2021/7/16からSTEAMで早期アクセス版が配信されているSubLight Gamesの購入型PCゲーム。VRで再現された仮想現実世界の中で様々なコンテンツを作成しながら活動できるシミュレーション作品。
世界的人気を誇るゲームエンジン「Unreal Engine 4」が生み出す没入感満点のVR世界、クリエイターに向けて解放された仮想現実世界での自由度の高いプレイ体験、発想次第で化ける可能性を秘めたブループリント的な立ち位置が大きな魅力で、自由度満点のVRゲームを求めている人、コンテンツ製作が好きな人におすすめ!
大いなる可能性を秘めたVRゲーム!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で早期アクセス版が配信されている『Helios』は、プレイヤー参加型のVRソーシャルプラットフォームとして開発中のおすすめPCゲーム。開発者がベーシックな機能を提供し、そこに世界のユーザーが参加して「ものづくり」を行なっていくことで発展を遂げる世界が特徴だ。
一般的な「完成されたゲーム世界」とは異なり、本作には「やるべきこと」や「クリアすべき目標」が一切存在しない。これらのコンテンツは現段階では実装されておらず、開発者もしくはユーザーが生み出して実装していくことになる。「広大なキャンバスに誰がどのように何を描いても許される新作VRゲーム作品」と言えるだろう。
▲プレイヤーはアバターとしてゲームに参加し、仮想現実世界での交流と自由な活動を楽しむことができる。
VR世界に多くのプレイヤーが参加できるソーシャルシステム型のゲーム作品は本作が初めてではないが、プレイヤーが能動的にコンテンツを作成してアップロードできるという点に本作の価値があり、今後のプレイヤー参加状況次第では見たことのないコンテンツが生まれる可能性を秘めている。ダイヤの原石のような作品だ。
「Unreal Engine4 」で開発中の新作VRゲーム
ゲームを開発しているのは、インディー系ゲームデベロッパーの「SubLight Games」。本作が初のSTEAM掲載作品となる期待の新人デベロッパーで、今後のゲーム開発も大いに期待されている。壮大な仮想現実世界で実現するプレイヤー同士の交流をどのように取りまとめていくのか、今後の活動と開発進捗が非常に楽しみだ。
開発に用いられているのは、有名メーカーからインディーゲームスタジオまで幅広い需要がある最強のゲームエンジン「Unreal Engine 4」。本作は最新のゲーム描画技術「レイトレーシング」や「DLSS」にも対応し、描画に対応できるグラフィックボードを実装していればリアリティー満点の世界を体験することができる。
▲圧倒的な3DCG技術と描画能力を持つ「Unreal Engine 4」で開発中の新作VRゲーム。美しい世界が広がる。
なお、詳しいことは後述するが、本作は正式リリース時に次世代型ゲームエンジン「Unreal Engine 5」で再構築される予定となっており、それまでに作成されたコンテンツは新エンジンへの変更に伴ってパッチを利用した移管が行われる予定。最先端のゲームエンジンへの移植も視野に入れて開発されている期待の新作VRゲームだ。
STEAMでの販売価格は1010円。登場したての段階なので底値となっているが、現段階ではアルファ版の意味合いが強く、ゲームらしいコンテンツが実装されていないため、自分で「Unreal Engine 4」を操作して何かを作れる実力を持っている人でないと十分に楽しむことができない。現段階では骨組みの状態にある作品だ。
▲プレイヤーはデフォルトのアバター以外に、自分でモデリングしたアバターでも参加することが可能だ。
インターフェースは英語一択となり、日本語インターフェースと字幕・音声は非搭載。ボイスチャットで集まった人々とコミュニケーションを取るためには日常的な英会話能力が要求され、また「Unreal Engine 4」でのコンテンツ作成やワークショップへのアップロードにも一定のスキルが要求される点には注意しておこう。
なお、本作はVRヘッドセットを利用しない通常のゲームとしても動かせるが、設計理念的にはVRゲームに入る作品なので、世界観と魅力を存分に味わいたい場合には、対応している「Valve Index」「Oculus Rift」「HTC Vive」を用意したいところ。VR版は着席と立位の両方で遊ぶことができるぞ。
一般の人でも気軽にダウンロードできるゲームエンジン「Unreal Engine 4」の機能をフィーチャーした新作VRゲーム『Helios』は、現在早期アクセス版としてSTEAMで配信中。広大な仮想現実世界にどのようなコンテンツを盛り込んで遊べるのか、という壮大な実験に参加したい人は、今すぐストアをチェックしよう!
【おすすめポイント】 夢が広がる新作VRゲーム!
ユーザー次第で化ける新作VRゲーム
多くのプレイヤーが仮想現実世界に集まってコミュニケーション要素を楽しめる『Helios』は、「Unreal Engine 4」の力を最大限に活用できるコンテンツの実装によって「化ける」可能性を秘めた新作ゲーム。現段階では公式サーバーもしくは自分専用のサーバーで一緒に集まる程度のことしかできないが、ポテンシャルは高い。
ゲームの公式サイトでは長期的なロードマップが掲載されているので、それらの進捗を見てから購入を判断するのもアリ。前述の通り完成されたゲーム作品ではなく、様々なコンテンツが実装されてから光る作品なので、受け身の状態で参加してもほぼ恩恵は受けられない。自発的に開発に参加していく姿勢が大切な作品だ。
▲ゲーム製作に関心がある人や、ワークショップとMODの世界が好きな人に向いている新作VRゲームだ。
自分自身のアバターを作成する際や、コンテンツをワークショップにアップロードしようと考える場合、「Unreal Engine 4」のシステムにアクセスして3DCG製作やプログラミングを行う必要があるので、ある意味で玄人向けの作品と言えるが、これから3DCGの世界を勉強したい人には面白い作品となるだろう。
最終目標は「Unreal Engine 5」でのリリース
前述の通り、本作は2022年の後半まで「Unreal Engine 4.26」をベースに開発され、正式配信バージョンは次世代のゲームエンジン「Unreal Engine 5」へ移管する予定。現時点では同エンジンが早期アクセス版の段階にあるので、どちらも正式版として実装された場合の改善要素も大変興味深い。今後が楽しみな新作だ。
「Unreal Engine 5」のフルリリースは2022年初頭を予定しているため、本作もその本領を発揮するのは来年以降になる公算が強い。現段階ではどちらもプロトタイプの状態となっているので正当な評価を下すことができないが、いち早く「Unreal Engine 5」への切り替えを表明している姿勢は評価できる。
▲「Unreal Engine 5」の出現によってさらなる変革と進化が起こるのか。最新情報も気になる新作だ。
2022年に姿を表す次世代ゲームエンジンのポテンシャルを体験できる作品にもなりそうな新作VRゲーム『Helios』は、技術的な側面でゲーム業界を俯瞰することが好きな人も要注目の作品。ユーザーの参加状況とベースとなるゲームエンジンの進化により、これまでにない世界を見ることができるかもしれない。
【おすすめポイント】 開発進捗に期待の新作VRゲーム!
Heliosスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 または AMD FX-6300 | Intel Core i7-6700K または AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 または AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1070 または AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨、インターネット接続環境が必要 |
(C) SubLight Games.
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