『No Plan B』は、2024/4/4からSteamストアで正式配信されているGFX47氏のインディー系PC向けタクティカルシミュレーションゲームタイトル。
見下ろし型のプレイ画面で事前に完璧な突入計画を練り上げながらその後敵と交戦していく画期的な「タイムライン」システム、4種類の派閥と豊富なミッションが大きな特徴。
一風変わったゲームシステムを搭載しているタクティカル系シミュレーションゲームをプレイしてみたい人、状況に応じて的確な戦術を編み出すことが得意な人におすすめの新作。
- 突入を事前に計画
- ユニークなタイムラインシステム
- 膨大なコンテンツで遊べる
戦術を練り上げて戦う新作ゲーム
現在PCゲームのポータルサイトSteamで正式配信中の『No Plan B』は、突入計画を独自のゲームシステムで構築しながら「結果」を楽しめるおすすめの新作シミュレーションゲーム。
ゲームを開発したのは、個人で作品の製作を行っているGFX47氏。本作は2021年に「早期アクセス版」として誕生後、数々のアップデートを重ねて正式配信に漕ぎ着けた。
本作が大切にしているのは「接近戦におけるチーム戦術」で、実際に敵対勢力との交戦が勃発する直前、つまり行動時の突入計画を練る場面が大々的にフィーチャーされている。
オリジナリティー満点のゲームシステム「タイムライン」を用いながら事前に入念な突入プランを組み上げていくことが大切で、そこにプレイヤーの戦略性を発揮できる仕組みだ。
早期アクセス時点から現在に至るまで、本作はSteamユーザーから90%以上の高評価を獲得しており、記事執筆時点での評価は「非常に好評」と文句なしの出来栄え。
2021年には「インディーゲーム賞」を受賞したこともある必見の新作タイトルで、その内容はユーザーや玄人筋まで幅広い人々から「お墨付き」を貰っているので安心だ。
個人のインディーゲームデベロッパーが開発するゲーム作品に興味がある人にもおすすめできる新作シミュレーションゲームで、作品の完成度と魅力に惹かれること請け合いだぞ。
ゲームの特徴
本作には「SWAT」「FBI」「ROBBERS(銀行強盗)」「GANGSTER (ギャング)」に分かれる4種類のファクション(派閥・勢力)が登場。好きな派閥を選んでゲームプレイを楽しめるぞ。
ゲーム内には選んだ勢力によって異なる内容のミッションが用意されており、人質救出作戦や銀行強盗など、正義側と犯罪者側を問わずプレイを堪能できるようになっている。
自分だけの戦術チームを編成しながら、構成メンバー個々のスキルを開発しつつ、キャンペーンを進めて新しい武器、盾、手榴弾をアンロックしていく点がゲームの特徴。
作品には日別・週別・月別のミッションも豊富に用意され、さらにプレイヤー自身が新規ミッションをエディットしながら作成することもできるため、遊び甲斐は満点だ。
ミッションに応じて適切なギアを装備しながら、プレイスタイルに合わせて装備品を微調整し、目の前の状況に適応できるようになっていこう。長時間浸れるぞ。
作品にはコントロール可能な3Dカメラとキャプチャー機能があり、完璧に上手くいったシーンをリプレイして共有することも可能。最高の作戦を保存しよう。
またコミュニティーユーザーが作成したオリジナルミッションコンテンツをダウンロードして楽しめるようになっているため、プレイヤー数が多いほど遊び甲斐も無限に広がっていく。
初心者からハードコアなユーザーまで幅広い人がプレイを楽しめるよう、ゲームには複数の「難易度調整機能」も実装されているので、完全初見の状態で初めても安心だ。
キャラクターの外見や装備品の武器に関しては、膨大なバリエーションを持つカスタマイズ機能でエディットを行うことが可能。自分らしさやスタイルを構築していこう。
日本語環境に対応
Steamでの販売価格は1,700円で、現在はリリース記念セール価格となる10%引きの1,530円で購入できる。少しでも費用を抑えたいと思っている人はチャンスだぞ。
音声は英語のみとなっているが、標準で日本語インターフェースに対応。海外ゲーム作品が苦手な人でも安心して遊べる環境が整っている必見の新作PCゲームタイトルだ。
ゲームはソロプレイ専用の作品となり、ローカルとオンラインでのマルチプレイには非対応となる。1人でじっくりと作戦を練り上げながら、ゲーム世界を遊び尽くそう。
現時点ではXboxコントローラーでの操作がサポートされていることが分かっているが、その他のデバイスについては不明。この点は今後のアップデート情報を待とう。
本作はValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性を持っている作品だが、一部で手動操作を要求される場面があり、またテキストサイズが小さいなどの注意点もある。
解除できるSteam実績の合計は81種類と豊富で、普段から「実績ハンター」を自負している人にもおすすめ。異なる勢力を選びながらプレイを進めて、実績の全解除を目指そう。
システム要件
瞬時の判断が要求されるアクションゲーム作品ではないため、PCへの要求スペックは低め。最低動作環境で提示されているグラフィックボードはGTX 510クラスだ。
ストアの最低動作環境ではWindows 7からサポートされていることが記載されているが、Valveは2024年の元旦以降Windows 10以降のみのOSをサポートしているので注意。
CPUの最低動作モデルは2.2GHzで操作するデュアルコアのプロセッサーで、この面でも参入の敷居は低いと言える。メインメモリの最低搭載量も2GBと控えめだ。
インストールサイズは1GBとスマホアプリ並の軽さ。ローポリなグラフィックは大手ゲーム企業のAAAタイトルに引けを取るかもしれないが、内容的には断然面白いゲームだ。
ゲーミングPCは持っているものの、数年以上更新しないままで新作ゲームを満足に遊ぶことが出来ない人にもおすすめできるタイトルで、幅広いPCゲーマーが楽しめるはず。
インディーゲームの優れた点は、スペック面で難があるゲーミングPCでも遊べてしまう作品が非常に多いところで、常に限界を押し上げているAAAタイトルとは異なる点が魅力。
PCゲーマーの多くがハイエンドな環境を持っているわけではないため、本作のように軽めのシステム要件を持つインディーゲームを好んでプレイする人も多いはずだ。
プレイヤーが決定した戦術がその後の展開と結果を決めていくというシステムが光る必見の新作シミュレーションゲーム『No Plan B』は、現在Steamストアで好評配信中。
新機軸の「タイムライン」システムでオリジナルの作戦をじっくりと練り上げられる作品だ。興味が湧いた人は今すぐストアへアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】突入作戦開始!
ゲームプレイの基礎
プレイを開始する前に、前述の通りプレイヤーは4種類に分かれる派閥を選択することになる。派閥によってミッションの内容が変化するので、好きな派閥で遊ぼう。
操作全般に不安がある人は、「トレーニング」コンテンツへと先にアクセスして、ゲームプレイや操作全般の基礎知識を学んでおくと安心。このコンテンツでは様々なことを学べる。
トレーニングで勉強できるのはエイムや手榴弾、タイムラインの同期や侵入経路の同期など多彩。操作体系と仕組みに明るくなることで、本番で確実な戦術を組み立てられるようになる。
「排除ミッション」モードで要求されるのは「敵全員の排除」で、侵入と制圧、脱出に分かれる各種動作を個別に命令していくことになる。画面上のテキストをよく読んでおこう。
作戦実行前には、舞台となる建造物を見下ろし型のプレイ画面で確認することが可能で、ここで突入していくNPCの各種ロードアウトなども設定できるようになっている。
ロードアウトは別画面表示となり、任務に適した武器やサイドウェポン、ガジェットなどを携行させることが可能。また各種の「スキル」についてもポイントで振り分けができるぞ。
タイムライン
本作で最も印象的なシステム「タイムライン」は、その名の通り時系列を用いながらNPCの行動を細かく決めていくシステムで、構築完了後には設定通りのアクションが行われていく。
突入後のNPCを直接操作することはできないため、この場面でいかに「効果的な行動スタイル」を構築できるかがミッション達成の成否を問う部分になっていくぞ。
タイムラインの編集時、時間経過は画面上に表示され、どの時点でどのNPCがどんなアクションを行うのかを個別に決められるようになっている。
最も時間を要する部分でもあるが、慣れてくればこのシーンこそが作品最大の魅力であることに気づくはず。NPCの運命はすべてプレイヤーに委ねられている。
すべてのNPCに対して行動をインプットさせ、その後「作戦実行の確認」を押すと、いよいよ襲撃と交戦がリアルタイムで実行される。
事前に設定した通りにキャラクターが動き回り、時にグレネードを放り投げ、時に射撃を行いながら敵NPCとのバトルが展開。その後で結果が画面へと映し出される。
制限時間の中でNPCが効果的な行動を起こすことができれば上々だが、時には命令が失敗して全滅してしまうことも。そんな場合には作戦を立て直して再挑戦しよう。
総評
アクションFPSのような緊張感は無いが、本作にはシミュレーションゲームの醍醐味でもある「こうしたらどうなる」という検証要素があるため、飽きずに遊べるはず。
キャラをリアルタイムで動かせると思って購入してしまうと肩透かしを喰らう可能性が高いが、事前に行動を決定するスタイルにハマったら、長時間夢中になれるだろう。
実はタイムラインの構造や仕組みはすでに他のストラテジーゲームでも見られるものではあるが、突入という現場を主題にしてこのシステムを採用する作品は非常に稀。
アイデア勝負でゲーム業界に活性化を巻き起こしていくインディーゲームらしいタイトルで、それが個人のデベロッパーによって実現している点で大きな意義がある。
大手ゲーム企業は投資した分の見返りを求めすぎるきらいがあり、それ故に大胆なゲームを生み出せないジレンマにも陥っている。そんな状況に風穴を開けてくれる作品だ。
ジャンルが出尽くし、もう新しいゲームは生まれないと思われる矢先に、本作のような「斬新な視点」を持つゲームが生まれると、ゲーム好きとしては大きな安堵感を覚える。
ゲームにはまだまだ無限大の可能性があり、その成果は世界に無数に存在する個人のインディーゲームデベロッパーがもたらしてくれることもある。
そう考えただけで胸のすく出来事であり、本作には今後どんどん伸びてほしいという思いも募る。工夫次第で世界は変えられる好事例と呼べる新作ゲームだ。
プレイヤーの戦術がその後の内容を決めていくというシステムが光る必見の新作シミュレーションゲーム『No Plan B』は、現在Steamストアで好評配信中。
SLG好きな人にはマストなゲームであると共に、当たり前のジャンルに飽きている人にもおすすめだ。今すぐストアで詳細なゲーム情報をチェックしよう。
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No Plan Bスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K | Intel Core i7-6700K |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
VRAM | 2GB | 6GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
備考 | インターネット接続が必要SSD推奨 |
(C) GFX47
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