「Dustwind」は、「Dustwind Studios」が開発を手がけ、2017年11月30日にSteamでリリースしたマルチプレイヤー専用のリアルタイムストラテジーゲームだ。
※尚、本作は「アーリーアクセス版」となっており、多少のバグや不具合が含まれている可能性がある。
プレイヤーは、「Fallout」シリーズや映画「マッドマックス」シリーズで描かれるような終末世界で、オンライン上のプレイヤーと共闘したり、PvPの戦闘を繰り広げることができるぞ。
ゲームのインターフェースは一般的なRTSゲームに近いが、細部まで描かれたテクスチャは鮮明で、画面がズームアウトしても状況が掴みやすい。
半壊したビルや建造物で溢れ、荒廃した世界がリアルに再現されているので、プレイヤーはすぐにゲームの世界に入り込むことができる。
本作はマルチプレイ専用のゲームなので、マッチングを待って他のプレイヤーと一緒に戦うというマルチプレイの醍醐味は存分に味わえる。
チャットも可能なので、戦闘の合間などに戦友と会話を交わすのも良いだろう。
オンラインでのマルチRTSが好きな人にオススメの新作戦略ゲームだ!
ただ戦いに明け暮れる終末世界。「Dustwind」の世界観!
「Dustwind」の世界観は、登場するゲームの舞台同様に「乾いて」いる。
この世界では毎日生存競争のために激しい戦闘が行われており、多くの人間が命を落としていく。
「相手よりも早く引き金を引かなければ自分が命を落とす」という殺伐とした世界観は、まさにPvPやPvEはにうってつけの設定だ。
人類の大半が死滅し、政府などの統治機関も消滅している本作では、様々な派閥や集団が派遣を争っている。
ただし交渉による歩み寄りは一切なく、あるのは武器による実力行使だけだ。
プレイヤーはゲームを開始した時点から本能で生き延びることを余儀なくされ、多数の武器を手に襲いくる脅威に対抗していかなくてはならない。
戦闘シーンの描写もかなりリアルで、グレネードによって肉体が四散する場面も描かれる。
血で血を洗う過酷な抗争は残酷そのものだが、設定された「終末世界」という世界観には非常にマッチしており、どこか「無常の世界」を思わせる作風になっているのが本作のポイントだ。
犬も選択可能!「Dustwind」のキャラクターたち!
「Dustwind」に登場するキャラクターはリアリティを持った造形を持っており、非常に魅力的だ。
ゲーム内で操作するキャラクターには何種類かのプリセットがあり、顔、髪の毛、身体の3項目はエディット機能で変更することができる。
自分だけのオリジナルキャラクターはマルチプレイで戦う場合に視認性が高まるので、ここはひとつじっくりと時間をかけて自分好みのキャラクターを作成しておこう。
キャラクターには「スキル」のステータスがあり、最初にキャラクターを作成するエディット画面ではポイントを割り振ることが可能だ。
この画面では「走るスピード」や「持ち運べる重量」、「敵の察知能力」や「ステルス」のスキルを調整できるので、自分のプレイスタイルに合ったポイント配分を行うと良いだろう。
尚、本作ではさらにプレイ可能なキャラクターとして「犬」を選択できるようになっている。
軍用犬としても知られるシェパードがモデルとなっている「Dustwind」の犬は、グレネードを咥えて敵の足元に置くなどの特殊攻撃が可能となっているので、プレイバリューに広がりが出て面白い。
ただし敵の攻撃で死んでしまうことがあるので、犬好きな人は注意しよう。
豊富なゲームモード!
「Co-op Assault」
プレイヤー同士で共闘し、レイダー殲滅などのミッションを遂行する。
「Last Team Standing」
2つのチームに分かれ、リスポーンなしで7ラウンドを戦い勝者を決める。
「Team Deathmatch」
2つのチームに分かれ、リスポーン有りで最初に50キルを達成したチームが勝者となる。
「Free For All」
プレイヤー同士の総当たり戦で最初に20キルを達成したユーザーが勝者となる。
「Capture The Gas」
最大12人のチームに分かれ、敵の陣営にある資源を奪いあう。
上記の5種類のマルチプレイモードが実装されている。
現在最も人気が高い「Co-op Assault」では比較的ゆっくりとゲームが進行するので、チーム同士で連携して行動を取れるのが魅力だ。
ここではある程度の英語チャット能力が必要になるが、必要に応じて役割を分担し、自分に課せられた役割を確実に実行すると良いだろう。
サーバーはアメリカ、アジア、オーストラリアの3種類から選択可能で、設定画面では現在何名がオンライン上に居るか分かるようになっている。
3種類の地域は時間帯によってオンライン人口が変動するので、自分がプレイしたいモードが遊べる人数が揃っている地域を探すようにしよう。
ゲームプレイの実際!
「Dustwind」ではTPS(三人称視点)のインターフェースを採用しており、各キャラクターや構造物の視認性は非常に高い。
プレイヤーは上空から見下ろしたような形でプレイすることになるので、相手の行動を予測した戦術を展開できるぞ。
移動にはカーソルによるポイント方式を採用している。
移動したい地点をポイントすれば、そこにキャラクターが追随して動くというシステムだ。
RTSではおなじみの操作方法だが、馴染みがない人には一定の慣れが必要かもしれない。
敵を倒すと様々なアイテムが入手できる場合がある。
アイテムはプレイヤーのインベントリに表示され、重量などの細かいステータスを確認することが可能だ。
持ち運べる重量には制限があるので、必要と思われるアイテムを選んでいく必要があるぞ。
本作では影の描写が秀逸で、複数階の構造を持った建造物などの高低差も良く分かる。
階段を登ってくる敵を待ち伏せする戦略も非常に有効で、攻撃を受けた敵が階段を転がり落ちる描写も面白い。
また、画面全体の見通しが利くので、グレネードなどの投擲武器は遮蔽物を利用しながら使用すると効果的だ。
「Dustwind」は、こんな人にオススメ!
本作は、クラシカルなインターフェースを持ちながら緻密なグラフィックで見るものを飽きさせない魅力を持つリアルタイムストラテジーの面白さを満喫できる良作だ。
戦闘シーンには過激な描写が伴っているが、TPS(三人称視点)の見下ろし型画面ということもあり、それほど残虐性は感じない。
キャラクターのプリセットには一部現実の写真が使われており、キャラクター自体のデザインも凝っているので、操作するキャラクターに感情移入しやすい点も高評価ポイントだ。
男女の性別を選択可能で、さらには犬までも操れてしまう設定の柔軟性は単純に面白い。
現時点では「アーリーアクセス版」だが、ゲーム自体の完成度はすでに高く、現状でもかなり満足できる仕上がりとなっている。
ただし本作は基本的にマルチプレイを前提としているので、
「Dustwind」は、荒涼とした世界観でPvPを楽しみたいユーザーにはオススメの作品だ!
Dustwindスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2400 | Intel Core i7-3770 |
メモリー | 4GB | 8GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 970 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 6GB | 10GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 | インターネット接続が必要高品質設定でのプレイを推奨 |
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