【Battle of Kings】ファンタジートーンの戦略的なスキルを用いた、守るだけでなく、攻め込む楽しさを味わえるタワーディフェンスゲームだ！

『バトル・オブ・キングス（Battle of Kings）』は2018/08/23にSteamでリリースされた、ファンタジートーンの戦略的なスキルを用いたタワーディフェンスゲームだ。

戦略的な用途が違う７種類のタワーとそれぞれ３段階のアップグレード。これらをうまく組み合わせて、次々に襲ってくる敵たちを追い払うのが目的となる。どこに何を置くかそれだけが問われるシンプルなゲーム性でありながら、緻密に計算された戦略性が重要になっていく。

隙があれば敵が一気に押し寄せてくる。万全の準備をして敵を迎え撃とう。瞬間的な発想に基づいた戦略的な要素が強いゲームを探している人におすすめだ！

遊び方が違う２つのモードを搭載！

本作はシンプルなシステムのタワーディフェンスゲームでありながら、２つのモードが用意されている。「キャンペーンモード」と「バトルモード」だ。

キャンペーンモードでは、典型的なタワーディフェンスを行いながら、バトル・オブ・キングスのストーリーを楽しめるようになっている。クリアするたびに新しい島が開放されて、それに伴いストーリーが進展していく。なぜ敵が襲ってくるかなど、見所の多いシナリオになっているので、ぜひ最後までやってみて欲しい。

ストーリーが進むにつれて、敵もだんだんと強くなってしまう。戦略的な見地から物事を見なければならないし、こちらの戦力と敵の主力部隊を的確に判断し、最適にタワーをくみ上げていく必要がある。キャンペーンモードは腕を上達させるにも最適なモードと言えるだろう。

そして、もう一つのバトルモード。こちらのモードはただ守っていれば勝ててしまう普通のタワーディフェンスゲームとは違って、攻め込まなければならない。相手を攻撃することで、経済的に豊かになっていくのだ。

攻め込む気分が味わえるので、キャンペーンモードとは違った楽しみ方が出来るだろう。バトル・オブ・キングスのシステムをより深く味わえるので、かなり楽しめるモードになっている。一方的に攻撃ばかりされてるのが気に入らないという人には、こちらのモードがおすすめだ。

拠点や砦を思うがままに改造して強化していこう！

「バトル・オブ・キングス」には、７つのタワー（施設）が用意されている。それぞれ用途が違いため、適当に配置してはいるようでは敵に勝つのは難しい。おまけにそれぞれのタワーは３段階のアップグレードを行えるようになっている。適正な場所で優先するべきタワーを選んでいく必要があるのだ。

キャンペーンモードに限らず、最初からなかなか歯ごたえのあるステージが多く、タワーをうまくくみ上げられなければ、敵が次々に城内に押し寄せてくるだろう。おまけに敵を倒さなければ、お金が入ってこないので、序盤に配置をミスってしまうと、終盤までそのツケが回ってくるシビアさだ。

勝てなくて悔しい思いをするかも知れない。だけど、タワーディフェンスは決まった手順で決まった戦略で攻めてくるので、そもそも戦力不足という問題でなければ、必ずクリア出来るようになっている。

諦めずに敗因をきちんと振り返ってみれば、攻略の糸口が必ず見えてくるのだ。自陣がどのあたりから敵のどんな行動によって、劣勢になっているのかをきちんと見極めるもの、上達の秘訣になるだろう。

不利になっていく前にタワーをアップグレードするなり、設置タワーを変更するなり、対策はたくさんあるのだ。負けても諦めずにタワーのアップグレードを巧みに使いこなし勝利をもぎ取ろう！

様々なマップでの戦闘が用意されている！

戦略性が高いゲームとは言え、パズル的な要素も多分に含まれているため、同じマップを何度も遊んでくると最適化されがちだ。バトル・オブ・キングスではそんなマンネリに陥らせないためにたくさんの戦闘マップが用意されている。

戦う場所によって戦略性も大きく変わってくるので、マップが変われば遊び方も大きく変わるだろう。そもそも配置できる場所も決まっているため、マップの違いは行動の違いになってしまうのだ。

どのマップも手応えがあるようになっているが、勝利の戦略はたった１つではない。思い切った作戦が意外とハマって簡単にクリアできたなどのミラクルも起きてしまう。マップにはそれぞれテーマが用意されているので、それをうまく読み解くことが勝利への鍵になる場合もあるのだ。

シングルプレイに慣れたらマルチプレイにもチャレンジしよう！

本作では最高に楽しい機能とも言えるマルチプレイが用意されている。もちろんPvPなのだ。こちらはバトルモードでの選択でマルチプレイが選べる。

先述したが、バトルモードはキャンペーンモードと違って、守るだけでは勝利できないようになっている。つまり、守りながら相手のところへ攻め込んでいくPVPなのだ。

攻め込まれている自陣を見ながら、仲間たちが攻め込んだ先でやられていくのを見ると哀しい気持ちになるだろう。人間が対戦相手だとその感情はより強いものになるのだ。悔しくて枕を濡らしてしまう人もいるかもしれない。

逆に相手の攻撃を完璧に抑えながら、こちらの軍勢が少しずつ相手の陣営を攻略している姿を見ると、嬉しくて手が震えてしまう。勝ち負けが非常にハッキリつき、その上、勝利したときの満足感は何にも勝る。

戦闘時間はそれほど長くかからないので、手軽にマルチプレイ対戦が出来るのも魅力だ。シングルプレイにはない感動と喜びをマルチプレイでは体験出来るのだ。

現状はまだアーリー（早期）アクセス期間！

本作は、たくさんの戦闘マップがあり、高い完成度になっているが、驚いたことにまだ未完成であるアーリーアクセス期間なのだ。日本では未完製品で販売するパターンはあまり多くないが、海外のゲームではわりと多く使われている。

未完製品なので、ゲームデータが少ないと考えると、不良品を売られている気分になるかもしれないが、実際にはそんなこともない。テストプレイヤーを雇って、バグ取りをする費用を浮かせただけという可能性もあるのだ。

そんなワケでアーリーアクセス期間だからと躊躇するより、安く買える期間だと前向きに捉えた方が結果として得をする。さらにメーカーもプレイヤーの声を聞きたがっているので、提案すれば無茶なアイディアでも通ってしまう場合もあるのだ。

インターフェイスが英語、スペイン語、中国語、ポルトガル語、ロシア語の５カ国に対応していて、プレイヤー数も多い。マッチングの心配はしなくてもすむのが嬉しい。残念なコトに日本語の対応はないが、今後のアップデートに期待しよう。

高い戦略性と直感力が要求される頭を使うタイプのゲーム。常に自分を追い込んで困難に立ち向かいたい人におすすめの作品だ！