『ライト・ベアラー(Light Bearers)』は2018/10/23にゲーム配信サイト「STEAM」にてダウンロードサービスが始まった。開発・販売ともに「FAT BOMB STUDIOS」と「LLC」が行っている。陽気な音楽で光を放つぬいぐるみのようなクマたちが、様々なマップで戦いを繰り広げるアクションゲームだ。
一人称のFPS視点で展開するため、プレイヤーが操作するクマは、手の部分しか見ることはできない。それでも必死に逃げているクマの様子が可愛くて、妙に心に突き刺さるはずだ。
かわいいクマが活躍するメルヘンチックなゲームになっているので、男性よりも女性の方が好きなプレイヤーが多いかもしれない。迷宮とクマのミスマッチが非常に面白く、シンプルで楽しいゲームが好きな人におすすめだ!
光と影の織りなす見事なマッチング!
Light Bearersの大きな流れとしては、子ども達がよく遊びに使っている鬼ごっことそう変わらない。プレイヤーはライトベアかシャドウベアのどちらかに振り分けられ、ライトベアになったら、シャドウベアからひたすら逃げよう。逆にシャドウベアはライトベアを捕まえて、仲間にするのが目的となる。
鬼ごっこであれば、鬼が触れれば相手が鬼となり、自分は解放されるのだが、このLight Bearersは感染という形で、相手を自分と同じ鬼にするコトが可能になる点が大きく違う。
要するにライトベアはシャドウベアにタッチされると、自分もシャドウベアになってしまうのだ。最初はシャドウベアの方が人数が少ないのだが、ゲームが進んで行くにつれて、シャドウベアが数を増し、逃げているライトベア側のプレイヤーはどんどん追い込まれていく。その時の恐ろしさと面白さは、口ではとても表現出来ないほど格別だ。
前が見えづらい迷宮という設定を使っているのに、プレイヤーの分身となる動物は光輝いており、遠くにいても容易に把握されてしまう。シャドウベアも同様の環境ではあるが、一度のミスも許されないので、逃げる側の方が目立つのは厳しい状況になるだろう。壁からこそっと覗き込むときのドキドキ感がたまらない。癖になりそうな感覚だ。
勝利条件はシャドウベアから逃げ延びた全てのライトベアが、ラウンドの終わりにライトプールに到着すれば勝利となる。逆にシャドウベアはすべてのライトベアを見つけ出し、シャドウベアにしてしまえば勝ちだ。
自分だけがプールに逃げ込めば勝ちというわけでなく、全員が脱出する必要がある。そのため、最後の1人が捕まってしまえば、ライトベアの負けになってしまうのだ。
目的地への到達が勝利条件に含まれているのは非常にうまい。時間いっぱい逃げるだけなら、隠れたりして時間を潰すだけで勝てるので、ある程度どうにでもなる。しかし、目的地への到達が必要となるとシャドウベアは特定の位置で待ち伏せができるため、逃げ回るだけでは勝てなくなるのだ。
ルールとしてのバランスが非常にうまくアンフェアなゲームでありながら、フェアな鬼ごっこが楽しめる素晴らしいゲームになっているぞ!
ライトベアとシャドウベアにはそれぞれ固有の特技がある!
Light Bearersは全体的に薄暗いダンジョンながらも、ベアが光っているため、どことなく陽気なムードが漂う。特に音楽が秀逸でゲームにぴったりな雰囲気を醸し出してくれる。逃げながらベアが発する必死な声なども可愛らしくて和んでしまうだろう。
ゲームを開始すると最初にわかりやすいチュートリアルをはさんでくれるので、操作方法など何もわからなくても安心だ。そのチュートリアルの中でライトベアの固有特技も教えてもらえる。
壁を使って大ジャンプする方法やしゃがんで細い場所を移動する方法、仲間のライトベアがシャドウベアになるのを助ける方法まで、色々と揃っているのできちんとチュートリアルを受けておいた方が良い。
マップは様々に用意されている!
薄暗いダンジョン的な物から、未来チックな物、そして、図書館ような建物内まで、戦場となる場所はたくさんあり、どのマップでも楽しめるようにギミックがうまく仕込まれている。天井裏に逃げ込んだり、シャドウベアの目をうまく誤魔化すのだ。
逃げ回るのは大事であるが、何も考えずに逃げているだけでは、シャドウベアに見つかってしまう。見つかってしまえば、他のライトベアよりも優先的に狙われてしまうため、たまには足を止めて隠れるのも重要になるだろう。
隠れ方は色々あるので、チュートリアルを通して自分なりに隠れ方を見つけてみるのも楽しさの1つだ。
他のプレイヤーの存在もあるので、完璧な隠れ場所は存在しない。通れなさそうなところをなんとか通り抜けると、そこは隠れ場所として最適になると覚えておけば十分だ。
シャドウベアの場合は、ライトベアの多くが走り回っているので、下手に動き回るよりもどこかで待っていた方が確実なコトも多い。気づかずに近づいてきた相手を襲う形だ。その方が探す手間が省けるし、捕まえやすい場所も見えてくる。
なんにしても1人に執着して、誰も捕まえられないような状況は避けるべきだろう。最終的にはプールの前で待ち伏せをして、ライトベアを捕まえれば勝ちなのだ。
豊富に用意されたカスタマイズ機能!
Light Bearersでは自分の分身となるベアに様々なアクセサリーなどを導入することが可能になっている。とんがり帽子をつけてパーティぽくしたり、メガネやマスクをつけるなど、カスタマイズの部品はたくさん揃っている。
ただし、最初から使える物はほとんどなく、ゲームをやってレベルを上げるとアンロックされていく仕組みだ。レベルの高いプレイヤーしか身につけられないアクセサリーをつけていればかなり目立つこと間違いなしだ。
レベルは200まで用意されており、追加されるアイテム多いが、その分レベル上げに時間がかかってしまう。時間を使わずにカスタマイズ機能を楽しみたいのであれば、有料のダウンロードコンテンツに手を出してみるのも良いだろう。
ダウンロードコンテンツには、無料では考えられないほど、さらにたくさんのアイテムが用意されており、あまりの数の多さに全てを見るのが大変なレベルだ。カスタマイズの幅がさらに広がっていく。
将来的にもダウンロードコンテンツが追加されていくので、Light Bearersを長くやっていくのであれば、値段は安いのでダウンロードコンテンツに手を出しておくとよりゲームを楽しめるようになるはずだ。
世界中のプレイヤーとマルチプレイできる!
インターフェイス対応言語は残念なコトに日本語の対応はなく、英語のみだ。しかし、ゲームの内容的に言葉が読めないと難しいのはセッティングくらいだろう。あとは簡単な英語しか出てこないので、プレイに支障が出ることはない。
プレイ中にはチャットも出来るようになっているので、英語が出来れば面白さはさらに拡大するはずだ。
マルチプレイでは自分がサーバーを立ててゲームを開始する方法の他に、他人が遊んでいるサーバーにお邪魔する方法が用意されており、マップやルールにこだわりがないのであれば、他人がすでに作っているサーバーにお邪魔する方が楽にマッチング相手を見つけられるだろう。
無料な上に多人数でわいわいと遊べるゲームなので、興味があれば今すぐダウンロードをしておこう。シンプルなゲームを探している人におすすめだ!
ライト・ベアラー(Light Bearers)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760 | NVIDIA GeForce GTX 1070 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 |
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