「ワン オブ ザ ラスト(One Of The Last)」は2016/11/04にSteamでリリースした、話題のVRでプレイできるFPSのゾンビシューティングだ!
※プレイする際にはPC専用のVRヘッドセット「HTC Vive」もしくは「Oculus Rift」が必要になるぞ。
「COD Zombies」や「Left 4 Dead」などの「ゾンビゲーム」に触発されて開発が行われた本作では、VRシステム特有の臨場感の中、周囲から迫り来るゾンビをガンシューティングで撃退しつつ進むというゲームプレイが楽しめる。
シングルプレイ以外にもオンラインマルチプレイに対応しており、最大4名のCo-opを行うこともできるぞ。
開発を手がけた「Deep Voodoo Gaming Ltd」は、α版の頃からユーザーのフィードバックに耳を傾けてアップデートを行っているので、製品版としてリリースされた本作では洗練されたゲーム展開を楽しめる。
リアルな動きでプレイヤーに迫るゾンビたちの群れを撃ち倒し、VR空間で生き延びるのだ!
VRゲームが好きな人にはもちろん、興味はあるけどまだ試していないという人にもオススメのゲームだ!
身の回りの物を「即席武器」にする斬新なアイデアが秀逸!
「VR」や「2D」のフォーマットを問わず、世の中には多くの「ゾンビゲーム」が氾濫しているが、プレイヤーがゾンビを撃退するために手にする武器といえば各種の「銃器類」というのが定番だ。
「COD Zombies」や「Left 4 Dead」に影響を受けている「One Of The Last」でもその基本的な姿勢は変わらず、プレイヤーに与えられる武器は主に「銃器類」になるが、実はそれ以外にもゾンビから身を守る方法が存在する。
本作ではプレイヤーがステージ内に用意された「ドア」を掴むと、それがゾンビの攻撃を防ぐ即席の「盾」となり、ゾンビたちの執拗な攻撃から一定時間身を守ることができるようになる。
また、自分の周囲に落ちている「板」を拾い、その板でゾンビを「殴る」こともできるのだ。
「VR」の利点である「自分が体を動かしてアクションを視覚的に体験する」システムを最大限に活かしたこれらのユニークな発想は、ゾンビに囲まれてパニックになった人間の心理状況とも一致する見事な仕掛けだと言えるだろう。
周囲を見渡し、とにかく使えそうなものは何でも掴み、それらを利用して窮地を逃れる。
本作は、パニック映画で良く見かけるシーンさながらのシチュエーションも楽しめてしまう「リアル」なシステムに彩られているのだ。
基本的な「武器」関連も充実!
元来武器ではないものを転用する「即席武器」のシステムなど、仮想空間でのプレイが楽しめるような配慮とゲーム性が光る「One Of The Last」だが、勿論ゲームには基本的な武器類も数多く登場するぞ。
本作には現時点で14種類以上の武器が登場し、その中には「M32-GL RPG Launcher」や「Ray-Gun」「CF-3 Lightning Gun」などの協力な兵器が含まれる。
また、「手榴弾」や「煙爆弾」などの投擲武器も充実しており、武器の組み合わせでゾンビたちを撃退するコンビネーションを楽しめる点も良い。
右手にハンドガン、左手にナイフという装備もできるので、様々な武器を組み合わせてゾンビと戦ってみよう。
ちなみに本作に登場する武器は、ステージ内の「壁」に表示される仕組みになっており、ポインターを合わせてボタンを長押しすることで「購入」できる仕組みになっているぞ。
いつの間にか背後に回られるという「恐怖感」!
「One Of The Last」の移動方式には「ワープ移動」が採用されており、プレイヤーは先に「自分が進む方向」を入力してから移動するようになっている。
「ワープ移動」という方式は「臨場感」という点で若干集中力が途切れる部分もあるが、所謂「VR酔い」が起きにくい移動方式なので、多くのプレイヤーが酔わずにゲームを楽しめるようになっているというメリットがある。
ただし移動先ではすぐに前後左右の状況を確認しないと、思ったよりも近くにゾンビがいる場合があるので注意が必要だ。
ゾンビは独特の「唸り声」を発生しているので、移動後はまず「声がする方向」を見て、どの程度囲まれているかを即座に判断しよう。
序盤こそ出現数が少ないゾンビだが、ステージを進めるごとに数が増え、四方から大量に押し寄せてくる時の恐怖感は尋常ではない。
特に混戦状態から脱出するために慌てて「ワープ移動」を行った直後は危険だ。見回すと足元にゾンビが這い寄っていることもあるため、素早い状況確認が必要になるぞ。
「いつの間にか背後に回られる」という恐怖が付いて回る本作は、360度対応の音響と相まって、プレイヤーが望んでいたような「恐怖体験」を与えてくれることだろう。
カジュアルなゲーム性が楽しい!
怖い人には怖い「ゾンビゲーム」だが、本作で感じる恐怖は、「テーマパーク」にある「アトラクション」を体験したときの感覚と良く似ている。
ゴーグルを装着すれば一面ゾンビにまみれた世界に入り込むのだが、歩き回るステージは、リアル感を伴って描かれた世界というより、セットが組まれたスタジオのような雰囲気なのだ。
本作ではゲーム内に登場するゾンビを攻撃すれば、プレイヤーが放った弾丸や攻撃がヒットした回数分だけ「お金」が貯まる仕組みになっており、その「お金」を使用して各種の「武器」や「行く先」をアンロックしていく仕組みになっている。
この単純明快なゲーム性はいかにもアーケード風であり、アトラクション感覚に近い。
ただし本編の難易度は意外と高く、モタモタしているとすぐに周囲をゾンビに囲まれてしまう。
ステージがあまり広くない分、逃げ場を失った時には「焦り」と「恐怖感」を感じるだろう。
ストーリー性やリアリティは希薄だが、つい夢中になってしまうシューティングゲーム、それが本作の魅力であり、最大の特徴だと言えるだろう。
「One Of The Last」は、こんな人にオススメ!
「Deep Voodoo Gaming Ltd」初のVRゲーム作品である「One Of The Last」は、ゲームの主題である「ゾンビとの戦い」が上手くVRで再現された作品だ。
グラフィッククオリティは数あるVRゲームの中で「平均程度」となっているが、照明を利用した演出などが効いているため、プレイ中に描画クオリティはそれほど気にならない。
豊富に登場する武器は両手で扱えるため、片手にハンドガン、片手にサブマシンガンを構えて存分にゾンビと戦える点は爽快だ。
ホラー作品と聞くと「グロテスクな描写」を心配するユーザーがいるかもしれないが、本作はあくまでカジュアルな雰囲気を持ったシューティングゲームであり、ゾンビの描写も幾分マイルドになっているので安心してほしい。
上質なアトラクションにチャレンジするような感覚でゾンビと戦える作品、それが「One Of The Last」だ。
本気で怖いゲームや激しい描写を求めるユーザーには物足りなく感じる部分があるだろうが、ユーザー参入の敷居を下げようとしている点は評価に値する。
過剰な描写がないので、家族や友人とも楽しく遊べるのだ。
「One Of The Last」は、カジュアルな感覚でVRシューティング体験をしたい人にはオススメの作品だ!
ワン オブ ザ ラスト(One Of The Last)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce RTX 2070 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
ワン オブ ザ ラスト(One Of The Last)の評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。