『The Past Within』は、2022/11/2からSteamで正式配信されているRusty Lakeの購入型PCゲームで、2名のプレイヤーが協力プレイ要素でゲームを進めていくパズルアクションゲームタイトル。
2人のプレイヤーが過去と未来の異なる視点でプレイを進めていく斬新なゲームシステム、頭脳プレイ要素とCO-OP要素が要求されるプレイ体験、異なるデバイスの相手と一緒に遊べるクロスプレイ対応が大きな魅力で、CO-OPで盛り上がれるゲーム作品を求めている人、知的要素のあるゲームが好きな人におすすめ。
CO-OPで謎解きに挑戦する新作
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『The Past Within』は、過去と未来を2名のプレイヤーが探索しながら協力プレイ要素で謎解きアクションを行っていく新作タイトル。CO-OP要素満点のプレイ体験を得られる協力プレイ型ゲーム好きな人には断然おすすめのパズルアクションゲームだ。
本作にはソロプレイモードが存在せず、あくまで協力プレイ専用のタイトルとなるため、プレイを進めるためには両方のプレイヤーが作品を所有している必要がある。テキストまたは音声を用いてパズル要素を解いていく必要があるため、相手プレイヤーにはお互いの共通言語を持つ人物がおすすめだ。
▲2名の協力プレイ専用でゲームを進めていくパズルアクションゲームタイトルだ。
2名のプレイヤーがスタートする地点は同じ場所だが、「時間」だけが異なっている。プレイ開始時にはそれぞれ「過去」と「未来」を選択する場面があるので、お互いに話し合ってプレイを始めよう。2つの「章」に分かれている本作の平均プレイ時間は2時間ほどなので、しっかり時間を取ることが大切だ。
次のプレイで「過去」と「未来」の役割を交換すれば異なる体験を得られる上、作品にはパズルの答えが変化していく仕組みもあるため、リプレイ性は抜群。一度クリアすれば終わりではなく、何回も一緒にCO-OP要素で盛り上がれるようなシステム設計がなされている点がポイントだ。繰り返しに強い新作だぞ。
異なるデバイス間のクロスプレイにも対応
Steamでの販売価格は700円で、Windows OSとMac OSに両対応する。また本作にはスマホアプリバージョンも存在し、iOSユーザーとAndroid OSユーザー、そしてPCユーザーが異なる組み合わせで遊べるクロスプラットフォームプレイにも対応。利便性抜群の協力プレイシステムを持つ必見のタイトルだ。
スマホ版とPC版は共に日本語インターフェースをサポートしており、参入の敷居は低い。さらにValveが販売している携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるため、様々なプレイスタイルにも対応。詳細については後述するが、PCへの要求スペックもかなり低く、幅広いPC構成で遊べるぞ。
▲PCへの要求スペックは低めになっている。スマホ版とのスペック的な違いはほぼ無い。
Steamで配信中のPC版には解除できるSteam実績が24種類存在するので、価格がやや割高なPC版を購入する価値はあると言える。実績ハンターを自負する人にもおすすめの新作ゲームで、一緒になってゲームで遊んでくれるユーザーを確保できれば、値段以上の体験を味わえるだろう。
ソロでじっくりと考えていくタイプのパズルアクションゲームではなく、2名のプレイヤーが交互にパズルを解いていく形式を持っているため、どちらかのプレイヤーが手こずってしまうとプレイ時間も長引くが、お互いに上手くやり取りしていけば必ず一緒に解決を目指せるので、一致団結して頑張ろう。
2名のプレイヤーが協力プレイ要素でゲームを進めていくパズルアクションゲーム『The Past Within』は、現在SteamおよびApp Store、Google Playストアで好評配信中。意欲的なシステムが光る必見タイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】2人でチャレンジする新作ゲーム!
ゲームシステム
『The Past Within』では、プレイを開始すると前述の通り「過去」と「未来」のプレイヤーを選択する画面が登場し、その後「蝶」か「蜂」のモチーフを選ぶことになる。この場面では2名のプレイヤーが同じ種類の生き物を選ぶ必要があるので、お互いにコンタクトを取り合いながら一致した選択を出そう。
本作では「アルバート・ヴァンダーブーム」にまつわる謎の断片をつなぎ合わせていくプレイ要素が展開。アルバートの娘であるローズが父の計画を実行するというストーリーが特徴で、アルバートの意思はプレイ中に目撃する「手紙」に記されている。プレイスタイルは「ポイント&クリック」形式だ。
「過去」と「未来」に分かれているプレイヤーが見る画面は別のもの。お互いが見ている状況を相手に説明していくことも大切で、そこに「相互作用」型のパズルアクション要素も生まれる仕組み。ここでパズルの内容について細かく記述することは控えるが、じっくりと推理していけば必ず解けるはずだ。
▲自分が見ている画面を相手プレイヤーに説明することも大切。観察眼を養おう。
例えば4種類の絵柄を合わせて何かを開ける場合、そのヒントは相手プレイヤーが握っていることもあり、相手が特定の組み合わせ内容を「言葉」で伝えることによって、もう片方のプレイヤーが解除に成功する場面も出てくる。一般的なマルチプレイゲーム作品以上にコミュニケーション能力が必要になるぞ。
プレイ中は優雅なBGMが流れ、時間が過ぎていくのをあまり感じさせない。このゲームでは特に「語彙」が要求され、自分が見ている画面の「どの部分」がヒントになりそうかを探っていく「推理力」も必須になるが、焦らずリラックスした状態で考えを巡らせれば、必ずピタっとハマる言葉が出るはずだ。
双方のアクションがお互いに干渉していくインタラクティブなゲームシステムがかなり優秀で、立場を変えたリプレイでもその面白さが損なわれることはない。ただしプレイが進むと複雑な図形も登場するため、それらを適切に説明していく「辛抱強い」プレイ要素も必要。冷静沈着に言葉を発していこう。
2Dと3Dの組み合わせが面白い新作タイトル
本作を開発したRusty Lakeは、2015年にオランダのアムステルダムで設立されたインディーゲームデベロッパーだが、本作は彼らの作品として初めて3Dモデルを取り入れたプレイ画面を持っており、四角い物体を回転させながら謎解きパズルアクションにチャレンジする場面も登場する。
▲画面中央の箱は視点移動で回せるようになっている。隅々までよく観察していこう。
Rusty Lakeの過去作品『Cube Escape』シリーズをプレイしたことがある人は、作品が壮大なストーリー要素で構成されていることにお気づきだろうが、本作にも2016年の作品『Rusty Lake: Roots』の登場人物に関連した人物が登場するので、スタジオの過去作品を掘り下げてストーリーを補完するのも一興だ。
スカッと爽快なプレイ体験ではなく、小説的な余韻と少々の不気味さを持っている点が作品最大の醍醐味で、エンディングまで辿り着いても「モヤモヤ」した感覚を覚えることは必至。ただしそこにRusty Lakeのオンリーワンな魅力があり、多くを語らない切り口で不思議さを生み出している。
オカルトやホラー要素は無いので、パズルアクションゲームの基礎的な知識さえ持っていれば、年齢や性別を超えて多くのプレイヤーが遊べる新作といえる。ミステリアスなインディーゲームタイトルに興味があるフレンドユーザーがいる人には断然おすすめの作品で、一緒に不思議な時間を過ごせること請け合いだ。
【おすすめポイント】協力してエンディングを目指そう!
システム要件
『The Past Within』PC版のシステム要件は低め。ストアで提示されている最低動作環境のグラフィックボードは「GeForce 9800」もしくは「ATI Radeon HD 2600 XT」となるため、ローエンドなゲーミングPCでも余裕で動かせる。CPUも2.4GHzで動作する2コアのプロセッサーがあれば十分だ。
OSに関してもWindows 8.1からサポートされており、古いPC構成でも大丈夫。Macの場合には「MacOS 10.13」からサポートされ、この点でも敷居は低い。インディーゲームタイトルらしい要求スペックの低さが素晴らしい新作ゲームで、幅広いPC構成に対応してくれるので、マッチングも上手くいくはずだ。
メインメモリの最低搭載量は1GBで、これをクリアできる人は多いはず。またスマホアプリ版も同時リリース中の作品らしく、インストールサイズも1GBに抑えられているので、普段ストレージが逼迫している人でも安心してダウンロードできる。あらゆる面で「軽さ」が際立つ必見のパズルアクションゲームだ。
▲最新ゲームとは思えない要求スペックの低さが秀逸。PCを問わず遊べる作品と言えるだろう。
昨今はPCパーツの性能が上昇していることを受けて、限界まで描画クオリティーを上げているゲームタイトルが出てきているが、本作のようにPCのパーツ構成を変えることなくプレイできる「お手軽なゲーム作品」も世の中には必要。グラフィックの質がゲームの面白さに直結しないことを感じさせる新作だ。
2名のプレイヤーが協力プレイ要素でゲームを進めていくパズルアクションゲーム『The Past Within』は、現在SteamおよびApp Store、Google Playストアで好評配信中。達成感を味わえる必見のタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】軽さも光るパズルアクションゲーム!
The Past Withinスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 SP1+ | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-4160 | Intel Core i5-6400 |
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 970 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 2GB | 2GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
(C) Rusty Lake.
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