『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』のタイトル画像

『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』は、2024/5/24からSteamストアで正式配信されている開発・パブリッシング「Digital Eclipse」のPC向けロールプレイングゲームタイトル。

1981年9月に誕生した記念すべきシリーズ第1作『ウィザードリィ 狂王の試練場』をフル3Dグラフィックでリメイクしたファン感涙の仕様、オリジナル版のプログラムを流用したこだわりの開発姿勢が大きな特徴。

長年シリーズ作品に親しんできた海外ロールプレイングゲームファンの人、日本のRPGタイトルにも多大な影響を与えた「原点」を今プレイしてみたい人、王道のRPGシステムを体感して見たいと考えている人におすすめの新作。

このゲームはココが魅力!
  • RPGの金字塔をリメイク
  • 3Dグラフィックへ変化
  • パーティー管理が楽しい

伝説のRPGが3Dリメイクで登場

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』は、現在に至るまでにリリースされたロールプレイングゲームに多大な影響を与えた作品のリメイク版。

作品は2023/9/15に「早期アクセス版」タイトルとしてSteamストアに初登場後、約8ヶ月の開発期間を経て、晴れて正式バージョンがお披露目となったタイトルだ。待ちに待った正式バージョンでプレイを楽しめるぞ。

RPGの名作をリメイク

プレイヤーは冒険者キャラクターたちを集めてパーティーを編成し、「狂王トレボー」の城塞都市に隣接した地下迷宮を探索しながら、邪悪な魔導師「ワードナ」に奪われた魔除けを取り戻す危険な冒険に挑むことになる。

迷宮と化したダンジョン内部で様々な強敵キャラクターたちと戦いながら、時に罠を避けつつ深淵へと進み、最後に待ち受ける「ワードナ」との直接対決へとチャレンジしていくゲームプレイが作品の特徴。

モンスターカード

Steamストアには早期アクセス版の段階から現在に至るまでに合計で461件のユーザーレビューが寄せられており、その総評は「非常に好評」と高評価を維持している。ユーザー人気も非常に高い必見の新作ゲーム作品だ。

1981年のオリジナル版をリメイク

本作の元になっている『ウィザードリィ 狂王の試練場』は、アメリカのゲーム企業である「サーテック(Sir-Tech)」社が1981年にApple Ⅱ向けのゲームソフトとして発表した「伝説のロールプレイングゲーム」タイトル。

ダンジョンクロウル型と呼ばれている同作のゲームシステムは、ファーストパーソンビューで展開していくプレイ画面で迷宮状態になっているダンジョンに挑戦しながら、パーティーメンバーを成長させていくという内容だった。

ゲームのプレイ画面

この作品が画期的だった点は「パーティー制を導入した世界初のRPG」というところにあり、多人数を上手く管理していく「マネジメント要素」が当時のプレイヤーを夢中にさせた。パーティーの「先駆者」と言える作品だ。

コンピューター向けのRPG作品以前に、アナログで遊ぶ「テーブルトークRPG」が存在しているが、個人向けのコンピューターが黎明期にあった時代に登場した点で意義深い作品であり、ある意味「原点」とも言える。

戦闘シーン

原作は職業が異なるメンバーで「パーティー」を編成しながらダンジョン内でのバトルに挑戦し、ステータス値が減ったら宿屋に宿泊して回復を図るなど、現在でも用いられているゲームシステムをすでに確立している作品。

今年で発売から38年となったファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンクエスト』も同作の影響を受けたロールプレイングゲームとして有名で、世界へ波及していったジャンルとしての影響力の大きさは絶大だ。

ゲームの特徴

そんな『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord (邦題:ウィザードリィ 狂王の試練場)』を2024年の現代にリメイク版として復活させた本作には、開発者の「深いこだわり」がある。

リメイクを担当したDigital Eclipseの本作に対する定義は、「オリジナルの雰囲気を残しつつも、現在のRPGファンにも受け入れられるような改良を加える」という点で、残すべき部分は残すという強い意志が窺える。

冒険者の宿

その証拠に、本作は1981年版が持つオリジナルのプログラミングをそのまま流用しているという事実がある。ゲーム内には当時のインターフェースがそのまま登場する場面もあり、オリジナルファンも納得の新作と言えるだろう。

懐古主義に徹するのではなく、現代に遊ぶのに相応しい作品として改良を施している点も本作の魅力で、最も特徴的な3Dグラフィックへの置換に加え、難易度を維持しながらも快適にプレイできる工夫も施されている。

戦闘結果

システム面が改良されている本作では、パーティー編成、ダンジョン探索、呪文の詠唱、戦闘などがよりスムーズに行えるように変更が加えられているため、幅広い年代のプレイヤーが作品に親しめるようになっているぞ。

3Dグラフィック化されたことによってリッチになったゲーム内描写、そして当時は実現できなかった重厚なBGMサウンドの迫力、そしてスムーズなプレイを実現してくれるインターフェースが本作最大の特徴。

リッチになったグラフィック

現代ではPCのスペック向上によって「オープンワールド」型のアクションRPGが全盛期を迎えているが、王道のコマンド形式で進んでいく本作のジャンルにも不滅の魅力があり、今プレイする価値は十分にあると言える。

洗練すべき箇所には手入れを施し、残しておくべき箇所には手を付けない。本作はレストアや修復の黄金律をしっかりと守りながら慎重に開発が進められていった注目のリメイク作品と言えるだろう。

日本語インターフェース対応

『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』の販売価格は3,980円で、標準で日本語インターフェースと字幕をサポート。ゲームはソロプレイ専用となり、ローカルとオンラインでのマルチプレイには非対応となる。

本作は部分的ながら「汎用コントローラー」での操作をサポートしており、普段コントローラーでゲームを遊ぶことが多い人でも安心。現代のゲームプレイ環境にもきちんと配慮した作風が光るおすすめのPCゲームタイトルだ。

日本語対応

Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」との互換性については「プレイ可能」の判定。テキスト入力時に一部手動操作を強いられる点や、画面に表示されるテキストサイズが小さいという理由で完全な互換性には至っていない。

解除できるSteam実績は合計で28種類。普段から「実績ハンター」を自負している人にもおすすめできる新作ロールプレイングゲームで、世界的な影響力を持つ原作の雰囲気に浸りながら実績の全解除を目指せるぞ。

システム要件

3Dグラフィックへのアップグレードを果たしたリメイク作品ではあるが、『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』のPCシステム要件は非常に軽めとなっている。幅広いユーザーが気軽に遊べるPCゲームだ。

推奨要件で提示されているグラフィックボードは、NVIDIAのGTX 970クラスかそれ以上の性能を持つパーツ。発表当時にはミドルハイクラスのグラボだったが、現在の目で見るとローエンドからやや上の位置にあるパーツだ。

システム要件は低め

CPUの推奨モデルはIntelのi5-6400クラスのプロセッサー。メインメモリの推奨搭載量は16GBと一般的で、この数値をクリアできる人は多いはず。総じて現代のローエンドなゲーミングPCでも動かせる作品と言えるだろう。

インストールサイズは2GBとスマホアプリ並みの軽さ。当時の原作が持っていた容量と比較すると飛躍的に増えて入るが、現代のPCゲーム基準で考えると非常に軽量なタイトルとなっている。ストレージにも優しい新作ゲームだ。

総評:リメイク手法で評価が分かれる作品

1981年9月に誕生した記念すべきシリーズ第1作『ウィザードリィ 狂王の試練場』をフル3Dでリメイクした新作ゲームということで、世界中のウィザードリィファンの注目を浴びた本作は、その内容で評価が分かれる新作ゲーム。

近年ゲーム業界にはリメイクブームが巻き起こっており、すでに現行のハードでは遊べなくなった懐かしのゲームが「最新仕様」で蘇った事例は多いが、コアなファンが気にするのは「リメイクの方向性」という一点だ。

リメイクで蘇った金字塔

最新のゲーム描画技術を用いながら、当時の開発環境ではおよそ実現不可能だったグラフィックやモーションを獲得しているリメイク作品がもてはやされる一方で、原理主義的な声が上がっていることもまた事実。

発売当時にオリジナル版を実際にプレイした人にとってみれば、それが例え現代の目で見ると明らかに「時代遅れ」なグラフィックに映っても、その描画そのものに思い入れがあるため、リメイクに拒絶反応が出ることもある。

『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』はシステム面を残しながらも、グラフィックには大胆な改変が入っているので、このプレイ画面を許容できるか否かという一点が評価を分けるポイントになるだろう。

現代に至るまでRPGジャンルに影響を及ぼし続ける金字塔をリメイクしたファン必見の新作ゲーム『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』は、現在Steamストアで好評配信中だ。

【おすすめポイント】生まれ変わった金字塔をプレイ!


Wizardryスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i3-6100 Intel Core i5-8400
メモリー 4GB RAM 8GB RAM
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 650 NVIDIA GeForce GTX 1050
VRAM 1GB 2GB
HDD空き容量 500MBの空きスペース 1GBの空きスペース
DirectX バージョン 11 バージョン 11
備考 インターネット接続は不要高解像度テクスチャパックを使用する場合

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