『Crowd Medieval City War』は、2022/12/20からSteamで正式配信されているMPARSDENIZの購入型PCゲームで、中世ファンタジー世界を舞台に市民を兵士に変えながら戦いを進めるアクションゲームタイトル。
近づくことによって兵士になって一緒に戦ってくれるNPCの存在、見下ろし型のプレイマップ内を駆け回りながら大群を生み出して勝利を目指していくパズルアクション要素満点のバトスシステムが大きな魅力で、カジュアルに遊べるアクションゲームが好きな人、安価にゲットできるインディーゲームを探している人におすすめ。
市民を兵士に変えて戦う新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Crowd Medieval City War』は、見下ろし型のプレイマップを舞台に「市民を兵士に変えて戦う」アクションバトルを体験できるおすすめの新作。カジュアルな魅力とユニークなゲームシステムが冴え渡る必見のゲームタイトルとなっている。
ゲームの舞台となるのは、中世ファンタジー世界をモチーフにしたマップ。プレイヤーは自分のヒーローを選んでこのマップへと降り立ち、障害物を避けながらマップ内部を奔走して、一緒に戦ってくれる「市民」NPCをリクルートする。プレイヤーキャラクターが近づくことで市民が兵士に変身する仕組みだ。
マップ内には敵勢力が存在し、市民を次々と自分の兵士に変えながら戦いを挑んでいくプレイ要素も大いに捗る。最初から兵士を持っているのではなく、バトル中に自軍の兵士を確保しながら一緒に行動していく点がポイントで、アクションゲームの中にパズルアクション的なシステムもあって面白い。
▲兵士を増やしながらマップ内で敵勢力とのバトルを繰り広げていく必見の新作タイトルだ。
作品にはオンラインPvP要素もあり、マッチングした世界のプレイヤーと一緒に勢力戦で競い合うことも可能。ヘックス型に仕切られた全体マップの攻略数でランキングを競い合えるので、フレンドや他ユーザーとしのぎを削りながら遊べる。ちょっとした息抜きに遊べるゲームを探している人にもおすすめの新作だ。
トルコのインディーゲームデベロッパーが個人開発したタイトル
ゲームを開発・運営しているのは、トルコに本拠を構えているインディーゲームデベロッパー「MPARSDENIZ」。スタジオ名を持っているが、実態は個人開発者Mate Deniz氏で、独特なゲームシステムと作風が光る。一部インターフェースが洗練されておらず、いかにも「手作り」な印象を覚える点もグッドだ。
なお、本作は正式配信後に複数のアップデートでゲームシステムに変更を加えているため、今後も予期せぬ改変などが行われる可能性も高い。万全な状態でゲームをプレイしたい場合には、もう少し開発が落ち着くのを待つか、メジャーアップデートによって安定した状態になるまで購入を控えるのも手だろう。
Steamでの販売価格は120円と安価。ちなみに本作はAndroid OS向けに配信されているスマホアプリをそのままPC向けに移植した作品で、スマホアプリ版は基本プレイ無料で遊べる。PC版が有料になっているのは「広告表示」度合いの違いで、スマホアプリ版をプレイする場合には広告表示が頻繁に起こる仕組みだ。
▲個人開発によって生み出された新作ゲーム。グラフィックはスマホ版と同じく少々荒い。
インターフェースは標準で日本語をサポートしており、参入の敷居は低い。ただしプレイ中目にするテキストは多くなく、直感的に遊べるユニバーサルデザインのゲームタイトルとなっているため、翻訳に関してはほぼ関係ないと言えるかもしれない。詳細については後述するが、PCへの要求スペックは低めだ。
解除できるSteam実績は1つも存在せず、この点はかなり厳しい。スマホアプリ版が基本プレイ無料で遊べる上、PC版はそれをそのまま移植しただけの作品なので、これをPCで遊ぶメリットはほぼ無い。またPCとスマホアプリ版のクロスプレイについても説明が無く、データ同期に関しても不透明だ。
スマホよりもPCでゲームを遊ぶことが好きな人にはおすすめできる作品と言えなくもないが、昨今SteamにはスマホアプリをそのままPC向けに配信しているゲームタイトルが多く、この傾向には危機感を覚える。特にデベロッパーがそのことを明示せずに隠している場合、損をするユーザーも多くなっていくはずだ。
中世ファンタジー世界を舞台に市民を兵士に変えながら戦いを進めるアクションゲーム『Crowd Medieval City War』は、現在Steamで配信中。ユニークなアイデアを持つタイトルで、内容的にはかなり面白い。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】安価に購入できる新作ゲーム!
ゲームシステム
『Crowd Medieval City War』の基本ゲームシステムは、マップ内を歩き回って自分の兵士たちを集めること。前述の通りマップ内には中立の「NPC市民」が立っており、彼らに接触することで自軍の兵士として一緒に戦ってくれるというユニークな要素を体験できる。多くの市民を兵士へと変えていこう。
兵士には「剣士」と「弓兵」に分かれる2種類のパターンが存在。剣士タイプはプレイヤーが操作するヒーローと同じ戦闘スタイルを持っているが、弓兵は離れた場所から相手に攻撃を加えてくれるため、混戦状況で重宝する。これらの違いは市民の段階で見分けがつくようになっているので、効果的に徴兵しよう。
▲自分の軍勢をいかに多く揃えていくかがバトルの勝敗を左右することになる。
一度市民から兵士に変わったNPCは、プレイヤーが操作するヒーローキャラクターに追随する動作を行い、相手を発見次第自動的に攻撃を加えていく。最初はヒーローキャラクター1名を操作するが、市民をどんどんリクルートすることによって軍隊の数が増え、圧倒的な戦力を生み出せる点が作品の大きな特徴だ。
なお、プレイ開始前の画面ではヒーローキャラクターの種族を選ぶことが可能で、種族によって異なるスキル技を発動できる。自分好みのヒーローキャラクターを選択しながら軍勢を率いつつ、マップ内部で展開するバトルを勝ち抜こう。単純ながらユニークなシステムが異彩を放つ必見のアクションゲームだぞ。
プレイヤー同士のPvP要素も完備
他プレイヤーとのオンラインPvPで「国盗り合戦」要素も体験できるため、一緒に遊ぶユーザーがいる場合には競争力も増していって楽しさもアップするはず。徐々に混戦状態になっていくバトルシステムが面白い新作ゲームで、スキマ時間に少しだけ遊ぶタイトルとしても秀逸な仕上がりと言える。
配信直後にアップデートでシステムに対して修正が加えられているが、現状ではいきなりヒーローが死亡する場面もあるため、挙動はやや不安定。今後も継続的にゲームバランスが調整されていけば、長く遊べる作品になる可能性があるので、長い目で見守っていくのが正解なのかもしれない。アップデートに期待しよう。
▲インターフェースはPC版とスマホ版で違いがなく、この点は非常に残念なポイントだ。
スマホ版とPC版に明確な差異が存在しない点はマイナスポイントで、操作性を考えると基本プレイで遊べるスマホ版の方に分がある作品と言える。この部分に関して作者が積極的な差別化を図っていけば、安価に遊べるインディーゲームとして生き残っていく可能性が高まっていくだろう。
本来であればこういった完成度の作品は「早期アクセス版」として配信し、ユーザーからのフィードバックや報告を得ながらシステム調整していくことが望ましいが、作者が英語ネイティブではないため、コミュニケーションの面で不安やためらいがあったことも考えられる。今後の情報開示に期待だ。
スマホ版が存在していることを明かしていない点も、ユーザーに対して公平とは言い難い。今後もSteamで配信を継続していくつもりがあるのなら、ストアページの説明文を充実させ、購入者が判断できる材料を提示することが必須だろう。作品の発想は面白いだけに、情報不足な点が非常に残念だ。
【おすすめポイント】カジュアルバトルが面白い新作!
システム要件
スマホ版の移植作品である『Crowd Medieval City War』のPC版は、当然ながらシステム要件が低め。グラフィックボードについて具体的なモデル名は明記されていないが、現行のPCであればほぼ動く作品と言える。CPUの動作クロックも「1GHz」あれば良く、貧弱なノートPCでも十分に遊べる。
OSに関してもWindows 7からサポートされており、この点でも参入の敷居は低い。インストールサイズも1GBと非常に軽く、普段ストレージが逼迫している人でも安心してダウンロードできるはずだ。幅広いPC構成に対応する必見のインディーゲームタイトルで、多くのユーザーが参加できる土壌も整っているぞ。
▲グラフィックは3Dモデル主体だが要求スペックは低く、幅広い人が遊べる作品だ。
市民を兵士に変化させながら戦いを進めていく新作アクションゲーム『Crowd Medieval City War』は、現在スマホ版とPC版が同時配信中。片方は基本プレイ無料のアイテム課金制、片方は購入型ゲーム作品となるため、自身のゲーム環境を考えながら最適なバージョンで遊ぶと良いだろう。
スマホゲームがSteamへと流れ込んでいる状況が目立つ昨今だが、PCへの最適化が行われていない状況が多い点は気がかり。PCゲームにはPCゲームらしい「良さ」があり、スマホゲームの仕組みとは全く異なるので、運営元や開発者にはこの点を肝に銘じてから作品を展開してもらいたい。
これからもSteamストアにはスマホアプリのPC版がどんどん登場していくだろうが、運営元が実際にゲームを購入するユーザーに対して情報を適切に開示することは必須。半ば騙したような格好で製品を売るのではなく、正々堂々と出自をアピールしていくことも大切だ。業界の清浄化に期待しよう。
【おすすめポイント】軽さが光るアクションゲーム!
Crowd Medieval City Warスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-7400 | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1050 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) MPARSDENIZ.
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