2019/12/1からSTEAMで正式配信されているForceightの購入型PCゲーム。3Dグラフィックで再現された動物園で飼育員もしくは動物になって暴れ回れる新作シミュレーション。
細部まで丁寧に作り込まれたグラフィック、物理演算の妙を活かしたハチャメチャなシミュレーションゲームプレイ体験、様々な動物を操作して動ける点が大きな魅力で、カジュアルなゲームが好きな人、『Goat Simulator』のような作品を求めている人、1000円以下で気軽に入手できるインディーゲームを求めている人におすすめ。
動物園で大暴れ!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で好評配信中の『ZooKeeper Simulator』は、プレイヤーが動物園の飼育員や動物を操作しながら指定されたミッションをこなしていくPC向けシミュレーションゲーム。根底にあるブラックユーモアやお笑い要素が秀逸な作品で、冗談が分かる人におすすめの新作ゲームだ。
タイトルを見てお分かりの通り、本作は明らかに超人気ゲーム『Goat Simulator』の影響を強く受けている作品。ゲーム内に登場する様々なオブジェクトにインタラクトでき、物理演算の妙を活用してコミカルなシーンを演出していく手法が非常に似通っており、『Goat Simulator』が好きな人ならハマる魅力を持っている。
▲園内でカートを操作するペンギン。様々な動物を操作して好き放題できる点が本作の大きな魅力と言えるだろう。
シミュレーションという名前は付いているが、実際の動物園で飼育員がする行動や動物の生態を正しくシミュレートしていく作品ではなく、これらの題材はあくまで借り物。本作の実態は動物園というシチュエーションをコミカルなアクションゲームに落とし込んだ(良い意味で)ナンセンスなゲーム作品と言える。
ふざけ切ることが楽しいPCゲーム
一部暴力的な描写が出てくるので、動物愛好家のゲーマーにはあまりおすすめできないが、ゲーム内のことと割り切ってプレイできる人であれば十分に楽しめるPCゲームと言える。プレイ中はそのバカバカしさにどハマりすること請け合いで、思ってもいない動作がどんどん繰り広げられるので爆笑必至だ。
▲普段檻の中にいる動物たちにとっては夢のようなシチュエーションも実現。檻から出て暴れ回ってやろう。
動物たちに課せられたミッションが「飼育員の殺害」という強烈なブラックユーモアを持つ『ZooKeeper Simulator』は、見世物として飼育されている動物たちの「怒り」を開発者なりに具現化した作品と捉えることもできて興味深い。普段から動物園に対して良い感情を抱いていない人にはストレス発散の場になるだろう。
STEAMでの販売価格は520円と非常に安価。インターフェースは英語一択で、ミッション内容を理解するために基礎的な英語読解力が要求される点を除けば、アーケード感覚で購入できる良質なアクションゲームと言える。安くて面白さに満ちたインディー系ゲーム作品を求めている人にはおすすめの作品だぞ。
【おすすめポイント】 コミカルな動物園アクションSLGが誕生!
丁寧なグラフィックが秀逸
『ZooKeeper Simulator』の魅力は細部まで丁寧に描写されているゲームグラフィック。海外の動物園が持っている雰囲気をあますところなく再現したグラフィックは本作の大きな見所で、箱庭オープンワールドで展開するゲーム世界を歩き回るとワクワクしてしまう。オープンワールド好きな人にもおすすめの新作ゲームだぞ。
飼育員キャラクターと選んでも動物キャラクターを選んでも、ミッションを達成するためには園内をくまなく探索する必要があるが、本作の細かいところまで作り込んだグラフィックのお陰で全く苦にならない。多種多様な施設を見回りながらゲームをプレイできる点が本作の醍醐味と言えるだろう。
▲近代的な水族館カフェをリアルに再現。各種施設はハリボテではなく、きちんと中に入ることができる。
オープンワールド型ゲームの醍醐味は現実世界と同様に再現された3Dグラフィックの世界を探訪しながら自分なりの発見をして感動することにあり、本作はその点で合格点以上の出来に達している。特に建造物内部の描写が素晴らしく、プレイヤーを楽しませようという意図が感じられて好印象だ。
3Dグラフィックでリアルに再現された仮想世界を自由に動き回って色々な発見をしたい人には断然おすすめの新作PCゲームで、ミッションの成否を問わず誰でも動物園の雰囲気にどっぷりと浸れる。プレイ中はグラフィック描画の「芸の細かさ」にも注目しながらゲームを楽しんでみよう。
【おすすめポイント】 雰囲気抜群の動物園内は必見!
ミッション達成で勝利を目指そう
前述の通り『ZooKeeper Simulator』ではプレイ開始時に「飼育員」もしくは「動物」を選択することが可能で、ゲームがスタートすると選んだキャラクターによって異なるミッション内容が提示される。対戦プレイの場合は先にミッション項目を達成したプレイヤーが勝利となるので、ミッション完遂を目指そう。
飼育員のミッション項目は画面左上に表示。その内容は「歩道の清掃」「特定動物の治療」「レストランでコーヒーを飲む」など実に多彩で、これらを1つ1つクリアしていくことがミッション達成に繋がる。動物園のロケーションを把握し、効率よく動き回ることがミッション達成への近道となってくるぞ。
▲飼育員に課せられるミッション項目は動物キャラクターよりも多め。様々な項目を着実にクリアしていこう。
飼育員に与えられるミッションの中には広大なオープンワールドで「迷子のクモを探す」という無理難題もあり、全てを達成するのが非常に難しい場合もある。だがそれゆえリプレイ性に優れ、何度でもチャレンジして成功しようというモチベーションも湧いてくる。タスク実行型ゲームが好きな人におすすめだ。
飼育員を倒せ!
動物キャラクターを選択した場合のミッション達成目標はただ1つ。それは「Kill the Zookeeper(飼育員を殺す)」という過激なもの。あらゆる手を尽くして飼育員に迫り、彼のライフゲージを削り切ったら動物キャラクターの勝利となる。使えるアイテムは全て利用し、飼育員打倒に全力を注いでいこう。
選択可能な動物は「サル」「ゾウ」「魚」「キリン」「ペンギン」の5種類。それぞれ操作する際の動きに大きな違いがあり、物理演算の妙も味方してコミカルなゲーム展開になる。人型キャラクターの飼育員と比べると操作に難があり、アクションゲーム上級者向けのキャラクターとなっているぞ。
▲何としても飼育員を倒す。それ以外に選択肢がない点もまた面白い。日頃どんな扱いの受けているのだろうか。
動物園内には何故か「手榴弾」などの殺傷兵器が落ちている場合もあり、これらを入手できれば飼育員のライフを大きく減らせる。また園内にあるカートを操縦して後ろから轢くプレイも可能となっており、プレイヤーの判断力がミッション成功へのカギとなる。色々な方法で飼育員にダメージを与えてみよう。
野生動物を間近で見たいという人間の欲求に応える形で始まった「動物園」という世界。そんな動物園内で巻き起こる人間対動物の壮絶なブラックユーモアバトルを楽しめる新作シミュレーションゲーム『ZooKeeper Simulator』はSTEAMで好評配信中。コミカルな戦いを体験したい人は今すぐプレイをスタートさせよう。
【おすすめポイント】 人間対動物の仁義なき戦いが始まる!
ZooKeeper Simulatorスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-6700K |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2 GB | 4 GB |
HDD空き容量 | 10 GB | 10 GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | インターネット接続が必要 |
2019 (C) Forceight.
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