『Bastion』のタイトル画像

『Bastion』は、2011/8/17からSteamで正式配信されているSupergiant Gamesの購入型PCゲームで、不思議なファンタジー世界で冒険とバトルを楽しめるインディー系アクションRPGタイトル。

ナレーションに導かれるようにステージを進んでいくユニークなプレイスタイル、手書きアニメーションで再現されたファンタジー世界、アップグレード可能な武器を用いて戦うバトルシステム、クリア後にもプレイを楽しめる新モード解禁が魅力で、独創性を持ったインディーゲームで遊んでみたい人におすすめ。

不思議な世界を冒険するARPG

現在PCゲームのポータルサイト「Steam」で正式配信中の『Bastion』は、手描きアニメーションで再現された不思議なファンタジー世界を舞台に、主人公の少年「キッド」の冒険を描くおすすめのインディーゲームタイトル。キャラクターの動きと同調するナレーションとマップ構造が面白いアクションRPGだ。

プレイ画面はクォータービューを採用。プレイヤーは少年キッドが目覚める場面からプレイをスタートし、全編を通して流れるナレーションに導かれるようにキッドを操作していくことになる。キッドが歩を進めると空中からマップを構成するパーツが舞い降りて積み重なっていく独特な描画スタイルが大きな特徴だ。

不思議なファンタジー世界を冒険する『Bastion』▲芸術性に優れた世界観でユニークな冒険活劇を体験できる必見のアクションRPGタイトルだ。

ゲームの舞台となる世界は、大災害「Calamity」によって粉砕されており、その世界観がユニークなプレイスタイルに直結している。キッド(プレイヤー)はナレーターとして登場する初老の男性「ラックス」の声を聞きながら、かつて世界に動力を与えていた「コア」を集める冒険へと乗り出すことになるぞ。

プレイ中には軽快なキッドのアクションを堪能できるバトル要素も発生し、アップグレードが可能な異なる武器を持ちながらハクスラ要素で敵キャラと戦うスリリングなプレイも堪能することが可能。カメラ視点が固定となっているため、一見すると地味なゲームに見えがちだが、内容的にはかなりアクション要素が強い。

オープンワールドを自由に探索する、という要素は無く、定められた道へ誘われるスタイルを持っている作品ではあるが、キッドの動きに連動するかのように言葉を紡ぎ出すナレーションシステムが面白く、また進行方向にパーツが舞い降りてマップが生成されていく仕組みが最高に面白いため、飽きずに最後まで遊べるぞ。

汎用コントローラーの操作をフルサポート

Steamでの販売価格は1520円。Windows OSとMac OS、そしてSteam OSに対応するハイブリッドタイトルで、さらに汎用コントローラーの操作がフルサポートされているため、プレイアビリティーは高い。またValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるので、家からゲームを持ち出すことも可能だ。

コントローラーで遊べる『Bastion』▲普段ゲームをコントローラーで遊んでいる人でもプレイしやすい。直感的な操作でプレイできるぞ。

Steamでの販売価格は1520円。Windows OSとMac OS、そしてSteam OSに対応するハイブリッドタイトルで、さらに汎用コントローラーの操作がフルサポートされているため、プレイアビリティーは高い。またValveの携帯ゲーム機「Steam Deck」とも互換性があるので、家からゲームを持ち出すことも可能だ。

インターフェースは全6ヶ国語をサポートしているが、残念ながら日本語インターフェース及び字幕・音声には非対応。ナレーションは字幕表示されるが、プレイを円滑に進めるためには一般的な語学力が必須となる。ナレーションが大きなカギを握る作品だけに、少々敷居が高いゲームタイトルと言えるかもしれない。

不思議なファンタジー世界で主人公「キッド」の冒険とバトルを楽しめるインディー系アクションRPG『Bastion』は、現在Steamで好評配信中。解除できるSteam実績も24種類ある実績ハンターにもおすすめのゲームタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ユニークなシステムで遊べる必見作!

ゲームシステム

『Bastion』最大の特徴は、プレイ展開に追随し、時に主人公のキッドを先導してくれる不思議なナレーションの存在。プレイヤーのアクションに対して反応するようなナレーションには、「こちらの動きを見られている」ような感覚が生まれ、一般的なアクションRPG作品では味わえない不思議な体験をもたらしてくれる。

主人公のキッドは、一度に2種類の武器を携行することが可能。最初に入手できる「ハンマー」は、マップ内にある様々な環境を壊すことにも利用できるアグレッシブな武器で、敵キャラクターが出現する序盤のシーンではこのハンマーを用いながら戦うことになる。直感的な操作でプレイを楽しめる作風が光るぞ。

キッドは前方に回転する動作を行うことができる。移動スピードは標準的なアクションRPGと比較してゆっくりめだが、この回転動作を発動することで敵の攻撃を回避したり、素早く先を目指したりできるようになっているので、プレイ中には適宜活用していくと良いだろう。ただしマップからの落下には注意だ。

ハクスラアクションバトルを体験できる『Bastion』▲カメラ視点はキッドを中心に移動。常に視点が固定されているので目が疲れにくい。

驚くべきはナレーションの「精度」で、プレイ中に敵を撃破した時点で「少年は敵を粉砕した」というナレーションなどがタイミング良く入るため、まるで自分の後ろに誰かが座ってゲームプレイを見られているような気分になる。自分の一挙手一投足に対してナレーションが生まれる画期的なプレイ体験を存分に味わおう。

序盤はプレイを進めながら基本バトルシステムと回復アイテムの使い方などをレクチャーされる仕組みになっているが、このユニークなシステムがあるおかげで「説明臭さ」を感じずにプレイを進められる。アクションRPG作品は「出尽くした感」が強いが、アイデア次第で新たな要素が生まれることを認識できる作品だ。

プレイを進めていくことで入手できる「盾」は、構えることによって相手の攻撃を反射する仕組みを持ち、手が届かない場所からの攻撃を回避するのに役立つ。また弾き返した攻撃が発射した本人にダメージを与えることもあるので、タイミング良く盾を構えながらバトルを進めていこう。攻守のアクションが面白いぞ。

いつの間にか没入してしまうシステム設計が見事

40種類以上ある環境マップを進みながら徐々に世界の秘密が明かされていくストーリー要素に触れていくゲームシステムも巧妙で、いつの間にか世界観に没頭しながらプレイを進められる楽しさがある。大いなる「手のひら」で転がされている感覚もあるが、語り口が軽妙なのでスッと入り込めるはずだ。

ナレーションが特徴の『Bastion』▲様々なジャンルが融合したシステムを持っているが、ゲームの「見せ方」が非常に上手い。

ゲームに登場する10種類以上の武器はすべてアップグレードが可能で、さらに報酬獲得を目指すチャレンジングステージも存在するため、キッドを強化しながら先を目指すプレイに夢中になれるはず。RPG作品らしい成長要素とストーリーテリングが抜群なタイトルで、ハクスラバトルにも熱が入るぞ。

なお、ストーリー要素をすべてクリアした後には「ニューゲームプラス」モードが解禁され、また「スコアアタック」や幅広いレベルのプレイヤーに適した「ノー・スウェットモード」にもアクセスできるようになるため、楽しみは尽きない。しっかりと遊び込めば値段以上のプレイ体験を得られる必見のインディーゲームだ。

芸術性抜群のグラフィックには心惹かれるものがあり、その点がユーザーや各メディアからも高く評価されている部分。ゲーム作品でありながら深淵な物語要素を持ち、さらに目を喜ばせてくれるグラフィック描画も持っているとなれば、遊ばない手はない。ゲームが持っている「素晴らしさ」を体感できるおすすめの作品だぞ。

【おすすめポイント】夢中になって遊べるシステムが最高!

システム要件

『Bastion』のシステム要件は低め。ストアでは最低動作環境のみが記載されているが、グラフィックボードは512MBのVRAMを搭載するモデルで、CPUは2コアかつ1.7GHzで動作するプロセッサーが挙げられているので、ローエンドなPCでも十分にプレイできるはず。メインメモリの最低搭載量も2GBと低い。

OSに関してはWindows XPとVista、7をサポート。登場したのが2011年の作品なので、やや古い要件になってしまっているが、現行のWindowsユーザーはほぼ全員プレイできるということ。ちなみにMac OSの推奨バージョンには、「Leopard」「Snow Leopard」という懐かしい名前が並んでいる。

インストールサイズは1.5GBとスマホアプリ並みの軽さ。ストレージの負担もほぼ無いというインディーゲームらしいタイトルで、普段ストレージが逼迫気味な人でも安心してダウンロードできるはず。近年はハイスペックなPC向けのゲームが大量に出回っているが、ローエンドモデルでも存分に遊べる作品だぞ。

ローエンドPCでも動く『Bastion』▲システム要件はかなり低い。現行のローエンドなゲーミングPCがあれば余裕で動く。

なお、本作はPCバージョン以外にXbox360、Xbox One、PS4、PS Vita、Nintendo Switch、iOS向けにも配信されているマルチプラットフォームタイトル。ただし現状はどれも正式な日本語化されておらず、どうしても日本語環境でプレイしたい場合には自己責任の「MOD」をPCで用いる以外に方法がない。

多くの日本人プレイヤーが遊んでおり、さらに有志メンバーが日本語化MODまで制作しているので、どうにかしてオフィシャルで日本語環境を実装してほしいところだが、発売から10年以上の歳月が流れてしまっているので、今更それも難しいのかもしれない。内容的には文句なしの一級品と言えるゲームタイトルだ。

不思議なファンタジー世界で主人公「キッド」の冒険とバトルを楽しめるインディー系アクションRPG『Bastion』は、現在Steamで好評配信中。高い芸術性が光るおすすめのゲームタイトルだ。興味が湧いた人は今すぐストアにアクセスして、詳細なゲーム情報をチェックしよう。

【おすすめポイント】ローエンドでも動くアクションRPG!

Bastionスペック/動作環境

動作環境 必須環境 推奨環境
対応OS Windows XP SP3 Windows 7
CPU 1.7 GHz Dual Core以上 Intel Core 2 Duo 2.2 GHz以上
メモリー 2 GB RAM 4 GB RAM
グラフィックカード 512 MB DirectX 9.0c対応カード(Shader Model 2以上) 1 GB DirectX 10対応カード
VRAM 512 MB 1 GB
HDD空き容量 1.0 GB以上 1.0 GB以上
DirectX DirectX 9.0c DirectX 10
備考 インターネット接続環境

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