2019/11/15からSteamで早期アクセス版が配信されているAltope Interactiveの購入型PCゲーム。ダークファンタジー世界を舞台にPvEとPvPを同時に楽しめるアクションRPGタイトル。
見下ろし型のプレイ画面で展開する敵や他プレイヤーとの白熱バトル、スリリングなデスマッチモード、4種類のスキルを組み合わせながら戦いを進めていく要素が大きな魅力で、ファンタジー世界でオンラインPvPを楽しみたい人、果てしないバトルを繰り返しながら腕前を上達させたい人におすすめ!
バトル特化型のアクションRPG!
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で早期アクセス版が配信されている『Infernum』は、ダークファンタジーの世界観に彩られた世界を舞台にPvEとPvPを体験できるタイトル。複数で群がってくる敵キャラクターを仕留めつつ、他プレイヤーとの対人戦も展開していくハードコアなアクションRPG作品だ。
プレイ画面は上空見下ろし型のクォータービューを採用し、マップ内を徘徊しながら戦う相手を探し出していくプレイを進められるようになっている。本作には最大で12名のプレイヤーが同時参加することが可能で、デスマッチ形式のバトルで勝者を目指していくプレイ要素を楽しめるぞ。
▲ダークな世界でド派手なエフェクトを持つスキルを発揮しながらバトルを楽しめるアクションRPG。
経験値を稼いでキャラのレベルをアップするRPG要素を持っているが、クエストに取り組みながら歩を進める要素は皆無で、基本的にはバトル以外にやるべきことはない。またストーリー要素も現段階では非実装になるため、純粋にPvEとPvPを楽しむだけの作品になっている点がポイント。バトル特化型のARPGだ。
新人デベロッパーが開発中の新作ゲーム
本作を開発しているのは、2018年にシューティングゲーム『Pixel Ship Shooter』でSteamデビューを飾った新人のインディーゲームデベロッパー「Altope Interactive」。本作は彼らにとって二作目となる新作で、作品の完成とアップデートが待たれる。正式版の配信は2020年末を予定していたが、順調に遅れているようだ。
なお、本作は現段階で開発初期のアルファ版に近い段階にある作品のため、ゲームとして不完全な状態になっている点には注意しておきたい。4種類のスキルを使ってNPCや他プレイヤーと戦う以外にやることがないので、技術デモ的な立ち位置にある作品だ。インディーゲームデベロッパーを支援したい人には向いているぞ。
Steamでの販売価格は1520円で、価格の変動についてはアナウンスされていない。コンテンツと比較して割高な販売価格なので、万が一プレイできない場合に備えてSteamの返金条項も確認しておくと安心だ。前作をプレイしてAltope Interactiveの作風が気に入っている人にはおすすめできるタイトルと言える。
▲プレイヤーめがけて集団で襲い掛かってくる敵NPCに対処しつつ、他プレイヤーとのPvPにも挑む。
インターフェースは英語一択となり、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声環境は非搭載。プレイを円滑に進めていくためには、基礎的な英語読解力が要求される。また、開発者にコンタクトを取って意見やフィードバックを述べたい場合には、一般的な英会話能力が必須になる点には注意しよう。
販売開始から数年間が経過しているが、その間にアップデートが無い点が非常に気がかりで、決して安くはない販売価格のため、目玉となっている最大12名のオンラインPvPに人が集まるか、という点にも疑問が残る作品と言えるが、開発者の奮起を期待して長い目で応援したいという優しい人には向いているかもしれない。
ダークファンタジー世界を舞台にPvEとPvPを同時に楽しめるアクションRPG『Infernum』は、現在「早期アクセス版」としてSteamで配信中。開発初期段階にある不完全な作品、という条件を飲める人にはおすすめのタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスしてゲームの詳細な情報をチェックしよう!
【おすすめポイント】 開発進捗に期待の作品!
美しいスキルエフェクトが炸裂!
『Infernum』の魅力は、プレイヤーが操作するキャラクターが繰り出すスキルエフェクトの美しさ。基本的に暗いプレイ画面でスキルを発動するとその鮮やかさは美しいコントラストとして発現し、ビジュアル的なインパクトは非常に強い。バトルシーンの面白さが際立つ作品と言えるだろう。
▲キャラを中心に波紋のように広がっていく攻撃スキル。ビジュアル面のクオリティーは高い。
キャラクターは「ヘルス」「ストレングス」「スタミナ」「マジカ」分類されるスキルを使い分けながら戦うことが可能で、そこにレベルアップシステムが入ることでデスマッチ形式の対戦プレイが捗るようになっている。戦いに明け暮れていく世界観のゲームが好きな人にはおすすめできるアクションRPG作品だぞ。
【おすすめポイント】 バトルが楽しいアクションRPG!
開発の行方が気になるタイトル
前述の通り、早期アクセス版としてリリースされて以降すっかり音沙汰がなくなってしまった『Infernum』だが、開発者が健在であれば、ストアページを放棄せずにきちんと正式バージョンまで漕ぎ着けてもらいたいところ。前作をリリースしている実績があるだけに、今後の開発進捗にも期待がかかる。
Steamにアップロードされている早期アクセス版の作品が全て正式版に発展するわけではなく、多くの作品が未完成のままで放置されている現状もある。その原因は様々だが、主な要因はオンラインの過疎化、開発資金不足、開発者の内部分裂、開発者の健康上の問題で、こうなった場合には開発続行が極めて難しくなる。
▲作者が何らかの反応を示して開発が現在も続行されている旨をアナウンスしてほしい作品。
色々と調べていくと、Steamに掲載されているインディーゲーム作品は2019年から2020年の初頭を境に音信不通になっている例が多く、これは新型コロナウィルスのパンデミック発生時期とほぼ合致する。これに関しては全くの憶測だが、もしかしたら関連があるのかもしれない。
2019年以降音信が途絶えている状態に
本作の場合、Steamストアでユーザーの質問に対して開発者が返答している最期の日付が2019/8/9で、これ以降は公式Twitterアカウントで2019/11/15に早期アクセス版配信開始のアナウンスがあったのみ。その後現在に至るまで開発者からの投稿が一切無くなってしまい、現状が把握できない状態になっている。
パンデミックによって生活環境が一変した人は多く、これがゲーム業界にも暗い影を落としたのは周知の通り。人が集まることが難しくなっている現在、複数名で運営しているインディーゲームデベロッパーにも環境変化が起こり、以前のように作品開発に取り組めなくなっていることは想像に難くない。
▲ゲームシステムの着想やグラフィックには光るものがあるので、頑張って完成させてほしい作品だ。
開発者に何が起こっているのかについては推測の域を出ず、もしかしたら全く別の理由で開発がストップしているのかもしれないが、開発資金が乏しいことが多いインディーゲームデベロッパーにとって、世界的な経済危機が起こっている現在の状況は非常に厳しいものであることは間違いない。状況の好転を願うばかりだ。
その一方で、『Suevival Girls』に代表されるインディーゲームのように、パンデミックで失職した人がゲーム業界へ参入する例もあるので、インディーゲームの今後は不透明。Altope Interactiveのメンバーが健在で、本作の開発を続行中であることに賭けたいが、こればかりは本人にしか分からない問題だ。
ダークファンタジー世界を舞台にPvEとPvPを同時に楽しめるアクションRPG『Infernum』は、現在Steamで「早期アクセス版」として配信中。沈黙が続いていることで不安を感じる作品だが、今後が気になる人はストアページにアクセスして最新情報をチェックしてみよう。
【おすすめポイント】 完成が待たれるアクションRPG!
Infernumスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1060 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 3GB | 8GB |
HDD空き容量 | 40GB | 40GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続が必要 |
(C) Altope Interactive.
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