『The Stairway 7 - Anomaly Hunt Loop Horror Game』は、2024/5/18からSteamストアで正式配信されている開発・パブリッシング「Steelkrill Studio」の新作ホラーウォーキングシミュレーターゲーム。
大ヒットを記録した異変察知型のウォーキングシミュレーター『8番出口』と同じ「異変を感じたら引き返す」方式のプレイ、ユーザーをドキドキさせる奇妙で怖い異変の数々が大きな特徴の新作ホラーゲームタイトル。
『8番出口』やそれに続くホラー系ウォーキングシミュレーターをプレイすることが好きな人、無限ループする世界から脱出するという世界観に興味がある人、ホラーゲーム実況配信を目指している人におすすめの新作。
- 8番ライクな世界観
- 恐怖要素バッチリ
- 回復アイテムの存在
8番ライクな新作ホラーゲーム
現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『The Stairway 7 - Anomaly Hunt Loop Horror Game』は、大ヒットを記録した『8番出口』と「同じルール」を持ったおすすめの新作インディーゲーム作品。
ゲームの舞台は不気味さ満点のビルで、プレイヤーは階段を登りながら「最上階」を目指していくことになる。ネコと一緒に閉じ込められてしまった状況で、無限回廊と化した階段の踏破へ挑んでいくスタイルが特徴の新作だぞ。
『8番出口』について知らない人のために補足しておくと、ゲームは日本の地下鉄駅構内が舞台となるホラー作品で、タイトルの通り「8番出口」を目指して通路内進んでいく。ただし異変が出た場合には引き返すことが鉄則だ。
プレイ中に登場する異変には様々なバリエーションがあり、注意深く観察していないと見逃してしまう軽微な異変も存在。無限回廊になっている地下鉄駅構内を舞台に、スリリングなウォーキングシム要素を体験できる点が魅力だ。
無限回廊や徐々に状況が変化していくという作風自体は以前から存在していたものだが、『8番出口』はその要素を持ちながらも分かりやすい「シンプルなルール」を導入したことによって、世界的な大ヒットを記録するに至った。
その後このルールを用いたインディー系のホラーゲームタイトルが乱立していくブームが巻き起こり、これらの派生形ゲーム作品は「8番ライク」と呼ばれることが多い。この文言だけでゲーム内容が察せられるから不思議だ。
本作もそんな「8番ライク」な新作ゲームタイトルの1つで、無限回廊になった階段と「異変を感じたら引き返す」という根本的なルールは『8番出口』のそれを忠実に継承している。ついに海外にも類似作品が生まれたジャンルだ。
『8番出口』は発表当初から「ウォーキングシミュレーター」というジャンルで呼ばれているが、本作をあえてカテゴライズするのであれば、ホラー系のウォーキングシミュレーターということになるだろう。
個人のデベロッパーが生み出した新作
ゲームを開発したのは、ヨーロッパに拠点を構えているインディーゲームスタジオの「Steelkrill Studio」で、スタジオ名を持っているが、実態は個人でゲーム開発とアセット開発を行っている人物。2020年から活動している。
作者は世界的に有名な3DCGツール「Unity」を用いて本作を開発したので、同じ環境でゲーム開発を目指している人にも大いに参考になるはず。『8番出口』の作者も個人の開発者なので、両作にはある意味で類似点があると言える。
ちなみに本作の作者は幼い頃からゲーム開発を目指していたが、現実的な問題「他の仕事が忙しい」という理由によって打ち込めない日々が続いていたそう。そんな中で複数のゲームを開発し、現在は軌道に乗っているそうだ。
なお、作者はSteelkrill Studio名義の公式サイトや各種SNSを持っているので、本作の作風が気になった人は一度チェックしてみよう。個人でもゲーム開発によって生計を立てることが可能な事例を示してくれたデベロッパーだ。
ゲームの特徴
プレイ視点は没入感を高めるファーストパーソンビュー(一人称視点)を採用。舞台となるアパートメント内部には裸電球がぶら下がっており、やや年代を感じさせる内装になっている。ちなみにエレベーターは「使用禁止」だ。
最新ゲームらしい高精細なゲームグラフィックは臨場感満点で、ホラーゲームには欠かせない「薄暗いシチュエーション」が序盤から「ゾクゾク感」を掻き立ててくれる。部屋を暗くしてからプレイした方が雰囲気が出るだろう。
本作は汎用コントローラーでの操作をサポートしていないが、急な操作や瞬発力を用いる場面はそれほど存在しないため、キーボードとマウスに不慣れな人でも安心できる。一番大切なのは「異変を察知」できる「観察眼」だ。
なお、本作の元になっている『8番出口』にはアイテム類が登場しないが、本作にはプレイヤーが利用できる回復アイテムが存在する。アイテムの出現は「異変」としてカウントされないため、間違えないように注意していこう。
ゲームの舞台となるアパートメントには、猫の「ジンジャー」が暮らしており、この猫は度々プレイ画面に登場することになる。最初にインタラクトできる写真でその存在と物語が語られるので、しっかり文面を読んでおこう。
本作には「異常な監視者」がプレイヤーを見張っているという裏設定があり、異変に気づかずに先を目指して進んでしまうとペナルティーを課してくる。回復アイテムは、減ってしまった主人公のステータス値を戻すための物だ。
これらの注意事項はアパートメント内部の壁にもテキストで書かれているので、歩を進める前に今一度壁面を観察して、ゲームのルールを完全に把握しておこう。繰り返しになるが、回復アイテムの出現は異常にカウントされない。
無限回廊が続く本作では、同じフロアを通過しながらそこに存在する者が「前に見たものと同じかどうか」を観察していくプレイ要素が展開することになるが、置かれている物が非常に細かいので、じっくりと見る必要がある。
『8番出口』は通路内部が明るい照明に照らされているため、画面の隅ずみまで観察する行為がそれほど苦にならなかったが、全体的にダークな画面を持つ本作の場合には、慎重に目を凝らさないと分からなくなってしまう。
ホラー色を強めた作風が本作の持ち味であり、最後にはしっかりと「オチ」もあるので、最上階を目指していくプレイ要素にも熱が入るはず。一部にグロい描写が登場するので、これが苦手な人は出てくるかもしれない。
日本語環境に対応
Steamストアでの販売価格は1,000円と比較的安価で、現在はリリース記念セール価格となる15%OFFの850円で購入できる(2024/6/1までの期間限定価格)。少しでも安く製品を購入したいと考えている人は、今がチャンスだ。
ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕をサポートし、参入の敷居は低い。解除できるSteam実績が1つも存在しない点は少々残念だが、作者はすでに新作の開発に取り掛かっているそうなので、追加は期待できそうもない。
PCへの要求スペックは低め。推奨要件で提示されているグラフィックボードはNVIDIAの「GTX 970」クラスのパーツかそれ以上の物となるため、現行のローエンドなゲーミングPCでも問題なくプレイを進められるだろう。
CPUの推奨モデルは、Intelのi7-4790Kクラスのプロセッサー。かつては名パーツとして人気だったCPUモデルだが、現在の目で見ると過去の製品。メインメモリの推奨搭載量は8GBで、これをクリアできる人は多いはずだ。
インストールサイズは4GB程度と、スマホアプリ並みの軽さ。ゲーム自体が小作品なので、このサイズはある意味で妥当な数値とも言える。超大作ではないが、程良い販売価格でサクッと遊べるインディーゲームタイトルだぞ。
無限回廊になってしまったアパートメント内部で、異変を察知しながら進んでいく新作ホラー系ウォーキングシミュレーター『The Stairway 7 - Anomaly Hunt Loop Horror Game』は、現在Steamストアで好評配信中。
記事執筆時点でストアには15件のユーザーレビューが寄せられており、その内容は「好評」と順調な滑り出しを見せている。興味が湧いた人は今すぐSteamストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】恐怖のアパートに挑戦!
The Stairway 7スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-4460 | Intel Core i7-9700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 960 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 2GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Steelkrill Studio.
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