ゆる~い雰囲気と難易度のギャップで中毒性バツグン!
다빈씨코드が2022/8/14に配信をスタートしたごちゃごちゃローグライクアクションスマホアプリ。
ギャグ漫画のような見た目と世界観で、食べ物たちによる摩訶不思議な反乱が巻き起こる。魔法使いとして、食べ物の猛攻をテキトーに撃退してみよう。
四方八方から食べ物が襲ってくる絵面はまさにごちゃごちゃ。わずかな隙をついて攻撃をかわし、オートで発動するマジックアタックで反撃だ。
難易度はかなり高く、死にまくってスコアを伸ばしていく試行錯誤が面白い。
基礎ステータスの育成やコスチューム着せ替えなど、寄り道要素もさまざまだ。
難しいアクションゲームを遊びたい人におすすめ。
世界観、キャラ、ストーリー、すべてが適当なサバイバルアクション
「Vampire Survivors」の大ヒットを皮切りに巻き起こったローグライクアクションブームをご存知だろうか。
フィールド中に発生する無数のモンスターから1分1秒でも長く生存できるかでスコアを競うローグライクアクション。
ランダム性と戦略性の高いスキルビルドやギリギリを攻める緊張感に魅了されるユーザーが多く、世界中で新たな定番となりつつあるジャンルだ。
本作『適当にサバイバル』は、そんなローグライクアクションブームを盛りあげる新たなタイトルとして登場した新作スマホアプリだ。配信日は2022/8/14、開発は韓国のゲーム会社다빈씨코드がおこなう。
基本プレイは無料。コスチュームを購入するための課金やゲームを有利に進めるための広告などはあるが、通常プレイのみなら完全無料で楽しめるぞ。
本作のコンセプトはタイトルにもあるように、とにかく適当。これに尽きる。物語を楽しむシナリオモードは存在しないが、プロローグを読むだけでこのゲームのゆるさが存分に伝わってくるほどだ。ここではそのプロローグを簡単に紹介しておこう。
このゲームの主人公はローブに身をまとったどこにでもいそうな魔法使い。ある日、魔法使いが自宅の冷蔵庫を覗くと、見事なまでにからっぽ。その様を見た魔法使いは、
「冷蔵庫に魔法をかければ、おいしいものでいっぱいになるはず!」と、思いつく。
早速、自慢のステッキで魔法を使おうとしたら、なんと冷蔵庫の電源コードに足をとられる魔法使い。もちろん盛大にすっころび、冷蔵庫に失敗した魔法をかけてしまう。
その結果、冷蔵庫は暴走。人を襲う食べ物を無数に吐きだす、とんでもないマジックアイテムに変貌してしまった。
かくして無限の食べ物に襲われるハメになった魔法使い。はたして彼は生き残れるのであろうか?
以上が本作のプロローグである。イラストからも伝わってくるように、非常にゆるい雰囲気が本作の持ち味だ。
難しい設定や世界観は一切存在しないので、肩の力を抜いて始められるのが『適当にサバイバル』のいいところといえるだろう。
奥深いシナリオにこだわるスマホゲームが多い昨今。「面白いストーリーは好きだけど、最近なんだか疲れ気味」と感じているいるゲーマーは、ぜひ本作のTHE・適当な世界に癒されてみてはいかがだろうか。
雰囲気にそぐわぬ難易度。動きまわって食べ物から生き残ろう!
本作の基本システムは見下ろし型の2Dアクションだ。魔法使いを中心にフィールドを移動していき、モンスターとなった食べ物の攻撃をかわしながら少しでも長く生き残るが目的となっている。
基本システム
襲ってくる食べ物はプリン、ソフトクリーム、ホットドッグなどがデフォルメされており、じっくり観察するとかわいらしさすら感じる絶妙なデザインだ。ゆるキャラが好きな人ならきっと気に入るだろう。
とはいえ、油断は禁物。食べ物たちは執拗にこちらを追いかけ、少しでも接触すれば容赦なくライフを削ってくる厄介な相手だ。
時間経過とともに数もだんだん増えていき、放置すれば画面いっぱいとなってプレイヤーに迫ってくる。そうなればゲームオーバーは必至だろう。
そのためプレイヤーは食べ物の猛攻をかわしつつも、オートで発動するマジックアタックで相手の数を減らしつづけなければならない。ひたすら忙しく動きまわるサバイバルアクションに仕上がっているぞ。
操作UIは仮想パッドで動きたい方向に指を動かすだけのシンプル仕様だ。縦画面、横画面どちらにも対応しているので、自分が操作しやすいスタイルで遊べるのがありがたい。
これが適当?腕を試される高難易度
攻撃はオートに任せてひたすら逃げるだけ、と聞けば簡単に思えるかもしれない。しかしこのゲーム、遊んでみるとわかるが難易度がかなり高めに設定されている。
まず、食べ物たちの動きがかなりシビアだ。増加ペースがかなり早いうえ、フィールドのあらゆる方向から発生してくる。慣れてないうちはすぐ囲まれてしまうだろう。
さらに、時間経過に応じてどんどん敵が強くなっていく仕様も厄介だ。ザコキャラのHPが高くなったりスピードが速くなったりするだけでなく、HPが高いボスや円になって囲ってくる群れなどが発生する。
ちょっと気を抜けばあっという間にやられてしまうぞ。
このようにアクションゲームとしてはかなりハイレベルな設計で、初回プレイでは食べ物をまともに倒せずゲームオーバーになる人も少なくないだろう。
世界観のゆるさと相反するかのような高難易度こそが『適当にサバイバル』の真髄である。
何度も挑戦してめざせハイスコア
本作はゲームオーバーになっても最初からやり直しになるだけで、大きなデメリットはない。プレイ中にゲットした一部のドロップアイテムは魔法使いの育成に使えるため、むしろやられればやられるほど得をする仕組みとなっている。
あきらめず何度もプレイして敵の行動パターンを把握したり、魔法使いを強化したりすれば、生存時間も少しずつ伸びていくはずだ。
最初は1分しか生き残れなかったのが、2分、5分、10分と上達していく実感。苦労のすえにハイスコアを更新した時の気持ちよさは、ハマってしまうこと間違いなしだぞ。
「ダークソウル」や「SEKIRO」のようなリトライ前提の高難易度アクションゲームが好きな人におすすめだ。
ランダムだからこその戦略性。ローグライク式のスキルビルドを極めよ
ハイスコア獲得のカギをにぎるのは、おそろしい食べ物たちを倒すマジックアタックやアイテムだ。ここからは本作の魅力であるローグライク式のスキルビルドについて解説していくぞ。
マジック
魔法使いは「ファイア」「アイス」「サンダー」の3種のボールを放つ魔法を覚えており、一定のクールタイムごとにそれぞれを1個ずつ発射する。
マジックアタックを強化するには、食べ物からドロップする経験値の球を拾ってレベルアップすればいい。大量の食べ物が襲ってくるなか、いかに経験値の球を多く回収できるかもプレイヤースキルの見せ所だ。
レベルアップするとランダムで選出される3種類の魔法からひとつだけ習得できる。ここではマジックアタックの一部を簡単に紹介しておこう。
- リボルビングファイア:魔法使いの周囲をぐるぐる旋回する火の玉
- コールドビーム:貫通する氷のビーム。敵の動きをスローにできる
- ライトニングストライク:一定間隔で降り注ぐ落雷。当たれば大ダメージ
習得済みの魔法ならばLv1→Lv2といった具合で強化が可能だ。ゲームに慣れないうちは、習得魔法を減らしてレベルアップをめざした方が記録を伸ばしやすいぞ。
宝箱
食べ物を倒すと、まれに宝箱がドロップする場合がある。宝箱に触れると2~4個の特殊なアイテムが出現し、ひとつだけ入手できるぞ。宝箱のアイテムはそのゲームでしか使えないが、その分効果はかなり強力だ。
- ローラースケート:移動スピードが上昇
- 超強力磁石:ドロップアイテムの回収範囲アップ
- アイスクリーム:氷魔法ダメージ+40%
マジックアタック同様、宝箱のアイテムも開けるごとにラインナップが異なるぞ。
もし好きなアイテムが入っていなければ広告動画を見るのも手だ。ノーリスクで入手アイテムがシャッフルされるので、広告が苦手でなければおすすめのテクニックである。
どう育つかは運と戦略次第!
魔法も宝箱も、ミソはなにを習得および強化できるかレベルアップごとに変わる点だ。
「これを覚えればOK」という定石は成立しない。プレイごとにまったく違うスキルビルドを模索し、構築する試行錯誤は本作ならではの楽しみである。戦略ゲームが好きな人にぴったりだろう。
何度もくり返しプレイするなかで、お気に入りのスキルビルドを見つけるもよし。あえて毎回違う魔法を覚えて使用感を探るもよし。
プレイのたびに新鮮な気持ちでゲームに打ちこめるので、飽きっぽい人にもうってつけだぞ。
やりこみ要素もたっぷり。中毒性MAXのローグライクアクション!
ここまでで解説したとおり、本作は「死んで強くなる」タイプのアクションゲームだ。ここではそのシステムの面白さを支えるやりこみモードを紹介しよう。
あっけなく討ち死にしたとしても、その敗北は無駄にはならない。何度でも挑戦するべしだ。
魔法修練
プレイ中のレベルアップとは別枠の育成システム。ゲームオーバー時にもらえるコインを使って魔法使いの基礎ステータスを強化できる。
移動スピードを上げて生き残りやすくするか、攻撃力を上げてせん滅するか。どれを上げても損はしないので、ガンガン育てよう。
コスチューム
魔法使いはアバターキャラのように着せ替えができる。顔のパーツから服装まであらゆるパーツを変更できるので、キミ好みにアレンジしてあげよう。
お気に入りのファッションでプレイすれば気分も高まり、ハイスコアが狙えるかも。
アイテム図鑑
宝箱から入手したアイテムは図鑑に登録される。収集癖のあるプレイヤーやぜひコンプリートにチャレンジしてみよう。
気が抜けてしまうほどゆるい雰囲気とやりごたえあるローグライクアクションを融合させた本作。
そのギャップにはそこはかとない魅力があり、気づけば何十分、何時間と遊んでしまえるアクションゲームだぞ。
ここまでで遊んでみたくなった人は、ぜひ『適当にサバイバル』をプレイしてみてはいかがだろうか。
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