『Blood Bowl 3』は、2023/2/24からSteamで正式配信されているNaconの購入型PCゲームで、ボードゲームのルールで残虐なスポーツ対戦プレイを体験できるファンタジーアメフトゲームタイトル。
原作ボードゲームの最新ルールでプレイできるシステム、ファンタジー世界の住人がアメフトのパロディー競技で激突する世界観、殺人、四肢切断、不正、腐敗、魔術、さらには神の介入までもがフェアプレイとされるルールが魅力で、ボードゲームの世界をデジタルで再現したゲームをプレイすることが好きな人におすすめの新作。
残虐アメフトを体験できる新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Blood Bowl 3』は、1986年に起源を持つミニチュアボードゲーム『Blood Bowl』の世界をデジタル化したビデオゲームシリーズの第3弾。原作と同じ最新ルールを実装している点が特徴で、SF×ファンタジー世界のアメフトパロディーを体験できる新作だ。
ゲームには合計で12種類に分かれる種族が登場。作品に登場する全住民がお互いの相違点を「Nuffle神」に捧げるスポーツで解消しようと決めたという世界観を持ち、その競技名がゲームタイトルになっている。一見するとアメリカンフットボールだが、その内容は血に塗れたバトルである、という点が大きな特徴だぞ。
▲長い歴史を持つボードゲームのデジタル版シリーズ第3弾。美麗なグラフィックも大きな魅力だ。
選べるチームには明確な「長所と短所」があり、これらを把握しながら異なるチームで遊び、自分にしっくりとくるチームを見つけ出すのも面白い。人間やオーク、エルフなどの種族が登場し、ビデオゲーム版初登場となる「ブラックオーク」「帝国貴族」「オールドワールド同盟」「ケイオス背教者」も実装されているぞ。
原作と同じく、ゲームはターン制のバトルで進行。各フェーズに持ち時間があり、フィールド上に配置するキャラクターをプレイヤーが動かしながら、自分の戦略性と戦術を発揮して戦いに挑むことになる。サイコロを振りながら対戦を進めていく点が特徴で、まさにデジタル版ボードゲームらしいプレイを体験できる。
各種のエディションも好評配信中
Steamでの販売価格は3400円。なお、ストアでは各種のダウンロードコンテンツをセットにした『Blood Bowl 3 - Black Orcs Edition』『Blood Bowl 3 - Imperial Nobility Edition』『Blood Bowl 3 Brutal Edition』が、それぞれ4500円、4500円、5500円で配信中。自分が好きなエディションを購入しよう。
ゲームは標準で日本語インターフェース及び字幕を実装しており、参入の敷居は低い。ただしゲームのルールは原作ボードゲームに準拠しており、アクション性で戦っていく性質の作品ではないため、完全初見でプレイをスタートすると五里霧中になる可能性が高い。頭脳プレイ要素を求められるシミュレーションゲームだ。
▲アメフトをモチーフとしているものの、実際には殺し合いの世界が展開する作風。かなり過激だ。
なお、本作はSteam以外にEpic Gamesストアでも配信されており、またPS版とXbox版も存在するマルチプラットフォームタイトルだが、Steam版は解除できるSteam実績が合計で42種類実装されているため、普段SteamでPCゲームをプレイすることが多い人にはメリットがある。ポイントショップアイテムも利用できるぞ。
『Warhammer』シリーズのキャラクターが登場してアメフトもどきの殺し合いを行っていくという世界観が光る新作ゲームで、ソロプレイ以外にオンラインマルチプレイでの対戦も楽しめるため、世界観にハマれば値段以上のプレイ体験を得られるはず。部分的ながら汎用コントローラーの操作にも対応しており、遊びやすい。
ボードゲームのルールで残虐なスポーツ対戦プレイを体験できるファンタジーアメフトゲーム『Blood Bowl 3』は、現在Steamで好評配信中。ミニチュアボードゲームファンの人、ファンタジー世界と暴力描写が好きな人におすすめだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】アメフト風の殺戮ゲームが始まる!
ゲームシステム
『Blood Bowl 3』では、原作ボードゲームと同様にターン制のバトルが展開。フィールド上に展開しているユニットが持つ特性と配置場所が勝敗を左右するポイントで、プレイヤーがどの種族を選択しているかによって全体的な戦術も変わってくる。多彩な種族が乱れて戦う世界観に入り込み、多くの得点を挙げよう。
ゲームに登場するチームは「帝国貴族」「オーク」「ブラックホーク」「人間」「ケイオス背教者」「スケイブン」「オールドワールド同盟」「ダークエルフ」「混沌に選ばれし者」「ドワーフ」「エルフ連合」「ナーグル」の12種類。ソロ向けキャンペーンモードでは、1つの種族を選んでスポンサーのために戦うことになる。
プレイ画面は上空見下ろし型を採用。ピッチには11名の選手キャラクターを置くことが可能で、スクリメージラインには3体以上、ワイドゾーンには2体までの選手を配置できる。攻撃的なラインナップや守備的ラインナップを切り替えながら戦うこともできるので、配置と陣形で戦略性を発揮しながらプレイしよう。
▲かつてないダーティーなアメフトが展開していく新作。体裁はスポーツだが、内容は血まみれのバトルだ。
サイコロを振りながら、その出目に応じた展開が巻き起こっていくプレイスタイルが特徴で、特定のシーンでは3Dモデルのキャラをアップで見られるカットインも発動。試合を実況するナレーションもブラックユーモアが効いており、コミカルさも内包する世界観が面白い。キルで盛り上がる狂気に満ちた観衆も秀逸だ。
選手の個性が際立っている作品のため、様々なチームでプレイを続けていけば自分好みの編成や戦術も発見できるはず。初見ではかなりとっつきにくいルールを持っており、全てを理解するまでには時間がかかるタイトルと言えるが、全勢力に対応するソロ向けの遠征モードを活用しつつ、オンラインマルチプレイに備えよう。
試合の裏でも色々と仕掛けられる新作スポーツ系SLG
試合のバランスを取るために配られる「助成金」には様々な使い道があり、チアリーダーの派遣やアシスタントコーチの招聘、さらにはワイロや審判買収まで行うことができる。スポーツマンシップに則っている作風ではなく、邪悪な思惑も体現している点が面白く、狡猾に立ち回ることができるので、楽しさが広がるぞ。
▲サイコロを振りながらプレイを進める王道のシステムを持つ。やや難解なルールがネックだ。
前作からの改善点として、コーチやチアリーダー、チームおよび選手のアーマー部位を対象とした新しいカスタマイズのオプションが搭載されており、自分だけのチームを生み出しながら様々な対戦へチャレンジしていく要素も大いに捗る。競技モードやリーグ管理機能も改善されており、遊びやすさは増している。
新規に生まれ変わったリーグシステムでスタジアムやピッチ、タイマー、勢力を設定すれば、自分だけのカスタムトーナメントを作ることも可能で、プレイヤーの趣向に合わせてフレキシブルにシステム周りを決められる点もポイント。期間限定ゲームモードで定期開催されるチャレンジもあり、長期間遊べること請け合いだ。
【おすすめポイント】残酷アメフトを極めよう!
システム要件
『Blood Bowl 3』のシステム要件は低め。推奨要件で提示されているグラフィックボードは「GTX 960」となるため、現行のローエンドなゲーミングPCがあれば十分にプレイできる。CPUの推奨モデルも「i5-4570」と敷居が低く、インストールサイズも12GB程度と中程度。幅広いパーツ個性に対応する新作ゲームだ。
▲PCへの要求スペックは低め。多くのPCゲーマーが気軽にプレイできる土壌が整っている。
OSに関してはWindows 10以上が必須となるので、理由があってOSのバージョンをアップグレードしていない人は要注意。ただし総じて要求スペックは軽く、グラフィックボードへの負担も最小限になっている作品なので、参入の裾野は広がるはず。気軽にインストールして対戦を楽しめる新作ゲームと言えるだろう。
【おすすめポイント】軽さが光る新作SLG!
ダウンロードコンテンツ
『Blood Bowl 3』には、選手の外見をカスタマイズするための衣装コンテンツを始めとするアイテムが、ダウンロードコンテンツとして復数存在する。装備系のアイテムを適応できるのは1チーム内の特定メンバーのみとなっており、汎用性に関しては皆無だが、資金に余裕がある人は手を出してみるのも良いだろう。
Steamストア内では現在、装備系カスタマイズアイテムに対する批判の声が高まっている。その内容は主に「チーム全員に適応できないこと」「販売金額が高すぎること」で、確かに3名の選手を着せ替えるだけのアイテムが1500円というのは、ゲームの販売価格3400円から考えると割高。開発者は一考すべきだ。
▲選手の外見を変更できるコスメ系アイテムは、ゲーム本編の半額程度。高い値段設定が物議を醸している。
買い切り型のゲーム作品に付帯するダウンロードコンテンツは、その内容と金額が見合っているかでユーザーから厳しい視線を向けられる傾向にあり、現にSteamストア内のゲーム評価も、上記の価格設定が厳しいDLCにつられるかのように低くなっている。折角のシリーズ最新作をDLCで穢してしまった印象だ。
ボードゲームのルールで残虐なスポーツ対戦プレイを体験できるファンタジーアメフトゲーム『Blood Bowl 3』は、現在Steamで好評配信中。価格設定を間違ってしまったDLC数点を除けば良作で、シリーズファンにはおすすめだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】各種DLCが併売中!
Blood Bowl 3スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10 (64bit) | Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel Core i5-2300 / AMD FX-4350 | Intel Core i5-6600 / AMD Ryzen 5 1400 |
メモリー | 6 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 650 / AMD Radeon HD 7770 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 570 |
VRAM | 1 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 12 GB | 12 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
Blood Bowl 3 © Copyright Games Workshop Limited 2023.
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