『Project Gorgon』は、2018/3/13から早期アクセス版が配信されているPC向けMMORPG。
王道ファンタジー世界を貫く世界観、探索と発見を通じて独自の成長を目指すゲームシステムが特徴で、新規ゲームにフィードバックを送ることが好きな人におすすめ。
- 夫婦が中心に開発
- 自由度満点のシステム
- ユニークな交流要素
注目のMMORPG
現在Steamで「早期アクセス版」として公開されている『Project Gorgon (プロジェクト・ゴーゴン)』は、王道ファンタジー世界を体験できるMMORPG。
プレイヤーが探索と発見を通じて「独自の道」を切り拓くことができるゲーム作品を目指して日々開発が進められている必見のタイトルだ。
夫婦が中心になって開発
開発を進めているのは、エリック・ハイムバーグ氏とサンドラ・パワーズ氏の夫婦デュオが率いるインディーゲームデベロッパーのElder Gameスタジオ。
エリックはゲームデザイナーやリードエンジニア、開発者及びプロデューサーとしてゲーム業界に10年携わってきた経歴を持つベテラン。
一方のサンドラは『Asheron's Call』シリーズや『EverQuest II』などでプロデューサーを努めた人。夫婦揃って凄腕の経歴を持つ。
生きているゲーム世界
本作が目指しているのは、プレイヤーに大きな没入感を与えるゲームシステム。過度な演出や過剰な物語性を排除したゲーム世界が特徴だ。
NPCには独自の興味事や目標を持っており、プレイヤーが親しくすることで報酬を提供することも。NPCを「生きている」用に感じられる仕組みだ。
また、同じ世界で冒険しているプレイヤー同士がショップ内でアイテムを売買できるトレードシステムも内蔵。お互いに助け合える。
ゲーム内に登場するアイテムにメッセージを刻み込んだり、本を書いたり、他のプレイヤーにメモを残したりすることも可能。
作品に動的に関われるシステムが存在することが本作の価値を高め、MMOらしい「プレイヤーが作り上げる世界」を補助してくれる。
毎日ログインすることが楽しくなる仕掛けの数々が存在している作品で、今後どのような発展を遂げていくのかも非常に楽しみだ。
トレンドに逆行するシステム
『Project Gorgon (プロジェクト・ゴーゴン)』には、MMORPGで一般的なクラスの概念が存在せず、全ては主人公のスキル習得にかかってくる。
スキルベースのレベリングシステムを持つことで柔軟なキャラクタービルドが可能となり、プレイヤー自身の考えで成長の方向性も模索できる。
ゲーム開発者として長く業界に関わってきた両名の中心人物は、あえてMMORPGのトレンドや慣習を打ち破る方向で作品を生み出している。
型にはまらない自由度の高さを求めている人にもおすすめのPCゲームで、レールに敷かれた道を歩むことが嫌いな人にもハマる作品と言えるだろう。
無料のデモバージョン
Steamでの販売価格は4,100円。なお、購入を躊躇している人に向けた無料のデモバージョンも同時配信中なので、まずはこれからプレイするのもアリ。
デモ版ではゲームの大部分を探索可能で、さらに作成したキャラクターのデータは製品版に持ち越せる。ただし習得できるスキルレベルは15までだ。
製品版を購入した時点でデモ版の制限は全て解除されるので、自由度満点の冒険をたっぷり味わえるぞ。
インターフェースは英語一択
ゲームのインターフェースは英語一択で、残念ながら日本語環境は非搭載。今後のアップデートで風向きが変わるかもしれないが、今のところは未知数だ。
公式Discordサーバーでユーザーの意見を求めているので、ボランティアで翻訳を買って出るのもアリ。忌憚のない意見を送ってみよう。
なお、但し書きが付きながらも、ゲームは一応Steam Deckでもプレイ可能。Deckユーザーは要チェックだ。
現在の開発状況
早期アクセス版の現時点では、100を超えるスキルと数千のアイテム、最大レベル80 までのコンテンツを含む数十のダンジョンを実装。
ダンジョン、スキル、NPC、その他のシステムは一通り実装されているので、現状でも満足できるプレイを楽しめるようになっている。
ただしグラフィックに関しては未だ改装中の部分が多く、特定のモデルで代替キャラが使われているなど、粗さも目立つ。
バグのあるアニメーションなど、不完全なパートも存在することを許容できるのであれば、開発途上の作品で長時間過ごせるはずだ。
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【おすすめポイント】野心的なMMO!
ゲームの特徴
バトルを面白くするための仕掛けが施されている点が作品の魅力。戦闘によって獲得できる戦利品は完全にランダムで生成されていく。
登場するモンスターたちの能力や戦闘力もそれぞれユニークで、バトル中に飽きることがない。ダンジョン内部にはパズルやトラップも登場するぞ。
自分だけのクラス
明確なクラス分類を持たない本作では、プレイヤーが戦闘スキルを好きなだけ学習し、それをチョイスしてスタイルを構築するシステムを採用。
トライ・アンド・エラーで成長を遂げられる仕組みが面白い作品で、プレイヤーの数だけ異なる独自クラスが生まれていく。長時間ハマるぞ。
コンパニオンの育成
ゲームに登場する動物たちを飼い慣らし、戦士として育てることも可能。品種改良を施してほかプレイヤーへ販売することもできる。
死体を使ってアンデッド軍を組織することも可能で、ネクロマンサープレイも大いに捗る。他に類を見ないコンパニオンの育成要素を持つゲームだ。
成長のプラスとマイナス
主人公は人狼になることもできるが、全ての特殊能力には長所と短所があり、これらを正しく理解することがプレイを進める上で大切になる。
獣人になると治療方法がないため、満月になるとビースト形態のままで行動することになる。ある程度覚悟した上でロールプレイを行っていこう。
その他の機能
ハウジングシステムやプレイヤー作成のクエストへの参加、そしてストーリー重視のライブイベントなど、ゲームを楽しむための仕掛けは豊富。
自分の本や物語を書いて投稿できる本棚システムもあり、他プレイヤーはお気に入りに投票できる。コミュニケーション要素も満点の作品だ。
作品の今後
アルファ期間中にすでに何百名ものプレイヤーからフィードバックを受け、提供の提案を使用してきた本作だが、今後は更に加速する見込み。
現在の早期アクセス版ではさらに多くの提案を使用して、戦闘、クラフト、探索の細部にまで踏み込んでいく予定だ。
総評
グラフィックが「仮の状態」になっているため、視覚的に本作を判断することは難しい。ゲームシステム面では数々の驚きがあり、今後が非常に楽しみだ。
UI周りやゲームデザインは往年のMMORPGを踏襲し、目新しさは感じられない。ただしこれはMMORPGが完成の領域にあることも示している。
日本語UIが存在しないため、国内でヒットするためには一定の時間がかかるだろうが、これまで数々の作品に携わってきた開発者の視点はたしかに面白い。
熱心なコミュニティーを形成し、彼らが活発に作品へ関わることが今後の分水嶺となっていくはず。より多くのプレイヤーを巻き込んでほしい。
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【おすすめポイント】今後に期待!
Project Gorgonスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7, 8, 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500Kまたは同等のAMDプロセッサ | Intel Core i7-6700Kまたは同等のAMDプロセッサ |
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 460または同等のAMD GPU | NVIDIA GeForce GTX 970または同等のAMD GPU |
VRAM | 1GB | 4GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
(C) Elder Game Studios.
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