『Harold Halibut』のタイトル画像

『Harold Halibut』は、2024/4/16からSteamストアで正式配信されているSlow Bros.のPC向けインタラクティブアドベンチャーゲームタイトル。

異星の海に沈んだ都市に匹敵するほど大きい宇宙船内で主人公が紡いでいくストーリー要素、実際の彫刻などを取り込んだストップモーションアニメーション風のユニークなゲームグラフィック表現技法が大きな特徴。

芸術性の高い海外ゲーム作品が好きな人、膨大な時間をかけて生み出されたゲームに興味がある人、人形劇やストップモーション映画のような世界観を持つ作品を見てみたい人におすすめの新作ゲームタイトル。

このゲームはココが魅力!
  • ストップモーション風アニメ
  • 手間のかかる作業を経て完成
  • 没入感満点のSFストーリー

芸術性抜群の新作ADV

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」ストアで好評配信中の『Harold Halibut』は、世界のメディアやユーザーから高い関心が寄せられているおすすめの新作PCゲーム。発表後に大きな話題を呼んでいることでも有名だ。

ゲームの舞台はSF世界。舞台となるのは「異星の海」に沈んだ、都市に匹敵するほど大きな宇宙船の内部で、ゲームタイトルにもなっている主人公のハロルドが躍動感に溢れたレトロフューチャーな世界を旅していく様子を描く。

主人公のハロルド

ゲームの世界観

冷戦の危機にさらされた地球から脱出した大型の宇宙船は、「人類」という種族を地球以外の惑星で生きながらえさせるために250年もの航行を行いながら「居住可能な惑星を求めていた」というのが作品の世界観だ。

本作の主人公であるハロルドは、宇宙船の主任科学者である「ジャンヌ・マロー」を補佐する若き研究助手で、プレイヤーはそんなハロルドとして行動しながら、宇宙船で暮らしている様々な人物との接触を行うことになる。

宇宙船は異星の海に沈んでしまい、人々の大半はそこへ定住することを受け入れようとしているが、ジャンヌ・マローは「もっと水が少ない居住可能な惑星」への移動を諦めていない。新たな「故郷」探しが作品の大きなテーマだ。

ゲーム内のワンシーン

地球を出発してから250年の旅路の末にエイリアンが住む星に沈没して取り残され、さらに50年が経過したコミュニティーの中で行動していくことがプレイヤーの使命で、抜け出せない状況下のジレンマも物語要素となっている。

住人たちとのユニークな会話シーンは英語音声のフルボイスで展開。一編のアニメーション作品を見ているような気分に浸りながら、インタラクティブにゲーム世界を体験できるようになっている点が作品最大の魅力だ。

プレイヤーがハロルドとして行動していくことで「運命的な出会い」も生まれ、誰も想像できなかった世界へと導かれていく展開もある本作。果たして惑星脱出計画は成功するのか、その結末をハロルドとして体験していこう。

ストップモーション風のグラフィック

本作が他のゲーム作品と決定的に異なる点は、作品の開発段階に「アナログ」な作業工程が含まれていること。登場するキャラクターやオブジェクトは、伝統的な彫刻や模型製作の技術を駆使して丁寧に製作されている。

ユニークなゲームデザイン

開発チームが手作りしたオブジェクトは「Capturing Reality」と呼ばれるフォトグラメトリツールでキャプチャされ、それらが3Dモデリング化されてゲーム内へと組み込まれている。膨大な作業量を誇る新作PCゲームだ。

画像のキャプチャー作業が完了後は、3DCGツール「Substance Painter」と「Substance Designer」でゲームのテクスチャーを作成。ターンテーブル上で撮影を行ったため、ライティング除去は不要だったそうだ。

ストップモーションアニメとは、実在のモデルを1コマづつ静止画で撮影し、それを連続再生することによって動く映像が生まれる撮影技術のことだが、本作のゲームグラフィックはこれに近い感触をもたらしている。

ストップモーション風のプレイ画面

ただし、開発者が選んだのは「モーションキャプチャー」で、モデル人物が動いた様々なモーション記録をトラッキングしながら、そこへ任意のアセットなどを振り分けてキャラクターモデルの動きとしている。

「元のモデルの動きを正確にトレースするように設定しておけば、モーションキャプチャーはストップモーションアニメーションとほぼ同じように見える」という理由から、実際にはストップモーション撮影は行われていない。

モーションキャプチャーファイルをあえて整理しないでおくとランダムなジッターが発生し、これがかえってストップモーション風の動きを高めてくれたそうだ。アナログとデジタルの奇妙な化学反応が特徴の描画と言えるだろう。

開発スタジオについて

この手間を惜しまない作風を完遂してみせたのは、ドイツのゲームスタジオ「Slow Bros.」で、モデリング職人と技術者の小規模な集団によって形成されている。ゲームの組み立てには世界的に有名な「Unity」を用いたそうだ。

ゲームの開発者といえば、PCの前で画面とにらめっこしている光景を浮かべる人も多いかもしれないが、同スタジオは物理的なセットデザイン、大工仕事、ファッションデザインの専門家まで巻き込んだ開発者集団。

4名存在するスタジオの創設者の中で「ゲームクリエイター」というバックグラウンドを持っているのはOnat Hekimoglu 氏 1 人だけだそうで、これだけでもSlow Bros.が異色な集団であることがよく分かる。

開発スタジオの面々

Onat 氏がCologne Game Labで執筆したゲームデザインに関する修士論文のテーマだったという本作のプロトタイプは、その後政府助成金を獲得して法人化したスタジオによって徐々にその形を具体的なものへシフトしていく。

実物モデルの作成に加えて彫刻、塗装、裁縫など、現実世界での作業量は非常に膨大で、さらにこれらをデジタル世界へ取り込んでいく試みも同時進行。そうして生み出されたのが本作『Harold Halibut』なのだ。

クレイモデルなどを撮影して3D世界で質感のあるものにしたゲーム作品はこれまでにも登場しているが、製作規模が非常に大きいという点で本作は群を抜いており、製作時にスタッフが体験した労苦は計り知れない。

それでも本作は見事に完成し、その圧倒的なユニークさで世界中の話題をさらっている。ゲーム開発と表現にはまだまだ大きな可能性が残されていることを改めて実感できる必見のアドベンチャーゲームタイトルだ。

ゲームプレイの特徴

ポイントアンドクリックではなく、会話がゲームプレイを繋げていくシステムを目指したという本作では、難破した船内都市のセクション間を移動しながら、水中に住む他の居住民と会話を通じて関係を構築する要素が展開。

ハロルドと住民たちが生み出すシチュエーションには複数の経路からアプローチすることが可能で、あくまに自然な感覚で「自分がストーリーを選んでいる」ような感覚に浸りながら遊べる点が作品のポイントだ。

ゲームプレイ画面

常識では考えられない独自の進化を遂げた環境の中で日常生活を送るハロルドとNPCという特異な設定も面白く、無意味な会話が存在しないという点で没頭しながらストーリーラインの進化を追っていける。

ドラマ、ユーモア、サスペンスの要素が融合した世界が作品の持ち味であり、膨大な作業量を費やして完成したグラフィックと丹念に製作された楽曲が、ハイクオリティーかつ唯一無二の体験を享受してくれるぞ。

日本語環境に対応

Steamストアでの販売価格は3,900円で、現在はリリース記念セール価格となる15%OFFの3,315円で販売中。これは2024年4月24日までの期間限定価格なので、少しでも安く購入したい人は急いでゲットしておこう。

ゲームは標準で日本語インターフェースと字幕を実装しており、海外ゲームが苦手な人でも安心して遊べる。ゲームプレイ中に別画面でテキストを見る場面が登場するので、ここが翻訳されている点は非常に有り難い。

日本語インターフェースに対応

ゲームはXboxコントローラーとPlayStationコントローラーでの操作をフルサポート。Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるため、Deckユーザーにもおすすめできる新作アドベンチャーゲームと言える。

解除できるSteam実績も合計で「27種類」搭載されており、普段から実績ハンターを自負している人にもおすすめ。ハロルドとして独特なSFファンタジー世界を探索しながら、全ての実績解除を目指していこう。

システム要件

リッチな3DCGを持つゲーム作品のため、PCへの要求スペックは中程度となっている。推奨要件で提示されているグラフィックボードはRTX 3060 Tiクラスで、ミドルスペック帯の現行ゲーミングPCがスイートスポットだ。

CPUの推奨モデルはIntel i9-10900Kクラスのプロセッサー。ゲームのインストールサイズは65GBと重量級なので、ストレージが逼迫気味の人は事前に「空き容量」を整理しておくと、安心してダウンロードできるだろう。

システム要件は中程度

海外ストップモーションアニメ風のユニークなゲームグラフィックでSF異世界でのストーリー要素を体験できるおすすめの新作PC向けアドベンチャーゲーム『Harold Halibut』は、現在Steamストアで好評配信中。

豊富な受賞歴を持つタイトルで、Steamに発表後僅かな時間で多くのユーザーからレビューを受けており、その内容も「好評」と順調な滑り出しを見せている。今後さらに話題へ登っていく作品になることだろう。

非常に時間も手間もかかる制作手法をあえて選んだ必見のインディーゲームタイトルは、そうそう出会えるものではない。興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、ゲームの詳細な情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ユニークな世界を楽しもう!

Harold Halibutスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows 10(64bit) Windows 10(64bit)
CPU Intel Core i5-7500 Intel Core i7-8700K
メモリー 8GB RAM 16GB RAM
グラフィックカード NVIDIA GeForce GTX 960 NVIDIA GeForce GTX 1060
VRAM 2GB 4GB
HDD空き容量 20GBの空きスペース 20GBの空きスペース
DirectX Version 11 Version 11
備考

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