『Far Lands (ファーランド)』は、2024/1/20からSteamストアで正式配信されているScalpel SoftworksのPC向けサバイバルMMORPG。
黙示録世界で生き抜くプレイ要素、ソロプレイやCO-OP、PvPが可能なサーバー分けが特徴で、徐々に広がりを見せるインディーゲームが好きな人におすすめ。
- PvPサーバーを実装
- リアルなグラフィック
- クラフト要素満点
サバイバルMMORPG
現在PCゲームのポータルサイトSteamで正式配信中の『Far Lands (ファーランド)』は、黙示録世界を舞台に生存を目指していくサバイバルMMORPG。
ゲームを開発・運営しているのはScalpel Softworksで、作者はほぼ個人でゲームを作り上げた。2022年4月に早期アクセス版として生まれた作品だ。
本作はその後アップデートを重ねてゲームシステムを進化させ、約2年後の2024年1月に晴れて正式バージョン「1.0.0.」としてリリースされた経緯を持つ。
「生き残ることが唯一の選択肢」という本作には、PC向けサバイバルゲームとして遜色のないコンテンツが盛り込まれており、たっぷり遊べること請け合いだ。
なお、タイトルになっている「Far Lands (ファーランド)」は、マイクラの世界の果て(バグ)を指す言葉としても知られているが、本作とは無関係だ。
軽量級として展開中
作者自ら「軽量のサバイバルオープンワールドゲーム」と呼んでいる『Far Lands (ファーランド)』には、必要最低限の世界観しか存在しない。
プレイヤーはある朝目を覚ますと家とは異なる場所にいることに気づき、どうしてこうなったのか分からないまま本能で生存を目指していくことになる。
プレイ開始時にワールド設定を選べる点が作品の特徴で、ソロプレイと協力プレイ、そしてアップデートで実装されたPvPサーバーを任意で選べる。
サバイバルMMOでプレイヤー同士のPvPは最も人気が高いコンテンツと言えるが、邪魔されることなく平和なプレイを楽しみたい人もいるはず。
本作はそんな「プレイヤーの好み」にも応えてくれるオープンワールドサバイバルゲームで、個人開発者のゲームを支援したいと考えている人にもおすすめだ。
なお、大手デベロッパーのように潤沢なサーバー環境が整っているわけではないため、マルチプレイ時に不具合が生じる可能性がある点には注意しておこう。
本作をおすすめできるのは、ユーザーと比較的距離が近いインディーゲームデベロッパーに自分の意見やフィードバックを送って、改善や進化を共に目指せる人。
オープンワールドの面積はそれほど広くなく、またMMOと呼べる程プレイヤーが集まっているわけでもないが、ゲームの将来に貢献したい人にはピッタリだ。
インターフェースは英語一択
Steamでの販売価格は1,400円。インターフェースは英語のみで、日本語環境は実装されていないが、ゲーム内で目にするテキストの量は少ない。
サバイバルゲームに対する一定量の知識と簡易的な英会話能力を持っている人であれば遊べる作品で、日常会話レベルの英会話ができれば近接チャットも楽しいだろう。
解除できるSteam実績も合計で15種類実装されており、実績ハンターを自負する人にもおすすめ。なお、汎用コントローラーでのプレイは未サポートとなる。
Steam Deckとの互換性についても現段階ではサポート対象外。オーソドックスなキーボードとマウスの操作で遊ぶことが正解の作品のようだ。
要求スペック
3Dモデルを用いたオープンワールドゲームのため、PCへの要求スペックは中程度。推奨要件で提示されているグラフィックボードはRTX 2070 Tiクラスとなる。
CPUの推奨モデルはi5-8600クラスもしくはRyzen 5-2600クラスのプロセッサーで、インストールサイズには20GBが要求されている。
高解像度のディスプレイでゲームをプレイする場合、ストアで提示されている要求スペック以上のパーツが求められることもあるので、注意しておこう。
軽量級を謳うオープンワールドサバイバルMMORPG『Far Lands (ファーランド)』は、現在Steamストアで好評配信中。個人開発者が生み出した新作だ。
インディーゲームデベロッパーを応援したい人は、知られざるインディーゲームを発掘して遊ぶことが好きな人にはハマる作品と言えるだろう。
興味が湧いた人は、今すぐストアにアクセスして詳細なゲーム情報をチェックしよう。
【おすすめポイント】黙示録世界を生き抜け!
ゲームの特徴
『Far Lands (ファーランド)』におけるプレイヤーの目標は、食料を集めながらクラフトシステムで道具を生み出し、バトルに挑んで生存を続けること。
何が存在しているのか分からないミステリアスなオープンワールドマップの探索要素が面白いサバイバルゲームで、緊張感のあるプレイを楽しめるぞ。
プレイ画面
ゲームのプレイ視点はファーストパーソンビューで、自分の「手」を常に視界に収めながらカメラを動かして行動していく。没入感は満点だ。
画面のインターフェースは極力シンプルに設計されており、画面左下には「飢え」「渇き」「健康」のステータス値が表示される。マップは別画面仕様だ。
クラフト関連の画面はポップアップ形式で見る仕組み。英語オンリーのインターフェースを持つ本作だが、各種アイテムがアイコン化されて分かりやすい。
別画面で表示されるマップに関しても、重要なエリアにはアイコンが表示されているため、目的意識を持ちながら行動できる点がポイントだ。
ロケーション
マップ内には自然が溢れ、最新ゲームらしい高精細なグラフィックでリアリティーを高めている。昼夜の時間経過も再現されているため、臨場感もあるぞ。
クラフトに必須の資源アイテムは、採取できるものへインタラクトすることで入手できるように設計されている。木を石で叩くと皮が剥ける描写もリアルだ。
それほど広くはないとは言え、マップ内で資源アイテムなどを見つけ出すのはかなり根気が要る作業。観察眼を働かせて欲しい物を見つけていこう。
要求スペックが中程度になっている作品らしい高精細なグラフィックが作品の魅力で、太陽光が投げかける影などもリアリティー満点。
マップを探索していくことで人間が暮らしていた痕跡の数々も見つけることができ、この世界がどういった経緯で生まれたのか、という妄想も膨らむ。
ミッションやクエストが存在しないサバイバルゲームでは、こうしてプレイヤー自身が色々と裏設定を考え出す余地があるので楽しい。
想像力が豊かな人や、毎日ログインする際に自分なりの目標を設定できる人にはピッタリのオープンワールドサバイバルゲームと言えるだろう。
戦闘システム
マップ内には不気味なゾンビなどのクリーチャーが出現。サバイバルゲームとゾンビキャラは相性抜群で、ゾクゾクする戦いを楽しむことができる。
最初は原始的な武器類で応戦していくことになるが、プレイを重ねることで銃器などの武器も携行できるようになり、活動範囲もどんどん広がるはず。
PvPサーバーにアクセスしている場合には、危険な他プレイヤーとのバトルが常時発生する可能性があるため、緊張感を持続しながら遊べるだろう。
戦闘シーン全般のモーションについては、最低限の仕上がりとなっているため、没入感というレベルには達していないが、今後化ける可能性もある。
現段階では相手の攻撃レンジを見極めながら有効範囲で攻撃を放つプレイが主体なので、いかにもゲームらしい戦闘シーンとなっている。
グラフィックがリアルなだけに「ちぐはぐ」な感じは否めないが、露骨な暴力描写が出てこない分、人を選ばないサバイバルゲームと呼べるかもしれない。
クラフト
ゲームには多彩なクラフトアイテムが登場。資源を集めて新たなクラフト要素をアンロックしていくプレイが面白く、時間を忘れて夢中に慣れるはずだ。
建設要素へアクセスすると立派な前哨基地を生み出すこともでき、さらに電気を引く要素や作物栽培などのコンテンツにも触れられる点がグッド。
NPCのコンパニオンや商人も登場するため、アイテムを増やしながらサバイバル生活を充実させるプレイ要素に夢中になれること請け合いだ。
ユーザーがサバイバルゲームに求めているコンテンツをしっかりと盛り込んでいる点が作品最大の特徴で、軽量でありながら満足感は高い。
天候変化もあるマップ内で逞しく生存を続けながら、多彩なクラフトシステムで「何ができるのか」をじっくりと研究していくのも一興だ。
その他の要素
本作ではプレイヤーが馬に乗って移動できるようになっている。サバイバルゲームには似つかわしくない存在だが、移動手段として活用すると良いだろう。
またその他の移動手段としてバギーやミニコプターに乗ることも可能。これらの要素は今後のアップデートでさらに追加・変化する可能性もある。
総評
個人開発者最大の楽しみは「自分ならこんなゲームがしたい」と思える作品を自由な観点で生み出すことにあるが、本作はまさにそんな醍醐味を実現したタイトル。
世界観設定などにツッコミどころは多い上、詳細なステータス管理要素は皆無ながら、どこか許せる作風が持ち味となっている。深く考えずに遊べる作品だ。
シリアスな世界観を持つサバイバルゲームが好きな人にはあまりおすすめできないが、異世界転生系のサバイバルゲームとして考えると不思議と面白い。
夢の中で生存をかけた戦いを行っている気分にもなれる不思議なインディーゲームタイトルで、ささやかな世界観ながらも時間が溶ける内容になっている。
作者はかなりの頻度でゲーム世界を拡張・進化させているため、今後もコミュニティーの要望が反映されていく可能性は高い。フィードバックが重要な作品だ。
出発地点はかなり異なる作品でありながら、数多くのアップデートで「別ゲー」レベルにまで進化を遂げた例はかなり存在するので、本作にもそれが起こると面白いはず。
インディーゲーム文化を支援しながらゲームで遊びたい人にはうってつけのオープンワールドサバイバルゲームで、長くコミュニティーが続くことに期待したい。
黙示録世界で逞しく生き延びていくおすすめのPCゲーム『Far Lands (ファーランド)』は、現在Steamストアで好評配信中。
インターフェースが英語一択という点が惜しまれるが、基礎的な語学力があれば十分にプレイできる作品だ。興味が湧いた人は今すぐストアをチェックしよう。
【おすすめポイント】アプデに期待!
Far Lands (ファーランド)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows10(64bit) | Windows10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-6600K | Intel Core i7-8700K |
メモリー | 8GB | 16GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 970 | NVIDIA GeForce GTX 1080 |
VRAM | 4GB | 8GB |
HDD空き容量 | 50GB | 50GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 12 |
備考 |
(C) Scalpel Softworks.
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