『Variant 22』は、2023/2/4からSteamで早期アクセス版が配信されているDimitri Andru氏の購入型PCゲームで、ディストピアなアメリカの荒廃した世界で資源争奪を体験できるサバイバルアクションゲームタイトル。
感染者が襲いかかってくる汚染エリアでのスリリングな探索とバトル要素、セーフゾーンでの基地建設システム、銃器のアタッチメント交換やアップグレードで戦闘力を高めていく強化要素、ローカルとオンラインのマルチプレイが大きな魅力で、スリル満点のルーターシューター系サバイバルアクションゲームを求める人におすすめ。
汚染世界で戦う新作アクションFPS
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信中の『Variant 22』は、ウィルスの亜種によって荒廃してしまった架空のアメリカを舞台に、汚染されたエリアへと侵入しながら「戦利品」の獲得を目指していくおすすめの新作ゲーム。ルーターシューター要素満点のアクションFPSプレイが展開するタイトルだ。
感染者と非感染者が戦闘状態にあるディストピアな世界観が作品の特徴で、近年世界中に大きな衝撃を与えたパンデミックが作風の形勢に寄与していることは容易に想像がつく。感染した人間たちは思考力が一切ない「ゾンビ状態」になって汚染エリアへ留まっており、プレイヤーの敵として容赦ない波状攻撃を仕掛けてくるぞ。
▲プレイ視点は迫力満点のファーストパーソンビューを採用。雰囲気満点にプレイを楽しめる。
汚染エリア内では武器を活用しながら襲いかかってくる感染者を撃退しつつ、価値のあるリソースを生きて持ち帰るプレイ要素が展開。帰還後には安全地帯でベース基地をクラフトしていくシステムに触れることも可能で、徐々に装備品をアップグレードで充実させながら、さらなる探索へと挑んでいくプレイ要素も大いに捗る。
ゲームはソロプレイ以外に、ローカルとオンラインのマルチプレイをサポートしており、同じゲームをプレイしているユーザー同士で協力しながらルーターシューター要素を楽しむこともできるため、遊び甲斐は満点。スリリングなプレイスタイルがやみつきになる新作ゲームタイトルで、アクションFPSが好きな人におすすめだ。
個人のインディーゲームデベロッパーが開発中の新作
作品を開発しているのは、個人でゲームを制作しているインディーゲームデベロッパーのDimitri Andru氏。現在は最長で約半年後に予定されている正式バージョンの配信を目指して、鋭意開発を継続中。作品へのフィードバックは主にSteamのコミュニティーページで受け付けているそうなので、要望や意見がある場合には活用しよう。
Steamでの販売価格は1600円で、この価格は正式バージョンの配信開始と共に値上がりする予定。インディーゲームタイトルに意見を送りながら作品の完成をサポートしていくことが好きな人にはおすすめの新作で、有用なアイデアがあれば作者も喜んで受け入れてくれるはず。具体的なアイデアはどんどん発信していこう。
▲約半年後の正式版配信を目指して個人のインディーゲームデベロッパーが開発している新作だ。
インターフェースは標準で日本語をサポートしており、参入の敷居は低い。なお、詳細については後述するが、PC環境への要求スペックは中程度となっており、ローエンドなゲーミングPCではプレイに支障が出る。ある程度のパワーとスペックを持つPCでプレイすることが望ましい作品なので、この点には十分に注意が必要だ。
ゲームは部分的ながら汎用コントローラーの操作をサポートしており、普段コントローラーでゲームをプレイすることが多い人も安心。現時点で解除できるSteam実績は1つも存在せず、この点は少々寂しいが、比較的安価な購入料金と日本語インターフェースのサポートがそれを補っている。インディゲームファン必見のタイトルだ。
ディストピアなアメリカの荒廃した世界で資源争奪を体験できるサバイバルアクションゲーム『Variant 22』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで配信中。ゾンビゲームとルーターシューター要素が程よくミックスされた新作だ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】危険な世界を生き延びろ!
ゲームシステム
汚染されたエリアへ侵入しながら戦利品アイテムの獲得を目指す『Variant 22』では、プロシージャル生成されていくマップを舞台に危険な「感染者」とのバトルが勃発。手にした武器を有効活用しながら慎重に汚染エリアを探索し、有用な物資を発見して生きて持ち帰ろう。ハイリスク・ハイリターンなプレイが展開するぞ。
ゲームプレイの流れは、鉄道を利用して汚染エリアへと侵入し、そこで活動しながら最終的に出口のランプを発見して安全地帯へと帰還するというもの。前述の通り自動生成されるマップ構造を持っているため、同じプレイは2度起こらない。最も注意すべきはいつ出現するか分からない感染者で、彼らがゲーム最大の敵となる。
▲視界の見通しが効かない汚染エリア。全方位に注意を払いながら行動していく必要があるぞ。
プレイヤーが操作するキャラクターには飢えと乾きのステータス値以外に、健康状態と汚染の暴露要素があり、さらに気温も健康を左右する。エリア内をくまなく探索することで健康の維持を可能にする様々なアイテムを発見できるので、感染者の接近と攻撃に注意しながら、放棄された建造物内部などを探っていくと良いだろう。
キャラクターのインベントリ画面では、武器と装備品、そして各種のアイテムなどを管理可能。クラフトメインでサバイバルを続けていく作品と比べるとアイテムの種類は少なく、すぐに効果や効能などを覚えられるはず。生存してエリアを脱出することが最優先事項となっているので、弾薬の残量などには注意を払ったほうが無難だ。
▲プレイヤーのインベントリ画面。アイテムは可視化されて認識しやすい。一般的なレイアウトだ。
キャラクターのモーションについては開発途上の感が否めず、キャラクターはやや滑るようにマップを移動していく。リアリティーのあるマップとグラフィックを持っている作品なので、この点には今後改良の余地があるだろう。敵キャラクターの感染者もモーションの種類が少ないため、やや物足りなさを感じるかもしれない。
また日本語インターフェースについては「一部」が日本語化されている程度で、多くの部分は英語表記のままになっている。この点は作者の頑張り次第とも言えるが、英語に堪能で、かつボランティア精神を持っている人は、作者にコンタクトを取って日本語訳を行う提案をするのもアリ。完全日本語化すればプレイ人口も増えるはずだ。
無事に汚染エリアを脱出し、安全地帯へと辿り着くと、そこで建設系のクラフト要素にアクセスできるようになる。ここでのクラフト要素は武器のメンテナンスやグレードアップにも直結しているので、何回も汚染エリアに出動しながらアイテムを持ち帰るプレイも大いに捗るはずだ。繰り返しプレイにも強い新作ゲームだぞ。
【おすすめポイント】生還を目指して頑張ろう!
システム要件
『Variant 22』のシステム要件は中程度。最低要件で提示されているグラフィックボードは6GBのVRAMを実装する「GTX 1060」もしくは「RX 550」で、推奨要件では8GBのVRAMを搭載した「RTX 2080」もしくは「Radeon VII」が求められるので、ミドルスペック以上のゲーミングPCを持っていることが望ましい。
▲PCへの要求スペックはやや高め。ゲームエンジンの最適化が上手くいっていない印象を受ける。
CPUに関しては推奨モデルが記載されておらず、最低動作環境欄に「i-3」「AMD FX」の表記があるのみ。メインメモリの推奨搭載量は16GBと一般的で、インストールサイズは約18GB。プロシージャル生成されるマップシステムを持っている作品のため、今後のアップデートでも全体のサイズはそれほど増加しないはずだ。
【おすすめポイント】ミドルスペック推奨の新作!
正式版への展望
最長で約半年後の正式配信を目指して開発中の『Variant 22』は、完成バージョンでさらに多くの武器と建設クラフト要素などを実装していく予定。現段階でも作品はかなりのボリュームを誇り、一通りのプレイが可能となっているので、大幅に予定が狂うことなく完成すると思われる。今後のアップデートに期待していこう。
現時点でSteamユーザーの評価は芳しくなく、特にキャラクターのモーションについての不満が大きい。自キャラであれ敵キャラであれ、作品に登場するキャラクターがリアルに動いてくれないと、ゲームプレイの没入感が大きく阻害されてしまうので、この部分には手直しが必要。上手く修正できるかが今後の人気を左右するはずだ。
▲ゲームシステムの発想自体は面白い。後はディティールの作り込みと最適化が必要になるだろう。
早期アクセス版の作品は決して完成状態ではなく、そこを理解した上でプレイする必要があるが、現在Steamストアのコメント欄は暴言状態になって荒れている。ゲームに足りない部分を指摘して批判することは有用だが、単に「ゴミ」「買うな」と切り捨てるだけのコメントもあり、非常に残念。ユーザーのモラル低下が心配だ。
ディストピアなアメリカの荒廃した世界で資源争奪を体験できるサバイバルアクションゲーム『Variant 22』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで配信中。今後のアップデートと正式バージョンの配信が待ち遠しい新作タイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】完成が楽しみな新作FPS!
Variant 22スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4690 / AMD Ryzen 3 1200 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 5 3600 |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 570 | NVIDIA GeForce GTX 1080 / AMD Radeon RX 5700 XT |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨 |
(C) Dimitri Andru.
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