『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』のタイトル画像

『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』は、2024/6/8からSteamで「早期アクセス版」が配信されている開発・パブリッシング「IRONMACE」のPCゲームタイトルで、容赦のないハードコアファンタジー世界を舞台にFPS視点のPvPvEダンジョンアドベンチャー要素を楽しめるオンラインロールプレイングゲーム。

ハイリスク・ハイリターンなプレイ要素で大人気のFPSゲーム『Escape from Tarkov (エスケープ・フロム・タルコフ)』と類似するスリリングなゲームシステム、没入感を維持できる迫力のファーストパーソンビュー、オンラインで緊張感満点の対人戦も体験できるプレイの流れが大きな特徴の新作タイトル。

「PvPvE」で自分の腕前を発揮することが好きな人、ファンタジー世界を舞台にタルコフ風のゲームプレイを楽しみたいと考えている人、プレイヤーのフィードバックや意見を参考にしながらゲーム世界を変えていく「早期アクセス版」の段階から開発に寄与したいと思っている人におすすめ。

このゲームはココが魅力!
  • ファンタジー系タルコフ風
  • 最大3名で協力プレイ
  • スリリングなPvPvE

ファンタジー系タルコフを楽しめる新作

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで早期アクセス版が配信中の『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』は、容赦のないファンタジー世界でスリリングなダンジョンクロウルを体験できるおすすめの新作。現在世界中のプレイヤーからアツい注目を集めている必見のオンラインRPGタイトルだ。

プレイヤーは剣と魔法のファンタジー世界へと降り立ちながら、ダンジョン内部に眠る戦利品の獲得を目指して戦いを進めていくことになる。ソロ以外にオンラインで世界のプレイヤーと一緒にパーティーを編成しながらプレイすることもできるため、フレンドユーザーが多い人にもおすすめできるPCゲームと言える。

ファンタジー系タルコフな新作

パーティーの最大人数は3名で、それぞれが異なるクラスを選ぶことによって探索とバトルが捗る仕組みになっている点がポイント。王道のファンタジーRPGが持つパーティーの概念が光る作品で、レンジャーや吟遊詩人、野蛮人などの職業を選択しながらパーティーとしての強みを発揮するプレイが面白くなるはずだ。

本作の開発を進めているのはインディーゲームデベロッパー「IRONMACE」で、『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』は古典的なファンタジーアドベンチャーゲームの驚異と畏敬の念を捉えることを目指して製作されている。クラシックな雰囲気も併せ持つ作風で世界中の人気を集める必見タイトルだ。

ハイリスク・ハイリターンな作風

『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』が注目を集めている大きな要因は、本作が持つ過酷なゲームシステムにある。油断して死亡すると、それまでに入手した略奪品をロストしてしまうという設定があり、このシステムを『Escape from Tarkov (エスケープ・フロム・タルコフ)』に重ね合わせる人も多い。

『Escape from Tarkov』はミリタリー系アクションFPSタイトルで、特定のマップで行動しながら戦利品の数々を奪い、最終的に「生きて脱出」することを目指すシステムが評判を呼んできた。同作でもプレイヤーが死亡すると「略奪品を全ロスト」という重いペナルティーを受けることになる。

インベントリ画面

本作もプレイ視点は『Escape from Tarkov』と同じファーストパーソンビューで、死亡時のペナルティーに関しても類似点があるため、国籍を問わず多くのプレイヤーから「ファンタジー系タルコフ」という認識を受けている。「タルコフ風」というワードにグッときた人にもおすすめの新作だぞ。

邪悪な敵が多数登場する点が特徴で、少しの油断が「死」に直結するヒリヒリとした戦いを楽しめること請け合い。多彩な攻撃特性を持った武器を扱いながらバトルを進めつつ、遭遇する敵対プレイヤーにも勝ち抜いて、勇気と機知と狡猾さをフルに使いながら「神話の宝物」を発見していこう。

基本的には繰り返しダンジョンへと侵入しながらお宝をかき集めて生還する、というサイクルを持っているため、ストーリーを重要視している人や、異なるロケーションを訪れながら成長を体感していくロールプレイングゲームを求めている人には向いていない。PvPvEに特化したプレイスタイルを持つタイトルだ。

無料版と購入版の違い

Steamで早期アクセス版として配信されている『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』は、ゲームが持つシステムの一部だけを体験できる無料版であり、ゲーム内で課金を行うことでロックされた要素を解除できる仕組みを持っている。一般的な「基本プレイ無料」のゲームとは趣が異なっている点に注意が必要だ。

基本無料バージョンでは作成できるキャラクター数が1名に制限され、侵入できるダンジョンも「ノーマル」に限定される。製品版では戦利品を装備しながらさらなる報酬が待っている「ハイローラーダンジョン」で遊べるため、プレイ中に感じる制限の違いは大きい。無課金では全てが開放されない新作ゲームだ。

無料版と製品版の違い

製品版では他プレイヤーと取引を行うことも可能で、9つのキャラクタースロットと共有スタッシュへのアクセス権も得られる。まずは基本無料バージョンでプレイを進めて感覚を掴み、本作が自分にハマるゲームだと判断したら、30ドル相当の課金を行って製品バージョンをアンロックすると良いだろう。

こうした制限の影には、開発者がSteamやEpic Gamesと折り合いを付けるための腐心もあり、また新規プレイヤーと既存プレイヤーの差別化(批判的な意味ではない)を行う目的もあるのだが、これが元でゲームが炎上しているのも事実。その詳細については次項で開発者の弁も交えながら記述していくことにする。

筆者の個人的な意見としては、本作を「早期アクセス版」ではなく「製品バージョンの体験版」という名目でアピールしたほうが波風が立たなかったような気がするのだが(すでに作品は他プラットフォームで配信されている経緯があるため)、起こってしまったことに対してどうこう言うのも違う気がするので、ここでは割愛させていただく。

早期アクセス版の現状と今後の予定

ゲームシステムについては前項で述べた通りの内容で、無料版と製品版ではアクセスできるコンテンツに違いがあるという認識で良いだろう。「早期アクセス版」としての状態は少なくとも1年、最長2年ほど続く見込みで、この期間に寄せられたユーザーからのフィードバックを元に、製品に対して改善やアップデートが加えられていく。

すでに10万人規模でのテストプレイも行ってきたという本作は、今後も多数のプレイヤーがアクセスした際のサーバー負荷テストを行っていくほか、主要コンテンツが実装された際にも大規模なテストプレイを開催していく予定となっている。ゲーム公式サイトやSNSをチェックして、今後の予定について知っておくとストレスが無いだろう。

宝箱を開けるシーン

正式バージョンでは選択できるキャラクタークラスが増加していく見通しで、さらにより多くの武器とスキル、呪文、モンスターやボスキャラクターも搭載されていく予定。その中でマップも増え、コミュニティーに向けたソーシャル機能も実装されていくとのことだ。現状存在するシステムにも随時改変が行われていくことだろう。

プレイヤーからのフィードバックに関しては公式Discordサーバー上で受け付ける予定で、すでに日本向けのチャットも存在するため、海外言語が苦手な人でも作品の開発に寄与できるという利点がある。実際にゲームをプレイしながら感じたことや不具合の報告をまめに行っていけば、それだけ正式版も洗練されていくはずだ。

この作品はその性質上、劇的にゲームシステムが改変される可能性は低く、したがってプレイヤーの要望もある程度しか受け入れられないかもしれない。タルコフ型のゲームシステムをどのように発展させていくと多くのプレイヤーがさらに楽しめるようになるか、という点に絞ってフィードバックを送ったほうがやり甲斐も出るだろう。

日本語インターフェースをサポート

基本プレイは無料のアイテム課金形式で、ゲーム内の課金を行うことで製品版機能がアンロックされていく仕組み。ゲームは標準で日本語インターフェースを搭載しており、海外のゲーム作品が苦手な人でも安心してダウンロードできる。なお、出血や殺傷の描写があるため、CEROレーティングは「D」相当に認定されている作品だ。

前述の通り本作はソロプレイ以外にオンラインでのマルチプレイに対応しており、最大3名のプレイヤーがパーティーを編成しながらスリリングなダンジョンクロウル要素を体験できる点が特徴。PvPvEの醍醐味をしっかりと味わいたい場合には、個々のキャラクターが持つ特性を発揮できるオンラインマルチプレイで遊ぶのがおすすめだ。

日本語をサポート

現時点で解除できるSteam実績が1つも存在しておらず、この点は非常に残念。せっかくSteamバージョンとして配信された作品なので、Steamストア経由で遊ぶ意欲を沸き立たせる「付加価値」は欲しかったところだ。様々な問題に直面してそれどころではないのかもしれないが、この部分はあまり評価できるポイントではない。

現状では汎用コントローラーを用いたプレイについても公式なサポートが表明されておらず、またValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」でのプレイも互換性について表記が存在しない。後者については新作のリリースが多いので審査が間に合っていない可能性もあるが、開発側はこの点についても説明しておく必要があるだろう。

システム要件

『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』のシステム要件は中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードはAMDのRX 5600クラスと同等化それ以上のパーツで、メインメモリの推奨搭載量も16GBと一般的な容量。現行のミドルスペック帯にあるゲーミングPCを持っていれば、問題なくプレイを楽しめるはずだ。

CPUの推奨モデルも3.6GHzで駆動する4コア以上のプロセッサーとなっており、この面でも参入の敷居は低い作品と言える。インストールサイズは15GBとなっているが、これは今後の開発進捗に伴って肥大化する可能性もあるため、普段ストレージに多くのゲームを詰め込んでいる人は、事前に空き容量を増やしておくと安心だろう。

タルコフライクなファンタジー世界でのバトルを体験できるハイリスク・ハイリターンな新作ゲーム『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』は、現在「早期アクセス版」としてSteamストアで好評配信中。荒れ気味なレビューの総評が気になる作品ではあるが、ゲームの面白さはお墨付きの出来栄えとなっている。

興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】過激な戦いに挑め!

「IRONMACE」について

本作を開発しているのは、韓国に拠点を構えるスタジオ「IRONMACE」で、彼らはベテラン開発者の集まりと自称している。「韓国が東西両方の熱狂的なファンを巻き込む世界的なゲームフランチャイズを構築できることを世界に示したい」というのが結成の動機であり、韓国で大ヒットしたゲームの多くに携わってきた専門家集団でもある。

スタジオ結成についての声明の中で「我々は、ゲーム会社が簡単に儲かるために魂を売り渡す様子を目の当たりにしてきました。彼らがますます搾取的な行為に手を染め、ゲーマーに喜びをもたらすどころかカジノのようになってきているのを見ると、がっかりします」という一文を発表している。既存のF2Pシステムを指しているのだろう。

韓国のデベロッパーが手掛ける新作

また「私たちは、かつて自分たちが作り出した搾取的で貪欲な慣行に幻滅した、ベテランのゲーム開発者の陽気な集団です」という文面もあり、これは自分たちも安易なマネタイズシステムを容認していた経緯があり、そのビジネスモデルに嫌気が差して退職した、と捉えることができる。ゲーマーの心を取り戻す戦いに乗り出した人々だ。

「私たちの使命は、この可能性をつかみ、ゲーマーを第一に考え、文化の隔たりを埋める、私たちのルーツに忠実なゲームを作成することです」という文章には、大手企業になっていくほど常態化する可能性が高いビジネスモデルへの反感もこもっていると察する。これらの言葉が心からのものであれば、彼らは覚醒した存在と言えるだろう。

確かに昨今のオンラインゲームは課金制度で地に落ちてしまった印象があり、小学生のユーザーが親のクレジットカードを勝手に使用して重課金を行う問題も指摘されるなど、オンラインゲーム以前の業界では考えられなかった各種の騒動を巻き起こしている。真にゲームが好きな人にとってみれば、かなり居心地の悪い状況だ。

ロビーの様子

課金重視のゲームが問題とされているのは、そこに「プレイヤーファースト」の姿勢が存在しないため。熱中する一部のファンから大金を搾取する「拝金主義」の企業が多く見られ、それらの企業はゲームを広めるためにも惜しみなく大金をマスメディアへばら撒いていく。その回収元として期待されているのが他でもないゲームユーザーだ。

SNS上でもキャンペーンと称してプレゼント企画を大々的に持ち上げ、普段あまりゲームに関心がないユーザーも巻き込みながらプロモーションを行い、そして実際にゲームへアクセスさせて「あわよくば」課金をさせていく。この構図は果たして「ゲーム本来の面白さ」を何か関連性があるのだろうか。筆者は個人的にそうは思わない。

「ゲームを作って大金を稼ぐ」という思想は間違っていないが、エンドユーザーありきの世界でユーザーを「金づる」程度にしか考えない企業も多く、そこにオンラインゲーム文化凋落の根源が根強く残っている。こうして自分たちで「覚醒」して新たにゲームを生み出している人々は稀で、多くの人間は流されるまま生きているのが現状だ。

そういった意味で本作はかなり稀有な立場から提供されているゲーム作品であり、現在も市場に多く溢れている「課金主義」のゲームに対する強烈なアンチテーゼとして光を放っていくことになるだろう。ゲームによって人生を楽しませてもらった我々は、現在ゲームが直面している「大問題」に対して無関心であってはいけない。

【おすすめポイント】志を持つデベロッパーの新作ゲーム!

物議を醸すF2Pに関する見解

Steamストア上でユーザー評価が「賛否両論」になっていることは、ゲームの詳細ページを御覧いただけるとお分かりになるだろうが、これには「F2P(基本プレイ無料)」というビジネスモデルを導入した開発者の決断が大きく関わっている。それでは『Dark and Darker (ダーク・アンド・ダーカー)』がF2Pへ移行したのは何故だろうか。

F2Pの作品

本作はSteamやEpic Gamesで配信される以前から、独自プラットフォーム(Blacksmith)で配信が行われていた経緯を持つ作品で、今回「早期アクセス版」として大手プラットフォームで配信される際にこのビジネスモデルが生まれたことが明かされている。ただしそれは開発側にとって予期せぬ展開と批判を同時にもたらすことになった。

ここでは公式サイトに2024/6/9付けでアップロードされたIRONMACEの声明文をお届けする。全文は非常に長くなっているので、要点の部分だけを翻訳したものになるが、謝罪と経緯、そしてユーザーへの感謝は伝わるはずだ。全文をしっかり読みたい人は、ゲームの公式サイトまでアクセスして、該当セクションを参照して欲しい。

無料プレイモデルの背後にある哲学

 

皆様のフィードバックをしっかりと受け止め、現在の「無料プレイ」モデルの背後にある理由を説明したいと考えています。また、誤解を解消し、今後の計画について説明したいと思います。ゲームが「無料プレイ」として販売されていることに誤解を感じた方にはお詫び申し上げます。

私たちがゲームを無料プレイ (F2P) としてリリースした主な理由は、Blacksmith の初期の忠実なユーザーに対して、主要プラットフォームに移植された場合でも、ゲームを再度購入するよう強制しないように全力を尽くすと約束したためです。私たちはファンを不当に利用したりするようなことはしません。

Epic Games Store と Steam プラットフォームでゲームをリリースする機会を得たとき、再び戻れることに興奮しました。しかし、Blacksmithの以前の顧客が多数いたため、何千ものキーをBlacksmithの顧客に無料配布することは現実的ではなく、プラットフォームパートナーにとっても公平ではありませんでした。

これは、顧客のリスクを増やすだけで、メリットはほとんどありませんでした。私たちが直面した技術的、ロジスティック的、契約上のハードルを克服する解決策は、Free to Play モデルに移行することでした。これにより、現在の顧客は、悪用可能なキーを使用せずに、選択したパートナー プラットフォームに自然に移行できます。

現在の無料プレイ システムを設計したとき、私たちの意図は、以前のお客様が私たちをサポートしたことで不当に扱われていると感じないようにすることでした。無料プレイ バージョンへの新しい移行にワクワクしながらも、忠誠心に対して適切な報酬が支払われていると感じていただけるようにしたいと考えました。

背景を少し説明すると、アイテムをコモングレードに制限する現在のノーマルゲームモードを2023年11月に実装し、すぐにファンのお気に入りになりました。プレイヤーはこのモードを格差の解決策と見なし、多くの人がこのモードを制限システムではなく最も公平でバランスの取れたモードと見なしていました。

コミュニティにとっての価値が高いため、ノーマルモードを無料版に開放することにしましたが、開発状況を知らない新規プレイヤーがこのモードをどのように認識するか、そしてそれが彼らを釣り上げようとしていると解釈される可能性があることを考慮していませんでした。これは真実から最も遠いことです。

無料プレイヤーをノーマルモードに制限するもう 1 つの理由は、障壁として機能し、ハッカーがゲームを妨害する動機を減らすことです。他の多くの競争的なオンライン ゲームと同様に、私たちは不正な手段で優位に立とうとする人々と戦うという課題に直面しています。

無料プレイにすると、世界中のハッカーに招待状を送ることになることはわかっていました。無料アカウントを持つハッカーを、より妨害の少ないノーマルモードに制限することは、彼らが引き起こす可能性のある損害を区分化するための予防策でもありました。

無料アカウントステータスでは、プレイヤーは 1 人のキャラクターで通常モードのダンジョンを体験し、獲得した戦利品を保管し、クエストを完了できます。これにより、商人に対する地位が向上し、価格と商品が改善されると同時に、スクワイア商人がプレイヤーに提供するアイテムの武器庫も拡張されます。

意図に反して、私たちは新規プレイヤーがゲームにアプローチする際に抱くであろう期待を予測することができませんでした。プレイヤーを騙すつもりはなかったのですが、現在のノーマル/ハイローラーの分岐は F2P プレイヤー向けに適切に設計されていないことが今ではわかっています。

私たちは完全な戦利品抽出ゲームを構築し、その後、プレイヤーベースの大多数に、回避策なしで苦労して獲得した戦利品を利用できないように強制しました。私たちは今、その状況の不合理さを理解し、償いをしたいと考えています。

現在、既存プレイヤーと新規プレイヤーの両方のニーズを考慮した解決策に取り組んでいます。私たちの目標は、既存プレイヤーの忠誠心を尊重しながら、新規プレイヤーが完全な戦利品抽出体験の完全なループを体験し、戦利品を危険にさらすことができるようにすることです。

ハイローラーダンジョンへのアクセス、キャラクタースロットのロック解除機能に対処する計画の詳細についてはまだ作業中です。詳細が確定次第、すぐに発表します。私たちの目標は、プレイヤーに対して公平かつ公正であり、感謝の気持ちを示すために最善を尽くします。

過去2年間、Dark and Darkerを最高のものにするために取り組んできた皆さんの素晴らしいサポートに心から感謝しています。これ以上に優れた、情熱的なコミュニティは望めません。最後まで頑張ってくれてありがとう!

-アイアンメイス-

 

以上がIRONMACEによるF2Pへの見解の部分的な抜粋だ。人気ゲームとなってユーザーの母数が増え、そして新規に参加してくるプレイヤーが日々増加している中で、基本プレイ無料のゲーム作品にありがちなハッカーの介在が問題視され、そんな状況下においてある意味間違った対処法と施策を下したことも評価を下げる一因になった。

賛否両論ある新作RPG

以前から購入していたユーザーに「二重購入」させることは何としても避けたい、というユーザー寄りの目線で行われたF2P化ではあるが、そこで「開けてはいけない門」を開いてしまったようで、IRONMACEは開発と並行する形でこの問題に追われる状況へ陥っている。事態が良い方向で収束していくことを願ってやまない。

Steamにアップされているユーザーレビューを分析してみると、熟練の域にまで達しているベテランユーザーでも評価が分かれており、否定的な意見を述べているプレイヤーの多くが「錯綜するアップデート」について行けなくなったことを挙げている。またその一方で冷静にアップデートへ対処しながら遊び続けている人も存在している。

問題の改善が望まれる新作

基本無料の状態から本作に接した人の多くは、ゲームが持っている完全なシステムにアクセス出来ない状態が続いたため、この段階でゲームから離れていったプレイヤーも多い。その後のアップデートで一部のシステムが改善されているが、ゲームをアンインストールした状態では作品の変化に気づくことは難しいだろう。

IRONMACEが声明文で認めている通り、本作のF2P化は当初の想定とは異なる混乱を生み出し、多くのプレイヤーから批判が集中する「炎上」にまで発展していった。オンラインゲームの歴史ではこういった事例が数多く存在するが、炎上が鎮火していくためには、開発者による積極的な改善が必須となるので、かなり苦しい状況と言える。

ゲームプレイ画面

そういった意味で本作は現在も改善中の作品であり、落ち着いた状態で遊びたいと考えているF2P好きなユーザーにはおすすめできる要素が少ない。上記の「混乱」をしっかりと理解した上でプレイを進められる人には問題なく遊べる作品になるだろうが、今後もさらにアップデートで仕組みが変化していく可能性も否定できないからだ。

基本プレイ無料という配信形態は多くのプレイヤーを巻き込める一方、ゲームにリスペクトを持たない「敵対的なユーザー」まで集めてしまう傾向があり、それは本作を問わず様々なジャンルのゲームで発生する事例と言える。ユーザー側にも一定の理解度とモラルが求められるのだが、これを克服していくことは決して容易くない。

バトルシーン

カジュアルなプレイヤーと筋金入りのハードコアゲーマーがそれぞれ異なる視点で作品を評価した結果、ある種の「溝」が生まれてしまったゲームであり、総評が穏やかになっていくためには、さらなる時間が必要になるはず。IRONMACEがどのような舵取りをして、より多くの人々が楽しめる作品へ改造していくかが楽しみだ。

早期アクセス版として配信されている作品には「不確定要素」が大きく存在している。それらを嫌う場合にはある程度まで時間を置いてからアクセスしてみるか、正式バージョンとして登場した点でプレイを検討するかという手段もあるが、価格改定も示唆されている現状では、基本無料で遊ぶチャンスを逃すことにも繋がりかねない。

結局のところ、プレイヤーが自分自身の判断でゲームをプレイするかどうかを決めるのが最適解で、必要以上に他者の意見に流されない姿勢も必要になるだろう。何より現在は「基本プレイ無料」でインストールして遊べるので、そこでの体験を元に製品版購入の判断を下すのが正解と言える。過度に考え込まずに自分で決めていこう。

【おすすめポイント】今後の改善に期待の新作!

Dark and Darkerスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-4690K Intel Core i7-8700K
メモリー 8GB RAM 16GB RAM
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 970 NVIDIA GeForce GTX 1080
VRAM 4GB 8GB
HDD空き容量 50GB 50GB
DirectX DirectX 11 DirectX 12
備考

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