「Heliborne」は、「jetCat Games」が開発し、2017/10/13にSteamでリリースした、マルチプレイヤー対応のTPSヘリコプターアクションゲームだ。
本作でプレイヤーは軍事用ヘリコプターのパイロットなり、用意された5種類のマップで様々なミッションや戦闘を繰り広げることになる。
本作には1950年代から2000年代までに実際に製造された各国の軍事用ヘリコプターが40種類以上実名で登場する。
入念なリサーチとモデリングによって製作されたこれらの機体は実物の特徴をよく捉えており、ミリタリー関係にうるさいマニアをも唸らせる再現度を誇っているのが特徴だ。
2016年にも同じヘリコプターアクションゲームである「Air Missions : HIND」が「3Division」から発売されているが、ヘリコプターを主役に据えたシューティングゲームはまだまだ数が少ないのが現状だ。
本作の登場は、この手のジャンルに飢えていたユーザーにとって吉報となることだろう。
シューティングアクションの中でもヘリコプターフライトが好きな人にオススメのアクションフライトだ!
歴史的な戦場を再現!「Heliborne」の舞台!
「Heliborne」には、5種類のミッションマップが用意されており、それぞれ地域と年代設定に違いがある。
「ベトナム戦争」の舞台となったベトナムからは「Operation Nguyen Hue(グエン・フエ作戦)」と「The Gulf of Tonkin(トンキン湾)」という2種類のマップが用意され、
1978年から1989年まで続いた「アフガニスタン紛争」の舞台であるアフガニスタン地方からは北東部の「Badakhshan Province(バダフシャン州)」及び南東部の「Khost Region(ホースト州)」が登場する。
さらに1998年から1999年にかけて起こった「コソボ紛争」の舞台「Kosovo(コソボ)」も登場するぞ。
これらの場所はいずれも歴史的に有名かつ重要な紛争が起こった地域であり、軍事用ヘリコプターが多く活躍した場所でもある。
ベトナム戦争を描いた映画「地獄の黙示録」や「プラトーン」で一番印象に残る乗り物として描かれていたのは軍事用ヘリコプターであり、「アフガニスタン紛争」を描いた映画「ランボー3 怒りのアフガン」では旧ソ連軍の主力兵器として本作にも登場する「Mi-24(通称ハインド)」が猛威を振るった。
つまり、「Heliborne」が選んだこれらのロケーションは、軍事用ヘリコプターを主役に据えたゲームには格好の舞台なのである。
実在する舞台を「当時活躍した機体」で飛行できる本作をプレイするとき、ユーザーはかつてない臨場感とリアリティを味わうことができるだろう。
リアルに再現された軍事用ヘリコプターの数々!
「Heliborne」に登場する40種類以上の軍事用ヘリコプターは「Scout(偵察型)」「Attack(攻撃型)」「Air Assault(航空攻撃型)」の3種類に分類される。
「Scout(偵察型)」はスピードが速く、少人数の兵士を登場させることも可能な機体で、
「Attack(攻撃型)」は兵士輸送能力が無い代わりに圧倒的な火力を持っている。
「Air Assault(航空攻撃型)」は歩兵を輸送することに特化した機体だ。
ただし最初から登場する全ての機体を利用できるわけではなく、ゲーム内で特定のアクションを行うことによって溜まるポイントを利用しながら、ツリー形式で表示される機体をアンロックしていく仕組みになっているので、お目当ての機体があるプレイヤーは本作をじっくりとやりこむ必要があるかもしれない。
登場する機体は全て綿密なリサーチと精巧なモデリングによってリアルに再現されている。
プレイする際には様々な機体を操縦し、性能や攻撃力の違いを確かめてみるのも面白いだろう。
尚、本作には最近のアップデートで新たに2種類の機体が追加されており、12種類存在するダウンロードコンテンツを利用すれば、機体の塗装を変更することも可能になっているぞ。
バトルモードを切り替えながら練習と協力を上手く使える!
「Heliborne」にはシングルモードとCo-opモード、そしてPvPを行う「Battle」モードが実装されている。
シングルモードとCo-opモードには「Easy」「Medium」「Hard」「Very Hard」という4段階の難易度が設定されており、それぞれ参加可能なプレイヤー人数、目標オブジェクト数、勝利条件に違いがあるぞ。
ゲーム開始直前の画面ではミッションの詳細な情報やルールなどが表示されるので、ローディング時間中に確認しておこう。
フライト中プレイヤーは基本的に操作する機体を後方から眺める視点になる。
画面にはクロスヘアや高度計などの情報がオーバーレイで表示されるので、高度などの数値を確認しながら飛行することが可能だ。
ちなみに本作はマウスとキーボード以外にも、汎用ゲームパッドやフライトスティックでの操作に対応しているので、自分が操縦しやすいデバイスを選んでプレイしてみよう。
ミッションの各目標には作戦完了までの制限時間が存在するので、プレイ中はマップを確認しながら素早く目的地に移動することが重要になる。
実際の軍事作戦でも制限時間を設定し、その時間内に作戦を実行することが多いので、さながら軍部に所属するパイロットの気分が味わえる点が秀逸だ。
操縦する機体は部位によって強度が異なる。
敵の反撃を受ける場合には、装甲が弱い部分を相手に向けないような戦術も必要になるぞ。
また、「Heliborne」に登場する機体はそれぞれ慣性と操作性に違いがあるため、慣れない機体で狭い場所で旋回するときには、木や岩などにぶつけないように注意しよう。
攻撃を続けると弾薬やミサイルが切れることがある。
その場合は一旦自軍のヘリポートに戻り、再度弾薬とミサイルを装填する必要があるぞ。
自分の役割と各目標達成までの時間を考え、効率の良い動きを続けることがミッションクリアへの近道だ。
「Heliborne」は、こんな人にオススメだ!
軍事用として投入された実在のヘリコプターが多数登場し、戦闘と紛争の歴史に登場した有名なロケーションを舞台に戦闘を繰り広げる「Heliborne」は、ミリタリーテイストが強い作品が好きなゲーマーには断然オススメの作品だ。
Co-opプレイではそれぞれのプレイヤーが搭乗する機体の特性を活かした連携を行うことが重要になるため、ミッションを成功させるために「程良い緊張感」が生まれてくる点も見事だ。
戦闘機とは違い、ホバリングや急上昇が可能な「ヘリコプター」という機体の特性を上手く利用したゲームシステムは、多くのプレイヤーを夢中にさせる力を持っている。
リアルな機体とアーケードライクな操作性を融合させた本作の軍事用ヘリコプターは実に軽快な動きを見せてくれるので、一旦操作を習熟すれば誰もが楽に操れる点も良い。
「Heliborne」は、近年数が減少しつつある「ヘリコプターアクションシューティング」というジャンルに喝を入れる痛快な作品であり、全てのミリタリーゲーム好きにオススメできる良質なゲームだ!
ヘリボーン(Heliborne)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-2330M | Intel Core i5-3570K |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 560 / AMD Radeon HD 6870 | NVIDIA GeForce GTX 760 / AMD Radeon R9 270X |
VRAM | 1 GB | 2 GB |
HDD空き容量 | 15 GB | 15 GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 |
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