【2023最新モデル】おすすめのゲーミングPCでゲーマーデビューを飾ろう!

ZOOM編集部

PCゲームをプレイするために必須なのがゲーミングPC。今回の特集ではPCゲーマーデビューを目指す人に向けて、幅広いゲームタイトルに対応してくれるおすすめの最新製品をご紹介。最初からOSとパーツが組み込まれているため、自作PCを始めるよりも気軽にPCゲームの世界へ参入できる点が大きな魅力だぞ。

ゲーミングPCの基礎知識

負荷が高いゲームをプレイする場合には、安定した描画クリティーを実現するため、相応の性能を持つパーツが組み込まれているPCを使うことが必須だ。一般的にはこれをゲーミングPCと呼び、手に入れるためには既製品を購入するか、カスタマイズできるBTOで買うか、自分でパーツを買ってきて自作する必要がある。

自作でゲーミングPCを作り上げる場合には、パーツの組み合わせに注意しながらCPUとグラフィックボード、マザーボードとメモリ、CPUクーラーや電源、ストレージなどをそれぞれ買い求め、それらを自分で選んだPCケース内部で組み立てていく作業が伴う。一定の専門知識を要求される分野で、難易度はやや高めだ。

ゲーミングPCの例▲自作PCを行う場合には、各種パーツを自分で買い求めて組み立てる。面白いが難易度はやや高め。

BTOゲーミングPCは、これらの組み立て作業を受注生産方式でメーカーが行ってくれるカテゴリーで、購入する際にメーカーが提示するパーツ構成を自分好みに変更できる点が魅力。自作PCと比較して組立失敗による動作不良リスクが格段に減少するため、PCゲーマーデビューを目指している初心者の人におすすめだ。

既製品を買うのが最も楽な手段で、BTOは自分好みにパーツ構成を変更できて便利。自作PCは労力と時間が求められるが、世界に1台だけのゲーミングPCが生みだせる。今回の特集では完全初心者のために自作PCのカテゴリーを一旦除外して、既製品とBTOのゲーミングPCをピックアップしている。早速見ていこう。

2023年の最新おすすめゲーミングPC

ALIENWARE AURORA R15 (最小構成価格251,980円)

PCゲーマーに信頼されているDellのブランド「ALIENWARE」の最新モデルで、発売は2023/2/21。従来のAURORAシリーズが持っていた熱対策を見直している点が特徴で、強力な冷却機能を持ち、パワフルな性能と優れた静音性を両立している。重量級のAAAタイトルを快適にプレイできる選択肢がある点も特徴だ。

標準の空冷・水冷システム以外に、発熱量が非常に大きいパワフルなCPUを積んでいる場合でも抜群の冷却性能を発揮してくれる「Alienware Cryo-tech™水冷システム」へアップグレードすることもできるため、幅広いゲーマーのニーズに応えてくれるゲーミングPCと言える。120mmファンも標準で5機実装されているぞ。

ゲーミングPC『ALIENWARE AURORA R15』Dellの『ALIENWARE AURORA R15』▲本体のカラーリングは「ダークサイド オブ ザ ムーン」と「ルナホワイト」の2色展開。

OSには最新のWindows 11を標準搭載。CPUには標準モデルでIntelのCore i5 13400Fを実装し、オプションで最大Core i9 13900KFへ変更可能。メインメモリは標準で16GB、オプションで64GBまで増設できる。ストレージは最小で512GB、最大で4TBのNVMe M.2 PCIe SSDと2TBのHDDを同時に実装できるぞ。

グラフィックボードは標準で8GBのグラフィックメモリを持つRTX 3050を、最高で24GBのグラフィックメモリを持つRTX 4090を搭載可能。標準モデルの販売価格は約24万円程度で、パーツの構成を変えることによって料金の総額も変わってくる。超ハイエンドな構成にも対応してくれる頼もしいBTOゲーミングPCだ。

G-GEAR GB5J-A231T/UE1 (最小構成価格199,800円)

全国のユーザーに親しまれているパソコンショップTSUKUMOが送るBTOゲーミングPC。「Unreal Engine 5 動作確認済」モデルというキャッチコピーがある本機は、13世代のインテルプロセッサーファミリーを搭載し、マザーボードにはゲームで高い実績を持つASUSの「TUF GAMING」ブランドを実装している。

標準モデルのCPUはCore i5 13400で、メモリは32GB(16GB×2枚 DDR4)、グラフィックボードはRTX 3060で、1TBのM.2 SSDをストレージに内蔵している。搭載されているOSはWindows 10で、電源には80Plus Gold認証のパーツを採用。ミドルからミドルハイの性能を持ったおすすめのゲーミングPCだぞ。

ゲーミングPC『G-GEAR GB5J-A231T/UE1』UE対応の『G-GEAR GB5J-A231T/UE1』▲ヘアライン仕上げのPCケースが無骨でカッコ良い。サイドパネルはスチール製で、冷却性能も抜群だ。

周辺機器の接続を行う各種ポートをPCケース前面に備えている点がポイントで、置き方で苦労しない。一部条件があるが、最長325mmのグラフィックカード、240mmの水冷クーラーなどの大型パーツを搭載可能ながら、幅210mm、高さ400mm、奥行き415mmのミニタワーサイズを実現している点も魅力だ。

カスタマイズでアップグレードできるパーツは、CPUがCore i7-13700で、グラフィックボードが12GBのグラフィックメモリを持つGeForce RTX 4070 Ti。CPUクーラーには3種類の選択肢があるので、これらのパーツを選んだ場合には、冷却性能を高めるために最適なものを選ぼう。メモリの最大搭載量は128GBだ。

arkhive Gaming Custom GC-I7G47M (最小構成価格279,800円)

秋葉原のPCショップ「アーク 」が手掛けるオリジナルブランド「arkhive」の新型モデル。Antec製のARGBを搭載した強化ガラス仕様のMicro ATX対応コンパクトPCケース「DP301M」を筐体として採用しているゲーミングPCで、通常保証は1年間。OSにはWindows 11を標準搭載している最新モデルだ。

標準モデルに組み込まれているパーツは、CPUがi7-13700F、グラフィックボードが12GBのVRAMを実装するGeForce RTX 4070 Ti(メーカー選択は不可)、メインメモリが16GB (DDR4)、電源がSilverStoneのDA850 Goldシリーズ 850W。ミドルハイ以上のスペックを持つおすすめのゲーミングPCとなっているぞ。

ゲーミングPC『arkhive Gaming Custom GC-I7G47M』ARKのゲーミングPC『arkhive Gaming Custom GC-I7G47M』▲PCモニターは別売。鋭角なデザインを持つPCケースがゲーマー魂を沸き立たせてくれる。

カスタマイズでグラフィックボードをGIGABYTEのWINDFORCE OCへ指定できるほか、メインメモリを最大128GBまで増設することも可能。ストレージの標準構成で用いられているのはKIOXIAのEXCERIA G2シリーズ SSD M.2 1TBで、Western DigitalやSamsung、Crucialなどのメーカーにも変更できる。

GeForce RTX 4070 Ti を搭載している本機は、WQHD以上のモニター解像度で、60FPS以上、レイトレーシング対応のゲームプレイをターゲットにしているので、お目当てのゲームがある場合には参考にしよう。基本的にハイエンドと呼んで差し支えないパワフルなゲーミングPCで、パーツ構成のセンスも光る。

Aegis Ti5 13NUG-266JP (参考販売価格428,000円)

2023年3月に発売されたMSIのゲーミングPC。一度見たら忘れられない先鋭的なPCケースのデザインが光るおすすめのモデルで、WQHDモニターと組み合わせることで最高のゲーミングパフォーマンスを発揮するスペックを持つ。最新の通信規格Wi-Fi 6Eへ対応している点も魅力で、ポテンシャルは高いぞ。

OSにはWindows 11を採用し、CPUにはIntelの第13世代i7-13700KFを実装。グラフィックボードはGeForce RTX 4070 Tiで、メインメモリの搭載量は32GB(DDR5)。ストレージは1TBのM.2 NVMeで、電源は80 PLUS Goldの850Wを搭載。カスタマイズは出来ず、パーツ構成は固定になるが、堅牢なモデルだ。

MSIの『Aegis Ti5 13NUG-266JP』MSIの『Aegis Ti5 13NUG-266JP』▲近未来SF世界から生まれたような先鋭的なデザインが特徴。筐体の発光パターンも変えられる。

PCケース前面に世界初の特徴的な「ゲーミングノブ」を搭載している点がポイントで、プリインストールされているMSIのソフト「MSI Center」で設定した項目を、ゲーミングノブを使いながら直感的な操作ですぐに呼び出すことができるという特徴がある。CPUクーラーに水冷方式を採用しているので、暑い日も安心だ。

ユーザーにとって最大のネックとなりそうなのは、決して安いとは言えない販売価格。ほぼ同じパーツ構成を持っている「arkhive Gaming Custom GC-I7G47M」と比較すると、その価格差は138,200円になるため、水冷クーラーと未来的な筐体、そして世界初のゲーミングノブにどれだけ価値を見いだせるかが分かれ目になる。

G-Tune PG-I5G1B (最小構成価格 159,800円)

マウスコンピューターの人気ブランド「G-Tune」のエントリーモデル。標準構成はミドルスペッククラスのゲーミングPCを探している人にピッタリのパーツ構成となっており、コストをなるべく抑えてゲームを楽しみたいという人に向いている。本体を軽々持ち運べるキャリーハンドルもおしゃれなポイントだ。

「ゲーミングPCは大きくて場所を取る」という概念を覆す筐体の小ささが大きな魅力で、幅178mm×奥行き395mm×高さ330mmというコンパクトなサイズを実現。筺体色はシックなマットブラックで、机上に置いても圧迫感を感じない仕上がりになっている。LANパーティーイベントにも向いている製品だぞ。

ゲーミングPC『G-Tune PG-I5G1B』▲小型のボディーで性能はミドルスペッククラス。ハイエンドを狙わない場合の有力な選択肢だ。

OSはWindows 11で、CPUはi5-13400Fを搭載。メインメモリは16GB (8GB×2)で、グラフィックボードにはGTX 1650を実装している。ストレージはNVMeの512GBで、電源はコンパクトPCでおなじみのSFX規格の電源ではなく、一般的なPCで多く利用されているATX電源を搭載している点がポイントだ。

「G-Tune PG-I5G」モデルは5機種が展開中で、OSとCPU、メモリとストレージをカスタマイズ可能。グラフィックボードは各モデル固定で、最もパワフルなG-Tune PG-I5G60TにはRTX 3060Tiが搭載されている。小型筐体ながら3.5インチHDD1台と 2.5インチSSDを同時に搭載できるため、拡張性は高いぞ。

Barikata-422400 (最小構成価格 89,800円)

パソコンショップ「アプライド」が送るゲーミングPCの最新モデル。10万円を切る低価格なモデルだが、最小構成ではグラフィックボードが非搭載となっており、AMDのAPUが持つグラフィックで描画を行うことになる。この構成だとハイエンド向けのゲームを快適にプレイすることは難しいが、カスタマイズは可能だ。

標準構成はOSがWindows 11、CPUはRyzen3 4300G、メインメモリは16GB (8GB×2)、ストレージはNVMeの500GB、電源はブロンズ認証の650Wとなっている。カスタマイズでGT1030からRTX 3080までのモデルを実装することが可能なので、グラフィック性能を強化したい人は予算と相談して決めよう。

アプライドのゲーミングPC『Barikata-422400』BTOゲーミングPC『Barikata-422400』▲内部を魅せる構造のパネルが美しいゲーミングPC。カスタマイズの幅も広い。

なお、グラフィックボードをカスタマイズしてパイパワーなモデルに切り替える場合には、併せて電源の容量も変更する必要がある。本機でカスタマイズできる最高レベルのグラフィックボードはRTX 3080は、推奨される電源が750Wとなっているため、標準搭載の650Wではやや心許ない。組み合わせのバランスが大切だ。

詳細については後述するが、PCゲームによって要求されるPCスペックは大きく異なるため、自分がどんなゲームをプレイしたいかでゲーミングPCの選び方も変わってくる。本作を標準構成で利用する場合には、3Dグラフィック描画をあまり用いないゲームを選択することが好ましいので、具体的なゲームの推奨環境も調べよう。

システム要件でゲーミングPCを選ぼう

PCゲームがXboxやPS、Nintendo Switchなどと比較して参入の敷居が高い印象を与えている要因には、ゲームによって異なる「最低動作環境」と「推奨動作環境」がある。この環境構成を満たしていないゲーミングPCでプレイする場合、満足なプレイ画面が生まれない可能性があり、プレイ体験を大きく損ねてしまう。

PCゲームのプラットフォームとして日本でも人気のSteamストアでは、各製品ページの下部に最低動作環境と推奨動作環境が明記されていることが多く、またゲームの公式サイトでも具体的な指針やパーツ構成が示されていることが多いので、ゲーミングPCを購入する際には、最初に自分がやりたいゲームのシステム要件を調べよう。

ゲーミングPCで遊びたい『Cyberpunk 2077』▲重量級のPCゲームとして多くのベンチマークに登場する『Cyberpunk 2077』。

注意が必要になるのが、プレイに利用するPCモニターの解像度。PCゲームは基本的にモニターの解像度が上がるほどグラフィック描画への負担が大きくなる傾向があるため、4Kモニターで快適な動作環境が欲しい場合には、ハイエンドやミドルハイクラスに属するゲーミングPCの購入を視野に入れる必要がある。

最低動作環境は、文字通りゲームを起動してプレイするために最低限必要なスペックを示しているため、フルHD以上のモニターを利用していたり、ゲーム内でグラフィック設定を高品質なものへ変えると、ゲームが満足に動かなくなる可能性が高まる。レイトレーシング対応ゲームで機能をONにすると、途端に負荷も増大するぞ。

超重量級のゲームで遊びたい場合には下調べが肝心

下記で示しているのは、『Cyberpunk 2077』の公式動作環境。画質設定を最低とし、さらにレイトレーシング機能も切ってプレイする場合、フルHDでの推奨グラフィックボードは「GTX 780」クラスと敷居が低いが、4K解像度で画質をウルトラ設定にする場合には、「RTX 3070」クラスのパーツが要求される。

『Cyberpunk 2077』の公式動作環境▲レイトレーシングOFFの推奨環境は水色で、ONにした状態の推奨環境は緑色で示されている。

Steamストアの製品ページでは、推奨環境のグラフィックボードがGTX 1060もしくはGTX 1660 Super、Radeon RX 590となっているが、公式サイトの「ウルトラ」設定で要求されるグラフィックボードは「RTX 3070 (レイトレOFF)」「RTX 3080 (レイトレON)」なので、後悔のないゲーミングPCを選んでいこう。

『Cyberpunk 2077』は重量級PCゲームの中でも突出した存在で、全てのゲームで高性能なPCパーツが必要になることはない。メーカーも参入の敷居を下げるためにゲームの最適化を行っているため、パーツそのものが時代遅れになっていない場合には、現行のゲームを十分にプレイできる環境が手に入るはずだ。

遊びたいゲームタイトルの動作環境を参考にしよう

一番重要なのは「自分がどんなPCゲームで遊ぶのか」ということで、これを基準としてゲームのストアページをリサーチし、最適なパーツ構成を見つけることが大切。BTOのゲーミングPCは、特定ゲームタイトルの推奨PCとして名前が挙げられることがあるので、こういった情報もチェックしていくと良いだろう。

ゲーミングPCで遊びたい人気ゲーム『Apex Legends』▲人気ゲーム『Apex Legends』をフルHDかつ平均60fpsでプレイしたい場合、GTX 1650Sが最適。

「大は小を兼ねる」という言葉が当てはまってしまうのがPCパーツの難しい部分で、高性能なパーツほど値段も上昇していく。予算を考えながら自分を納得させ、これが最適だと思えるゲーミングPCを買っておけば、満足できるプレイ体験が生まれるはず。ゲーミングPCの値段設定は幅広いので、じっくりと吟味してほしい。

今回ご紹介したゲーミングPCは、基本的に最新のPCパーツを実装しているので、無理な使い方をしなければ、今後数年以上は現役として活躍してくれること間違いなし。欲しいゲームを決めることによって要求されるスペックを割り出し、そのゲームを快適にプレイできるPCを見つければ、楽しいゲーム人生が待っているぞ。

【おすすめポイント】ゲームを決めればPCも決まる!