「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は、2017年にクラウドファンディングで327万ドル(日本円で約3億5350万円)という巨額な開発資金を調達することに成功し、イントレピッド・スタジオが開発、2019年以降の配信に向けて現在鋭意開発中の新作ファンタジーMMORPG!
プレイヤーの行動をトラッキングにて世界を紡ぐ「ノードシステム」、対峙するプレイヤーによって異なる思考をするNPCの「アダプティブAI」が魅力で、自分の行動が世界を変えていく画期的なMMORPGをプレイしたい人にオススメ!
クラウドファンディングで資金調達を行なった新作!
本作を開発している「イントレピッド・スタジオ」はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴに本拠を置くインディー系のゲーム開発会社。設立こそ2015年と新しい会社だが、そのメンバーは全てゲーム業界に携わってきた経歴を持つベテラン揃いで、言わばゲーム開発のプロフェッショナル集団だ。
Steven Sharif氏とJohn Moore氏によって立ち上げられた「イントレピッド・スタジオ」の開発理念は「プレイヤーが望むゲームを構築する」という一点に集約される。彼らはまた課金要素を持つゲームでありがちな「Pay-to-Win」や「Cash Grab」といった要素と決別する旨も発表している。
現時点ではまだ開発途上の作品で2019年1月13日にオープンβテストが終了した段階ではあるが、その特徴的な世界観についてはすでに感性を見せており、今後予定されているアーリーアクセス版の配信が待たれる状況だ。それではここから多額の開発資金を獲得した期待のMMORPGについて見ていこう!
プレイヤーの行動が世界を変える「ノードシステム」
「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」が世界から大きな注目を集めている要因の一つが、プレイヤーの行動が世界の形成に大きな影響を与えていく「ノードシステム」の実装!ゲーム世界に降り立った全てのプレイヤーの行動がゲームに動的な変化をもたらす画期的なシステムだ!
コンピュータネットワークや3Dグラフィックの世界に詳しい人なら「ノード」という単語についてご承知だろうが、ノードとは「分岐点」や「中継点」を表す言葉。あまりピンとこない人はRPGの世界でしばしば登場する「スキルツリー」を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれない。
本作ではノードの概念がマップ全体に設けられており、その土地でプレイヤーが起こした全てのアクションがトラッキングされてノードに記録されるようになっている。そしてノードがある段階に達するとマップには変化が生じ、都市が形成されたり事件が発生したりするようになるのだ。
ノードは「軍事」「神のお召し」「経済」「科学」という4種類の分野に分かれ、プレイヤー自身はその数値を見ることができない。しかしながらノードは当該マップ上に存在する全てのプレイヤーが取った行動を逐一記録し続け、その行動によってゲーム世界を能動的に変動させていく。
異なる段階で進行するノードシステム
▼本作の公式YouTubeチャンネルにアップロードされた動画で説明されているノードシステムの概念。このマップ画像はノードの説明用として用意されたもので、ゲーム上でこれらの色分けされた地域が実際に見えるわけではない。ノードが影響を及ぼすエリアの区分けと考えてもらえば良いだろう。
▼こちらも同じくノードを説明する画像。本作のノードには6段階までの成長過程が存在する。例えばあるエリアにいるプレイヤーが採取や採掘を行うとその経験がノードにも伝達されて蓄積される。そしてノードが経験値を一定数まで増加させると当該マップのステージはゼロ段階から第一段階へと変化する。
マップのステージが第一段階に到達するとフィールドには小さな集落が形成され、その後はステージが上がる毎に小さな町から都市へと発展を遂げていく。注目すべき点はこれらの住居部分がノードの構成によって異なる変化を遂げるということ。つまりこの世界に同じ集落や都市は2つと存在しないのだ。
こうしてマップ上で独自の進化を遂げた都市部はやがて最終的なノードの進化で隣国との国交を開始するに至り、そこで貿易などの商業的要素も発展を遂げるようになる。決められたマップ内を探索するのではなく、ゲームをプレイするユーザーたちの手でフィールドが成長していくシステムは実に驚異的だ。
MMOの世界に新たな風を送り込む本作の「ノードシステム」は閉塞気味のMMORPGに活気を呼び戻す呼び水となるかもしれない。「プレイヤーが望むゲームを構築する」と宣言したイントレピッド・スタジオは、常識を覆すとんでもない作品を生み出してしまった!
「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は、既存のMMORPGのシステムに限界を感じている人にオススメの新作ファンタジーMMORPGだ!
「Unreal Engine 4」で極上のゲーム世界を体験!
画期的な「ノードシステム」が注目されることが多い「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」だが、ゲームエンジンには世界のゲーム開発現場で圧倒的なシェアを誇る「Unreal Engine 4」を採用しており、そのグラフィックは最新ゲームに相応しいゴージャスな描画を実現しているぞ!
精緻な作り込みで再現された街並みを完璧なライティングで描画する「Unreal Engine 4」。オブジェクトの情報を検知して光の反射率を変えることによって現実世界と同等のリアルな景色が生まれる。ファンタジー世界は没入感が大事。その意味でも本作はプレイヤーを引き込む魅力に溢れている。
▼こちらはダンジョン深層部で突然の落盤に見舞われるプレイヤーをとらえた一枚。湿った洞窟内部らしい空気感や落石が巻き起こす粉塵などを的確に描画できる点も「Unreal Engine 4」の特徴。カメラアングル固定のカットシーンではなく、ゲームをプレイした状態でこのクオリティを実現している。
アクションゲームばりのバトル要素が大々的にフィーチャーされている本作はとにかくキャラクターの動きが早く、バトルシーンでは魔法や武器を使用した目まぐるしい攻防戦が繰り広げられる。ただそんな場面であっても安定した描画を保ち続けてくれる「Unreal Engine 4」。実に頼もしい限りだ。
一段上のグラフィックを実現するだけではなく、多人数が集結した場合にもラグのない描画を保ってくれる点が「Unreal Engine 4」最大の強み。AAAクラスのMMORPGタイトルの多くが採用しているこのゲームエンジンは、最新型オンラインゲームには欠かせない存在になっていると言えるだろう。
「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は、「Unreal Engine 4」が生み出すリアルなゲーム世界を体験したい人にオススメの新作ファンタジーMMORPGだ!
新時代のMMOを目指す「アッシェズ・オブ・クリエイション」
「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は新時代のMMO到来を予感させる革新的なゲームシステムや仰天のアイデアが数多く実装されている!これらの要素によってプレイヤーはこれまで出回っていたMMORPGとは一味も二味も違ったゲーム体験を享受できるようになっているぞ!
ゲームにはハウジング機能が実装されており、プレイヤーは自分が所有する家で農耕や畜産業、鍛冶屋家業などに従事することができる。前述のノードシステムはこの機能にもリンクしているため、働き方が地域社会や経済に影響を与えていく様子を見られるようになっている点がポイントだ。
「フラグシステム」によって発生することもあるPvP要素も目玉。物資を輸送するキャラバンの護衛として、または狩猟場を荒らす侵入者を退治するため、PvPはゲーム内で動的に発生する。またゲームには大規模な「攻城戦」も実装されており、多人数で参加して城を攻める豪快なPvPを堪能することも可能だ。
ノードの進化が新たな敵キャラクターとPvEコンテンツを登場させ、ゲーム内に登場するNPCは「アダプティブAI」システムによってプレイヤーの能力や行動に基づいたアクションを起こす。プレイヤーの行動が動的に世界を変え続けることになる本作は、まさにMMORPG新時代の夜明けを告げる作品だ。
気になるクラス(職業)については最新の発表で3カテゴリの存在が明かされ、ウォリアークラスが2種類、DPSクラスが2種類、サポートクラスが2種類という計6種類が登場予定。無論本作はまだ開発段階の作品のため、今後変更が加わる可能性もあるが、本格MMORPGらしいクラスシステムだと言える。
参加するプレイヤーの一挙手一投足が世界に影響を与える深遠なファンタジー世界を実現した「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は、あらかじめ定められた場所やクエストの発生というRPGの黄金律にメスを入れ、さらなるプレイ体験を生み出そうとする野心的な新作だ。
この革新的な発想が世界中のRPGファンから大きな共感を呼んだことはキックスターターの資金調達額を見れば一目瞭然。ユーザーは自分自身の考え方や行動がゲーム世界に反映される前代未聞のRPG誕生の瞬間を求めているのだ。MMOの未来を変えるかもしれない本作の最新情報に注目しよう!
「アッシェズ・オブ・クリエイション(Ashes of Creation)」は、画期的なシステムを豊富に実装したMMOに触れたい人には絶対オススメの新作ファンタジーMMORPGだ!
©2018 Intrepid Studios、Inc.
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