『X-Racing』は、2023/2/4からSteamで「早期アクセス版」が配信されているPRO PLAYA DEVの購入型PCゲームで、オープンワールド世界を舞台に様々なチャレンジを楽しめるアクションレーシングゲームタイトル。
登場する多彩な車両とアップグレードシステム、様々なモードに挑戦しながらお金を稼いでいくプレイ要素、衝突判定で車両が徐々に破壊されていく物理演算メカニズム、オンラインでレースの腕前を競い合える要素が魅力で、開発途上にあるゲーム作品に意見を送りながら正式バージョンの完成に協力したい人におすすめの新作。
オープンワールドで遊べるレーシングゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信されている『X-Racing』は、オープンワールドで再現された世界を舞台に、様々なゲームモードへチャレンジできるおすすめの新作。スポーツカーやマッスルカー、高級車や4WDなど、多彩な車両をゲットしながらアグレッシブに遊べるレーシングゲームだ。
早期アクセス版の現時点では、ストーリーモードの一部と復数の異なるゲームモードが搭載されており、オンラインで他プレイヤーとレーシングテクニックの腕前を競い合うことも可能。また手に入れた車両をガレージでカスタマイズしながらアップグレードするコンテンツもあり、サンドボックス系レーシングゲームとして遊べる。
▲オープンワールドを舞台に様々なモードでアクションレーシング要素を体験できる新作PCゲーム。
作品を開発・運営しているのは、2022年に美少女格闘ゲーム『The Cute Fighter』でSteamデビューを果たしたインディーゲームデベロッパーの「PRO PLAYA DEV」で、現在は最長で約1年後に予定されている正式バージョンの配信を目指して鋭意開発を継続中。今後のアップデートとさらなるコンテンツの実装に期待だ。
なお、本作は2022年にスマホゲームアプリとしてiOSとAndroid OS向けに配信されていたゲームタイトルのPCバージョン。単純な移植作品ではなく、PCのポテンシャルを発揮するためにグラフィックの向上を狙っているようだが、現時点の本作は開発初期の段階にあるため、最適化の面でやや苦戦している印象を受ける。
標準で日本語インターフェースを実装
Steamでの販売価格は1600円で、この価格はゲームの開発進捗に伴って徐々に上昇する可能性があることがアナウンスされている。スマホアプリ版の本作は基本無料でダウンロードできるため(海外版のみ)、まずはスマホアプリバージョンをプレイして自分に合うかを決めるのも手。大まかなゲームシステムは双方でほぼ同じだ。
PC版は日本語インターフェースと字幕を標準でサポートしており、参入の敷居は低い。ただし開発初期の段階にある作品であり、ゲームシステムやグラフィックの最適化が上手くいっていないため、プレイ中に不具合やバグなどに遭遇する可能性もゼロではない。インディーゲームの早期アクセス版に慣れている人向けの作品だ。
▲開発初期のアルファ版に近い状態の新作タイトル。早期アクセス版を理解しているゲーマー向け。
汎用コントローラーの操作は現時点でサポートされておらず、普段コントローラーでゲームをプレイすることが多い人は操作で苦戦する可能性がある。なお、解除できるSteam実績は14種類実装されており、このあたりは好印象。単純なスマホアプリの異色バージョンではない「PC向け」のアクションレーシングゲームだぞ。
開発者はユーザーからのフィードバックに対して柔軟に対応していく旨を表明しているので、開発初期段階にあるインディーゲームをプレイしながら、忌憚のない意見を発信することが好きな人にもおすすめ。インディーゲーム文化を盛り上げるためにアイデアや率直な感想を送り、ゲームを完成バージョンまで一緒に導いていこう。
オープンワールド世界を舞台に様々なチャレンジを楽しめるアクションレーシングゲーム『X-Racing』は、現在Steamで「早期アクセス版」として配信中。ソロでもマルチでも遊べるアクション性抜群のレーシングゲームタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】痛快アクションを体験できる新作!
ゲームシステム
『X-Racing』に登場するオープンワールドマップには、都市部や山岳地帯、砂漠などの多彩なロケーションが存在。プレイヤーは自分に与えられた車両を乗り回しながらマップ内を探索しつつ、様々なゲームモードに挑戦できるようになっている。NPCも歩き回っている広大な世界をドライブしながらゲームを遊び尽くそう。
現段階で実装されているゲームモードは、物語要素を体験できるストーリーモードと、車両同士を激突させながらアグレッシブに戦うアリーナモード、そしてスピード命のトップスピードモードと、最短距離での目的地到着を目指すチェックポイントモードの4種類。それぞれ特性が異なるため、遊び甲斐満点の内容となっている。
▲プレイ視点は復数存在。臨場感がアップするファーストパーソンビューも搭載されているぞ。
作品最大の魅力は車両の破壊描写で、運転している車は障害物や他の車両と接触した際、その衝突程度によって異なる壊れ方をする。物理演算も効いているシステムが特徴のアクションレーシングゲームで、ボコボコになった車両でワイルドに走り回るプレイ要素も巻き起こるため、痛快なプレイ体験を味わえること請け合いだ。
プレイの進捗に応じて増えるゲーム内通貨をゲットすれば、それを消費しながら車両をカスタマイズすることが可能になり、自分好みにチューンナップした車両を用いてドライブに繰り出すことも面白くなっていく。アクションレーシングゲームに求められる機能やシステムは一通り完備されているので、たっぷりと遊べるはずだ。
ストーリー要素については現在完全な状態で実装されていないため、ゲームをクリアするエンドゲーム状態へ持っていくことは不可能。これについては今後の開発進捗とアップデート待ちの状態なので、参考程度に遊んでおくと良いだろう。車両メインの作風ではなく、人物と物語性も登場する要素が面白い新作ゲームと言える。
▲ガレージ内で自分の所有車両を好みにカスタマイズできる。3Dモデルを回しながら弄れるぞ。
前項でも少し触れたが、ゲームデザインの最適化も初期段階で、場所によってはライティングの発生度合いがおかしかったり、奇妙に感じられる点はややマイナスポイント。スマホ版の評価はかなり高いが、PCへ落とし込む作業の中で苦労していることが窺える。開発者の手腕にかかってくる部分なので、改善するかは未知数だ。
プレイヤーがオンラインで参加しながら気軽にPvP要素に触れられるシステムは面白く、多くのユーザーが参加すれば競争力も高まっていくはず。インディーゲームのオンラインモードが活性していくかはすべて「知名度」に関わっているため、作者が作品をどれだけアピールできるかも今後の焦点になっていくことだろう。
総じて荒削りな状態となっている本作だが、作者の熱意と情熱はひしひしと感じられるため、約1年後に予定されている正式バージョンの配信が非常に楽しみ。ユーザーからの有益なフィードバックと相互作用し、ゲームシステムやコンテンツが改善されていけば、より一層遊び甲斐のある作品へと化ける可能性も高い。
【おすすめポイント】今後の発展に期待の新作!
システム要件
モバイル向けゲームを元に製作されている作品だけあって、『X-Racing』の要求スペックは低め。最低動作環境で提示されているグラフィックボードはモバイル向けのGPU「GTX 850」で、推奨環境では「GTX 1050」が提示されているため、現行のローエンドなゲーミングPCがあれば余裕で動かせるはずだ。
CPUの推奨モデルは4コアかつ2.5GHzで動作するプロセッサーで、特定モデルの記載はなし。メインメモリの推奨搭載量も8GBと低く、これをクリアできる人は多いはず。比較的低スペックなノートPCでもプレイできる作品で、インディーゲームタイトルらしい「軽さ」も際立つ。参入の敷居が低い新作だぞ。
OSに関してもWindows 7からサポートされており、理由があってOSのバージョンをアップしていない人でも安心して利用できる。インストールサイズは最大で10GB程度となっているが、これに関しては今後のアップデートやグラフィックの最適化によって増える可能性があるため、空き容量には余裕を持っておこう。
▲今後グラフィックが洗練されていった場合、インストールサイズが肥大化する可能性がある。
完成バージョンの『X-Racing』では、ストーリーモードが魅力を増していく他、オープンワールドの作り込みやさらなるコンテンツとモードの実装など、スマホアプリ版との差別化が図られていく見通し。そこにユーザーからのフィードバックを反映していけば、多くのプレイヤーが楽しめる世界観を確立できるだろう。
近年ゲーミングPCの描画性能が上昇している傾向があるため、リッチなグラフィック設定を持てるかどうかも人気を伸ばす要因に関わってくるはず。参入の敷居が低いことは非常に大切な要素だが、年々性能が向上しているゲーミングPCのポテンシャルを発揮できるような作品開発も必要になっていくはずだ。
オープンワールド世界を舞台に様々なチャレンジを楽しめるアクションレーシングゲーム『X-Racing』は、現在Steamで「早期アクセス版」として配信中。さらなる開発進捗と正式版のリリースが待たれるインディーゲームだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】正式版に期待のレーシングゲーム!
X-Racingスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8 GB | 16 GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2 GB | 8 GB |
HDD空き容量 | 50 GB | 50 GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) PRO PLAYA DEV.
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