2019/5/10からSTEAMにて早期アクセス版が配信されたFanatic Illuminationsの購入型PCゲーム!SF的世界観の中でクラフトやバトルを行えるマルチプレイ専用シミュレーションRPG!
自分のイマジネーションで活動できる自由なゲーム世界、多彩な建造物を生み出せるクラフトシステム、搭乗可能な車両の存在、広大なオープンワールドが魅力で、インディー系ゲームデベロッパーの作品をプレイすることが好きな人、早期アクセス版の作品に対してフィードバックを送って完成度を高めたい人におすすめ!
3人で開発中の新作PCゲーム!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『War of Gaia : Into the Fire』は、SF的な世界観を持つ広大なオープンワールド内で複数のプレイヤーがマルチプレイを行いながらクラフトやバトルを行える新作PCゲーム。惑星探索のようなSFサバイバル要素を持った謎多きシミュレーションゲームだぞ。
▲舞台となるのは地球とは異なる惑星。プレイヤーはオープンワールドで再現された世界でサバイバルを行う。
「未知の惑星を探査する人間」としてプレイできる点にはロールプレイングの要素があり、様々な施設を建設できるシステムには最近流行している「クラフト型サバイバル」の感触も窺える。前提となるストーリーや背景が存在しないので、「自分がこの状況に置かれたらどうしよう」と考えながら遊べる点がポイントだ。
開発中を手がけているFanatic Illuminationsは3人という少人数で構成されるインディー系のゲームデベロッパー。ゲーム開発ツールが大きな進化を遂げている現在、1人でゲームを作っているデベロッパーも珍しくはないが、やはり少人数での開発には困難も多く、本作もまだ早期アクセス版の状態となっている。
デバッグやフィードバック目的なら購入の価値あり
「ゲームの終着点に関する明確なビジョンを持っている」としながらも、ユーザーのフィードバックを反映してフルリリース版が完成するまでには数年かかると明言されており、完成したゲーム作品を望んでいる人は現時点で購入するのは得策ではない。現時点での本作は極めてベーシックな状態にあるからだ。
現在本作でプレイできる要素はマルチプレイで複数のプレイヤーが同じフィールドに降り立ち、基礎的な建設システムで構造物を生み出しつつ車両に乗って武器を扱うことのみ。ゲームモードなどのプレイ要素が存在しないため、後は上記の要素を利用してプレイヤーが何とかゲームを成立させるしかない。
▲未来的な構造物をクラフトで生み出すことが可能。大自然とのコントラストが映える光景。実にSF的なムードだ。
したがって本作を楽しめるのは起承転結のあるゲーム作品を好む人より、不完全な状態のゲームにアクセスしてゲーム世界を体験し、デベロッパーに有益な情報や提案をすることを好む人だ。インディー系デベロッパーと協力関係を築いて一緒に面白い作品を生み出したいと考えている人には断然おすすめだぞ。
なお本作のインターフェースは英語のみで、日本語UI環境が存在しない。ゲームを円滑に進めたり、他ユーザーやデベロッパーと交流したりするためには基礎的な英会話能力が必要とされる点には注意しておこう。デベロッパーはFacebookアカウントを持っているので、英語が話せる人はコンタクトを取るのもアリだ。
【おすすめポイント】 生まれたばかりのインディーゲーム!
なりきりプレイで楽しもう!
『War of Gaia : Into the Fire』の世界は残念ながら現状では不完全。本作を楽しむためにはユーザーが持っている想像力を働かせることが大切だ。ゲーム内の主人公になりきってプレイを進めることがロールプレイの醍醐味。現時点で主人公がアクセスできることを1つ1つ確認しながら行動してみよう。
主題は資源争奪戦争か
本作には軍事車両を模したビークルが登場し、惑星内を探索したり、他ユーザーとの戦いに利用したりといった使い方ができる。将来的に「派閥」の仕組みを導入する計画があることから、プレイヤーが惑星の資源を巡って他プレイヤーとの勢力戦に身を投じる展開になる可能性は非常に高いと推察される。
▲資源が枯渇した人類が新天地を求めて他の惑星を調査中。そう考えるとなりきりプレイが俄然楽しくなってくる。
事実SF映画の中には人類の惑星探索をテーマにしたものも多く、本作が描くフルリリース版の実装予定コンテンツを見てもその影響が窺える。マルチプレイに特化した本作には、惑星にある未知の資源探索とバトルを同時に実現したいという意図があり、事実その路線を行くようなアップデートも行われている。
アップデートで採掘機能を実装
2019/6/3のアップデートでは惑星中心部に溶岩が設置され、さらに鉱石を採掘するモーションが実装された。現段階では採掘した鉱石を活用するクラフトシステムは未実装だが、これを見ても本作が資源探査の世界観をフィーチャーしたゲームであることがよく分かる。今後のシステム発展にも注目しておきたい。
▲アップデートでは採掘専用ピッケルも同時実装。見知らぬ惑星でこれから何が始まるのか。興味は尽きない。
デベロッパーにアイデアを送ることが好きな人は、これらの要素から導き出されるゲームプレイやシステムの可能性を想像するのも面白いはず。マルチプレイで集まったプレイヤーが派閥を結成し、採掘によって得た資源を駆使しながら要塞を建造して戦うなど、ゲームを面白くするアイデアを考えてみよう。
繰り返すが現時点で本作にはプレイアブルな要素は少ない。プレイヤー同士でバトルを行なっても明確な勝敗を分けるシステムが無いので不毛な殺し合いに終わってしまう。テスト段階の作品をプレイして、そこから作品が持つ可能性を探っていくような遊び方をすれば、投資は決して無駄にはならないだろう。
【おすすめポイント】 想像力を働かせることが好きな人におすすめ!
インディーゲーム文化を愛する人のための作品
前述の通り本作はフルリリース版に向けたビジョンを「STEAM」上で発表しており、現在はその実現に向けて鋭意制作に取り組んでいる最中。完成を見るのは数年先のことになりそうだが、プレイヤーからの意見も大いに参考にしたいと表明しているので、気になることやアイデアがあればコンタクトを取ろう。
フルリリース版で実装が予定されているのは派閥制度と武器・装備品のカスタマイズ要素、そしてゲーム内ミュージックの実装とエイリアンが出現するダンジョンなど。ゲームシステム全般の調整も随時行っていくそうなので、最終的にどのような世界観を見せてくれるのかが非常に楽しみだ。
STEAMで配信されている早期アクセス版のゲームの中には志半ばで断念した作品も多く、不完全な状態の作品を購入することはリスクを伴う。ただし配信当初は誰も見向きもしなかった作品が「大化け」してヒットした事例も多数あるため、インディーゲームの世界は不確定ながら面白い。
『War of Gaia : Into the Fire』はまさにインディーゲーム文化を愛している人のための作品であり、ゲームが正式版として成立するかどうかはユーザーの献身的な協力にかかっている。生まれたばかりのゲームをプレイして、自分なりの意見やアイデアをフィードバックとして提供してみよう。
【おすすめポイント】 一緒に作品を育てる心を持つ人におすすめ!
War of Gaia : Into the Fireスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 または AMD FX-6300 | Intel Core i7-8700K または AMD Ryzen 5 3600 |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 または AMD Radeon R7 260X | NVIDIA GeForce GTX 1070 または AMD Radeon RX Vega 56 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 | インターネット接続環境が必要高フレームレートや高解像度でのプレイを推奨 |
(C) Fanatic Illuminations.
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