2020/1/7からSTEAMで早期アクセス版が配信されているGametoriaの購入型PCゲーム。「鳥」になって傍若無人な破壊行為の限りを尽くすことができるコミカルな新作シミュレーションゲーム。
現実の鳥は決してしない攻撃を駆使できる不条理さ満点の秀逸なゲームシステム、上空から高得点の数々を狙うアクション要素と鳥のアンロックシステムが魅力で、痛快アクションと破壊行為が好きな人、『Goat Simulator』風のバカバカしさを持つ動物シミュレーションゲームを求めている人におすすめ。
鳥になって好き勝手できる新作!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『Bird Simulator』は、プレイヤーが様々な種類の「鳥」になってフィールドを滑空し、人間を含む標的に攻撃を加えて得点を稼いでいく新作PCゲーム。リアル寄りのシムではなく、バカバカしさを全面に打ち出したおすすめ鳥類シミュレーションゲームだ。
ゲームを開発したのはチェコ共和国に本拠を構えるインディー系ゲームデベロッパーのGametoria。PCおよびモバイル向けのゲーム作品を開発している小規模なデベロッパーで、カジュアルな雰囲気を持つ娯楽ゲームの製作を得意としている。2020年には新作『Cartoon Strike』もリリース予定だ。
▲人間に対して飽くなき攻撃を仕掛ける鳥が主人公。あらゆる手段を使って人間を痛めつけていくプレイが斬新。
タイトルを見てお分かりの通り、本作は世界的ヒットを記録したヤギシミュレーション『Goat Simulator』から多大な影響を受けている作品。ロゴのフォントもそっくりで、同じ会社が製作したのではないかと思ってしまうほど類似点が多い。『Goat Simulator』が好きな人にもおすすめできる作品だ。
プレイヤーの目的は箱庭風に再現されたステージ内で「鳥」を操作して特定のアクションや人間への攻撃を行い、ゲーム内通貨「コイン」を増やしていくこと。どのアクションを利用してコインを稼ぐかはプレイヤーの判断に任されており、自由度は極めて高い。色々な動作を行って試行錯誤していく面白さもあるぞ。
なお本作は現時点で早期アクセス版の段階にあり、不具合やバグ、突然のゲームシステム変更が発生する可能性がある。その分価格は1010円と安めに設定されているので、これらの条件を呑める人であれば購入しても損はないだろう。自由奔放なアクションができる「鳥」体験を存分に味わおう。
【おすすめポイント】 不真面目さが光るおすすめゲーム!
鳥の爽快アクションが炸裂!
『Bird Simulator』に登場する鳥たちは非常にパワフル。上空から落とす「糞」は地上で爆薬のように破裂し、その辺を歩き回っている人間を掴んで上空高く持ち上げることもできる。ゲームらしい物理演算を使用したアクションを極め、シミュレーションの実験場でどれだけの破壊行為を繰り広げられるか挑戦しよう。
ゲームプレイは三人称視点で展開。鳥の基本動作は「歩き回る」「走る」「攻撃する」「飛ぶ」「降りる」「アクション」の6種類で、場所や状況に応じてこれらの操作を切り替えつつ自由な破壊活動に勤しむことになる。中でも「飛ぶ」アクションは鳥らしさが良く再現されていてとても気持ちが良い。
▲現実世界では不可能なことも簡単にこなしてしまう鳥が頼もしい。本作では鳥に不可能なことはないのだ。
ゲームでは登場する人間キャラクターやオブジェクトの種類、そしてそれらに対する鳥のアクションの組み合わせによって加算されるコインの数が決まってくる。プレイ中は鳥に様々な行動を取らせてポイントを確認し、効率良くコインの数値を上昇させる手段を探っていこう。明確な進め方はないので自由に行動できるぞ。
なお鳥には「体力ゲージ」が設定されており、人間からの反撃などを受けることによって数値が低下する。鳥の体力はフィールド内にある「食べ物系アイテム」を見つけて獲得すると一定数回復できるので、体力が減ってきたら屋台で売られているファストフードなどを摂取して回復させてあげよう。
フライトシム的魅力も
空を滑空しながら地上に狙いを定めて攻撃できる鳥の操作体系は航空機シミュレーションにも通じるところがあり、独特な鳥の動きを制御しながら操作をマスターしていくことでフライトシムを楽しんでいるような気分に浸れる。戦闘機を操作するアクションゲームが好きな人にはおすすめの作品だぞ。
▲バスケットボールを掴んでシュートを決めるプレイも可能。狙いを定めて華麗なシュートを繰り出そう。
なおSTEAMのストアページでも警告されているが、本作は鳥をゲームの物理シミュレーションで面白おかしく楽しむためのゲームであって、リアルな鳥類の動作を体験できる作品ではない。動物愛護の観点で厳しく見るのではなく、ブラック度数の高いユーモアを笑って受け入れられる心の広いユーザーに向けられた新作PCゲームだ。
【おすすめポイント】 自由度満点の鳥アクションが最高!
コインで他の鳥もアンロック!
『Bird Simulator』には複数の鳥が用意されており、ゲーム内のアクションで貯めたコインを利用して購入できるシステムになっている。鳥は外見の違いだけではなく、「アタック」「ディフェンス」「航空速度」「歩く速度」に分かれるステータスが異なるので、全ての鳥をアンロックして違いを楽しもう。
現時点で本作に登場する鳥は「カラス」「ツバメ」「鷹」「カモメ」「アヒル(Duck)」「フクロウ」「ハト」の7種類。猛禽類である「鷹」はズバ抜けた攻撃力を持っているが、購入価格は20000コインと高価。かなり長時間プレイを続けないと手に入れることができない「高嶺の花」的キャラクターだ。
▲こちらは「アヒル(Duck)」。「カモ」の名前で呼ばれることも多いが、英語にするとどちらも「Duck」になる。
登場する鳥は全て現実の鳥が持つ特徴をよく捉えた造形をしており、動き方もかなり近い。ステータス値の違いもあるためプレイスタイルも変わり、お気に入りの一羽を見つけ出す楽しみもある。能力の異なるキャラクターをアンロックしてプレイすることが好きな人にもおすすめの新作PCゲームと言えるだろう。
【おすすめポイント】 鳥コレクションも捗るおすすめゲーム!
熱心な開発が続く作品
前述の通り『Bird Simulator』は早期アクセス版の状態にあり、2020年10月頃にフルバージョンがリリースされる予定となっている。現在は徐々にアップデートでゲーム世界が洗練されており、3月には大型アップデートも実装予定。今後の開発でさらなる磨きがかけられることに期待が高まる作品だ。
シュールなアクション体験を味わえるゲーム内容は『Goat Simulator』とほぼ同じ。鳥に攻撃された人間がグニャリとしていく脱力的な物理演算表現も似ており、同作を楽しめた人であればハマること間違いなしの面白さを持つ。ストーリーもクエストも存在しない作品だが、長時間遊べる素養はあるぞ。
▲どんな風に人間を攻撃していくか。イタズラ心満載で近づく瞬間が本作の醍醐味と言えるだろう。
ネタ的要素を多分に含んだインディー系ゲームをプレイすることが好きな人にはおすすめの作品で、ゲームが持っている「バカバカしさ」を楽しめる人であれば値段分は元が取れるプレイ体験を得られるはず。様々な鳥をアンロックして人間を攻撃し、痛快物理シムの面白さを満喫しよう。
【おすすめポイント】 今後の開発に期待が高まる新作PCゲーム!
Bird Simulatorスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 / AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K / AMD Ryzen 7 2700X |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R7 260x | NVIDIA GeForce GTX 1070 / AMD Radeon RX Vega 56 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要SSD推奨 |
Gametoria sro©2019
Bird Simulatorの評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。