは様々な解像度のモニターを使ってゲームをプレイしているので、できれば推奨環境でのスペックについても記載してもらいたかったが、開発メンバーが10名という少人数態勢でゲームを作っている人からすれば、様々なPC構成でゲームをテストプレイする環境が整っていないのであろう。これは今後の情報開示に期待しておこう。

要求スペックは中程度

ちなみにPCモニターがフルHD以上、WQHDや4K解像度で、そのネイティブ解像度でゲームをプレイする場合、ストアの最低動作環境で提示されているものよりもハイスペックなグラフィックボードが必要になってくる。またプレイ動画を実況配信しようと考えている場合には、CPUをさらに高性能なものへと置き換えることも考えよう。

一般的にモニターの解像度が上昇するに従ってグラフィックボードへの負担が増え、またゲームプレイの録画と配信はCPUに大きな負荷をかけることになる。配信を狙っている人はそれなりのPC環境を整えていることと思われるが、これからゲームの実況配信を目指そうと思っている人は、CPUのスペックに十分な注意が必要だ。

インストールサイズが小さく抑えられているのには、本作のマップが「プロシージャル生成」される仕組みが関与しているものと思われる。プレイがセッション単位で進行していくため、AAAクラスのRPG作品のようにメモリを食わない点で優れていると言えるだろう。普段ストレージが逼迫気味な人でも安心してプレイを楽しめるぞ。

農園の光景

ダークファンタジーなヴァイキング世界を舞台に、自分だけの部族を発展させていくおすすめの新作『ASKA (アスカ)』は、現在Steamストアで「早期アクセス版」として好評配信中。圧倒的なやりこみ要素が嬉しい作品で、ソロプレイだけではなく、オンラインマルチプレイで3名のプレイヤーが一緒に遊べる点も高評価ポイントだ。

ただしプレイ時間はそれなりにかかるので、ある程度時間を確保できるフレンドユーザーがいないと難しい面もある。本作でCO-OPを楽しみたい場合には事前にPCゲーマーのフレンドへ本作の特性やプレイ時間について話を行い、それを了承してもらった上でサーバー上へ誘っていくのが最もベストなプレイスタイルになるだろう。

ヴァイキング神話の世界観が好きな人におすすめのタイトルで、新しいサバイバルクラフトゲームを探している人にも見逃せない作品に仕上がっていると言える。現状は「未完成」な作品ではあるが、そこに関与できる点も早期アクセス版の醍醐味だ。興味が湧いた人は今すぐSteamストアへアクセスして、ゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ヴァイキングの世界へ出発!

総評:サバイバルゲームの代表作になれるか

Steamで根強い人気を見せているサバイバルゲームジャンルに挑戦を挑む新作PCゲーム『ASKA (アスカ)』は、ユーザーの趣向や世界のトレンドを上手く調和しながら開発が進められているタイトル。ヴァイキングの世界を盛り込んでいるなど、幾分打算的な箇所も見受けられるのだが、その世界観に「嫌味」はなく、心地よさを感じる。

サバイバルゲームがここまで世界中のプレイヤーを魅了する大きな要因の一つに、予定調和ではないプレイ展開が巻き起こる点があると思う。一本道が敷かれているゲームはある程度安心しながら楽しめる作風を持っているが、サバイバルの世界ではふとした瞬間に「死」が訪れ、それまでの労苦が台無しになってしまうことも多い。

新作サバイバルゲーム

これは「さらなる刺激」を求めるゲームジャンキー的な発想なのか、それとも単に「扱いにくいゲーム」を欲しがる玄人の思考なのかは分からない。ただしサバイバル関連の難易度が高まる作品ほど多くの注目を集める傾向があり、そんなタイトルにチャレンジしたいという欲求を持っている人が多いことは公然の事実となっている。

容赦ない世界、というものを生み出すためには、プレイヤーに「理不尽さ」を感じさせないようなウェルバランスが求められ、そこがパブリッシャーの「腕の見せ所」とも言える。ここで言及しているのはゲームシステムの調整部分に関してであり、PvPで他ユーザーに自分の住まいを蹂躙されることとは趣が異なる点に留意してもらいたい。

魅力的な新作ゲーム

多くのゲーム作品が「難易度」を持っており、プレイヤーの腕前に応じてそれらを選択することでゲーム性に大きな変化が生まれていくが、サバイバルゲームにも難易度を調整することで途端に厳しい展開が生まれる作品があり、そこもプレイヤーに高評価を投じさせる要因となっている。難しいほど挑戦する価値がある、という発想だ。

難しさは反面「ストレス」を生み出す大きな要因にもなりかねない要素なので、その扱い方には細心の注意が必要になってくるが、この部分で「絶妙なさじ加減」を生み出すことができれば作品はバズる。ただしその一方で作品のバランスが崩壊してしまった状態では、プレイヤーがゲームから離れていくことを引き止められないだろう。

ゲーム内のキャラクター

そんな視点で本作『ASKA (アスカ)』を見てみると、まずサバイバルゲームとして必須となる「難易度」に関してはウェルバランスで丁度よい。そのシステムが幾分複雑になっているので、ここで多くの脱落者が出てしまう可能性があるが、これまで多くのサバイバルゲームで遊んだ人にとっては些細な問題に映るはずだ。

そして何より本作は3名でのCO-OPをサポートしている。これは孤独に難易度と戦うこととは大きく異なる要素であり、高難易度でありながらも連帯感を感じながらプレイを進められるため、気分的には180度異なるプレイ要素を体験できる。無論ソロでじっくりと遊びたい人はそのままソロで進めても何ら問題は起こらない。

近年サバイバルゲームジャンルの価値を著しく下げてしまった要因でもある「オンラインPvP」はオミットされており、これも作品の印象をかなり良くしているイメージだ。理不尽に敵対プレイヤーが自分の構造物やアイテムを蹂躙していく「腹立たしい出来事」が発生しないだけでも、本作が存在する価値は十分にあると言えるだろう。

幻想的な光景

それでは本作を万人向けのサバイバルゲームとしておすすめするか、と問われると、前述の「システムの複雑さ」が引っかかる。これを苦にしないプレイヤーも多いが、間違いなく低評価の要因の1つとして存在しており、確かにこの部分には改善される余地が残されていると感じる。今後の開発進捗で一番気になる部分だ。

開発元は既存のゲームタイトルが持っているシステムへ安易に依存せず、自分たち独自のシステムで作品を制御しようと考えていることが窺えるので、操作面での複雑さは正式配信バージョンになっても変わらない可能性がある。この点を良しとするか、それとも重大な作品の欠陥と捉えるかで、本作の根底的な評価が変化するだろう。

作品が注目を浴びている今、開発者に望まれるのは「ピュアな意見」を受け入れることで、単に「低評価グセ」が付いているユーザーの言うことは聞かずに、建設的な意見とアイデアを発信しているプレイヤーの言葉に耳を傾けることが求められるはず。時にプレイヤーの発想はゲーム開発に大きなヒントを与えてくれることもある。

早期アクセス版のゲームが製品版になってから「化けた」例はSteamにも多数あり、それらは全て適切なユーザーのフィードバックを反映した結果起こっている。2025年に正式版を出す、という目標を掲げている本作にはあまり時間が残されていないので、取捨選択しながら有益な意見の数々を拾っていってもらいたいところだ。

準備を怠ってしまったことで取り返しがつかない被害も巻き起こる本作は、プレイする人間に「忍耐」と「努力」を求めてくる。言わば苦行にも似た経験を得られる作品だが、そういった作風が好きな人には断然おすすめできる新作PCゲームと言えるだろう。自分の腕前がどこまで通用するのか、良い試金石になってくれるはずだ。

また1人だけで生きていくのではなく、NPCを世話しながら部族の発展を目指す部分にもやりがいが出てくるので、人材マネジメント要素が得意な人には向いている作品と言える。NPCは時に鬱陶しい感じに見えることもあるが、これも完成形ではないため、今後のアップデートによってより一層「人間らしく」なる可能性は残されている。

ダークファンタジーなヴァイキング世界を舞台に、自分だけの部族を発展させていくおすすめの新作『ASKA (アスカ)』は、現在Steamストアで「早期アクセス版」として好評配信中。ガッツと根性が必要になってくる作品だが、その充足感とリプレイ性は非常に高く、値段以上の価値を持つゲームになってくれるはずだ。

またプレイ時間は長くなりがちだが、ゲームの実況配信にも向いている作品であり、過酷な環境下でプレイヤー同士が結束する場面は多くの視聴者を引き付けてくれるはず。PCのスペックに余裕があり、配信できる環境が整っている人は、本作のプレイ動画を広く公開しながら、さらなるフォロワーの獲得を目指していくのも一興だ。

興味が湧いた人は今すぐSteamストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

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ASKA (アスカ)スペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-6600K Intel Core i7-8700K
メモリー 8GB 16GB
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 1060 NVIDIA GeForce GTX 1080
VRAM 3GB 8GB
HDD空き容量 50GB 50GB
DirectX DirectX 11 DirectX 12
備考

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