『Malody V』は、2023/2/28からSteamで正式配信されているMugzoneの購入型PCゲームで、有志のボランティアによって運営されているクロスプラットフォーム対応の「音ゲー」シミュレーター。
ワンコイン価格でゲットできる安価な価格設定、古いバージョンに存在していた何百種類ものバグを修正し、エディター、プロファイル、コレクション、音楽プレーヤーなどを改善した扱いやすいシステム、マルチプレイで遊べる点が魅力で、自分だけの譜面を生み出せる音ゲーシミュレーターを探している人におすすめの新作。
進化を遂げた音ゲーシミュレーター
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Malody V』は、2014年にリリースされた「音ゲー」シミュレーター『Malody (マロディー)』の進化系となるおすすめの新作。本家とは別の作品として開発が進められた経緯を持つタイトルで、様々なバグ修正と改善されたシステムが大きな特徴となっている。
本作の元となっている『Malody』は、有志のボランティアによって運営されているクロスプラットフォームの音ゲーシミュレーターで、スマホアプリ版とPC版が存在する点が魅力。復数の言語に対応し、様々な譜面フォーマットもサポートされている。自分が好きな曲で譜面を作成したり、プレイしたりできる点が魅力だ。
『Malody V』はそんな『Malody』が抱えていた何百種類ものバグを修正しており、さらにエディターやプロファイル、コレクション、音楽プレーヤー機能などを改善したタイトルとなる。元々は『Malody』のアップデートだったが、システムが大幅に改造されることを危惧した開発元が別タイトルにしたという経緯だ。
▲原作『Malody』のアップデート「5.0」を別作品にした新作。故にタイトルが「V」になっている。
「osu」「sm」「bms」「pms」「mc」「tja」に分かれる譜面フォーマットをサポートしている点は『Malody』と同じで、キー、キャッチ、パッド、太鼓、リング、スライド、ライブに対応。各モードにはフル機能のチャートエディターとオンラインランキングがあり、オンラインで友達とプレイすることも可能だ。
6種類のフォーマットで音ゲーを遊ぶことだけに限らず、自分で譜面を創作したり、出来上がった創作物をアップロードして世界のプレイヤーと共有したりできる点が作品の醍醐味。文字通り「究極の音ゲーシミュレーター」として世界中にファンを持つ『Malody』の最新版で、『Malody』ファンには見逃せないタイトルと言える。
なお、本作は2021/12/25に「早期アクセス版」としてSteamに初登場した作品で、その後一年弱の開発期間を経て無事に「正式配信版」になった労作。原作との違いに対して賛否両論が渦巻いているタイトルではあるが、より良い作品への進化を目指して作業を続けてくれた有志メンバーには頭が下がる思いだ。
スマホアプリ版も同時展開中
原作の『Malody』と同様に、本作もiOSとAndroid OS向けのスマホアプリ版が存在し、それぞれ480円、400円で販売中。PC版の販売価格は310円と非常に安価で、ワンコイン価格でゲットできる点もグッド。安価にゲットできる「音ゲー」シミュレーターを探している人にもおすすめできるタイトルと言えるだろう。
ちなみに本作の元タイトルとなる『Malody』はSteamストアでは配信されておらず、プレイするためには本家Webサイトにアクセスしてクライアントをダウンロードする必要がある。原作はWindows OSとMac OSのハイブリッド版で、Macユーザーであれば原作のみが選択肢になる点には注意しておこう。
なお、『Malody』で人気を呼んでいた「カスタムスキン」に関しては、PC版ではサポートされているが、スマホアプリ版に関してはAndroid OS版で現在作業が進行中とのことで、完全な状態で利用することは出来ない。『Malody V』でカスタムスキンを楽しみたい場合には、PC版もしくはiOS版と選ぶと良いだろう。
▲世界の音ゲー好きなユーザーに愛されている『Malody』の最新バージョンとなるおすすめの新作だ。
その他の特徴としては「キー音のサポート」「リプレイの保存をサポート」「各種プレイオプションのサポート」「個人サーバーのサポート」などがあり、ソロプレイ以外にオンラインで最大8名のプレイヤーと一緒に遊べる。安価な価格設定の割に多機能な点が大きな魅力となっており、長時間遊べること請け合いだ。
ゲームは標準で日本語インターフェースをサポートしており、参入の敷居は低い。またスマホアプリ版を元にしている作品らしくスペック面も低いため、幅広いPCユーザーが遊べる土壌が整っている作品と言える。インストールサイズも極小だが、これは使い方によって増えることがあるので、最低容量と考えておこう。
有志のボランティアによって運営されているクロスプラットフォーム対応の「音ゲー」シミュレーター『Malody V』は、現在Steamストアで好評配信中。スマホアプリ版も同時展開している必見の新作タイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】最新バージョンで遊ぼう!
ゲームシステム
『Malody』の最新版となる『Malody V』には、原作との相違点がいくつか存在する。気をつけるべき点は譜面ストアのサーバーアドレス入力が必要になったことで、設定画面で既存アドレスを入力する手間が必要。なお、『太鼓の達人』で使われている譜面フォーマットにも対応しているが、現時点ではアクセスできない。
ユーザーインターフェース全般のデザインが変更されている点が外見上の大きな変化で、さらに楽曲検索機能では譜面の製作者名やレベルなどで検索できるようになった。またプレイのリザルト画面が詳細なステータス値で閲覧できるようになったため、どの部分が足りないのかを分析しながら遊べる点もポイントだ。
譜面の編集画面にも改善点があり、原作バージョンと比較して詳細なノーツの種類を閲覧できる。早期アクセス版の段階では様々な不具合によってユーザーを悩ませていたが、その混乱はアップデートによる改善によって徐々に収まり、現在では『Malody V』はPC版がベストとする向きもある。開発者の努力を讃えよう。
▲PC版のほうが高評価を得ている『Malody V』。スマホアプリ版の奮闘にも期待したいところ。
あまりにも多くの部分にメスを入れたため、既存の原作を「改悪」しないように別タイトルにしたのが本作誕生の経緯だが、それでも両者を比較して議論している向きも多く、「これが決定版」と言い切れない部分もあるため、評価に悩む新作タイトルと言える。決してすべての面で原作を凌駕しているわけではない。
ただし原作をすべて本タイトルに置き換えるという判断をしなかった点が明らかな高評価ポイントで、これからも原作と本作を交互にプレイしながらアップデートでの改善を待つユーザーは多くなっていくだろう。PCモニターに「タッチスクリーン」機能がある以上、スマホ版がベストとも言い切れないのと一緒だ。
現時点では本作(PC版)の最新バージョンは「5.2.0」で、今後もさらにアップデートが行われていくはず。これによって原作のみに固執していたユーザーが次々と本作へ流れてくる可能性もあり、最終的には原作と置き換わる存在になることも考えられる。全ては予測でしかないが、それだけ本作の改善点には魅力がある。
何れにせよ製品の販売単価が安いので、原作と本作を両方保持することはそれほど負担にはならないはず。開発者が考えている「現在進行系」の『Malody』は明らかに本作で、今後も多種多様なアップデートと改善で機能を進化させていくはず。ファンであるならば、本作の未来に期待を抱きながら遊ぶのが正解だ。
【おすすめポイント】機能改善で大幅に進化!
システム要件
『Malody V』のシステム要件はかなり低め。推奨CPUは「SSE2」をサポートするプロセッサーで、メインメモリの最低搭載量は2GB、グラフィックボードについてはDirect Xのバージョン「10」をサポートするモデルがあればOKなので、古いPCでも問題なくプレイできるはず。スペック面の驚異的な軽さが特徴だ。
OSに関してはWindows 7からサポートされており、理由があってOSのバージョンをアップグレードしていない人も安心。またインストールサイズは500MBと極小で、ストレージを圧迫しない点もグッド。これ単体が音ゲーというわけではなく、あくまでエディターという立ち位置にあるため、このサイズが実現している。
▲PCへの要求スペックはかなり低い。多くのPCユーザーが気軽に手を出せる点も作品の魅力だ。
「音ゲー」の面白さをさらに深めてくれる存在の『Malody V』は、初見ではかなりとっつきにくいエディターと言えるかもしれないが、原作『Malody』共々、あらゆる意味で「唯一無二」の存在感を示すタイトル。譜面の創作システムがプレイアビリティーを高め、世界中のユーザーが作成した譜面で遊ぶ楽しさもある。
世に出回っている音ゲーが採用している譜面フォーマットはほぼ網羅され、反射神経と集中力を研ぎ澄ませながらプレイを進めることがどんどん面白くなっていくはず。プレイの面白さを加速する「MOD」の存在も楽しく、自分のスキルに合わせた音ゲーとの付き合いができる点も秀逸だ。
有志のボランティアによって運営されているクロスプラットフォーム対応の「音ゲー」シミュレーター『Malody V』は、現在Steamストアで好評配信中。ついに正式版になったファン必見の新作タイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】今後のアップデートにも期待!
Malody Vスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2 GB | 6 GB |
HDD空き容量 | 20 GB | 20 GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) Mugzone.
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