2021/9/9から正式配信されているスクウェア・エニックスの購入型スマホゲーム。日本を代表する名作RPGシリーズ第4作目をリマスタリングで蘇らせたファン必見のRPGアプリ。
シリーズ転換点となる作品を現代仕様で蘇らせた丹念なオーバーホール、新たに製作されたドット絵キャラ、作曲者植松伸夫氏監修の元でアレンジされたBGM、ゲームに関する資料を閲覧できる新規コンテンツ3種類が大きな魅力で、かつて『FF4』をプレイした人、王道RPGの原点を探る旅に出かけたい人におすすめ!
FF屈指の名作がリマスターで蘇る!
現在iOSとAndroid OS向けに正式配信中の『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』は、日本を代表する名作ファンタジーRPGシリーズの第4弾『ファイナルファンタジーIV』の世界を最新リマスターによって蘇らせたおすすめの新作スマホゲーム。「ピクセルリマスター」シリーズの一環として発表された作品だ。
ゲームでは主人公の暗黒騎士セシルをはじめ、竜騎士カイン、白魔道士ローザ、召喚士リディアなどのキャラクターが登場し、プレイヤーは地上や地底、幻界や月を舞台とする壮大なストーリーを体験していく。登場キャラクター数も多く、複数名のキャラクターを操作しながら冒険を続けることになる点が特徴のRPGだ。
▲FFシリーズの礎を作り上げてきた初期の名作を一挙にリマスターしたシリーズの一環として発売された新作だ。
オリジナルの『ファイナルファンタジーIV』が発売されたのは約30年前の1991年7月19日で、初めて対応ハードがスーパーファミコン(SFC)へと移行。ハードの変化に伴って作品のクオリティーも劇的な進化を遂げ、新たなFFシリーズの一歩を踏み出すことになった。累計出荷本数は日本だけでも144万本を誇る大ヒット作だ。
その後初期のFFシリーズは様々なハードへと移植されて現在へと至るが、移植された年代やクオリティーがまちまちで、各作品の内容に差があったことも事実。そこでスクウェア・エニックスが初期の作品群を改めて同じクオリティーで揃えて再登場させるために行なったのが「ピクセルリマスター」プロジェクトというわけだ。
「ピクセルリマスター」は『ファイナルファンタジーVI』までの6作品をリマスタリングすることが明かされており、現時点での最新作はこの『ファイナルファンタジーIV』となっている。『ファイナルファンタジーV』と『ファイナルファンタジーVI』の2作品は近日中に発売される予定なので、最新情報を楽しみに待とう。
アクティブタイムバトルを初めて取り入れた傑作
本作『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』の元になっている『ファイナルファンタジーIV』は、戦闘シーンに初めて「アクティブタイムバトル」システムを導入した作品。コマンド入力という基本は変わらないが、そこにリアルタイムで時間が経過する仕組みが盛り込まれたことで、臨場感抜群のバトルを体験できるぞ。
▲時間経過要素が組み込まれたことで戦略性や演出に幅が広がり、バトルシーンがより一層楽しくなった作品だ。
販売価格はiOSとAndroid OS共に2200円。オリジナル版が持っていた雰囲気を最大限に尊重しながらも、現代のプレイヤーも楽しく遊べるように磨き上げられた2Dドット絵のグラフィックはまさに完璧な仕上がりで、「2Dリマスターの決定版」と銘打たれているだけの素晴らしい内容となっている。鮮やかなピクセルを楽しもう。
なお、この「ピクセルリマスター」6作品は、PCゲームのポータルサイト「STEAM」でも販売中。部分的ながらコントローラーでの操作にも対応しているので、モニターの大画面で綺麗なドット絵を堪能しながら遊びたい人は、こちらを選ぶのも手だ。6作品を一気に予約購入する「バンドル形式」の販売もあるぞ。
ちなみにPC版には『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーVI』までの6本セット販売があるが、スマホ版については各タイトルの個別販売形式となっており、セット販売は現状存在しない。将来的にはあるかもしれないという程度のアナウンスなので、まずは自分が一番プレイしたいタイトルで遊ぼう。
【おすすめポイント】 綺麗になったFFIVで遊ぼう!
ピクセルリマスターはココがスゴい!
ここでは、スクウェア・エニックスが満を辞して発表した「ピクセルリマスター」について詳しく見ていこう。過去作のリマスターは本シリーズに始まったことではないが、ありがちな「オリジナル作品を取り込んで単純に高解像度化した」ような安直な作品ではないことが分かってもらえるはずだ。
オリジナル作品が持っていた2Dドット絵を基準にグラフィックの質を底上げした本プロジェクトには、オリジナル版の初期作品からドット絵を描いている渋谷員子(しぶやかずこ)さんが参加しており、すべてのプレイヤーキャラクターを新たに描き直している。流用ではなく完全にリニューアルされたドット絵キャラを楽しめるぞ。
▲オリジナルを担当していた渋谷員子さんによって新たに描き直されたキャラクタードット絵を体験できるぞ。
「ピクセルリマスター」ではBGM面でもメスが入れられており、歴代FFのサウンド面を支えてきた作曲者植松伸夫氏完全監修の元で全曲がアレンジされている。当時のハードでは制約があって実現できなかったことを「再表現」「復元」するアレンジになっているそうなので、プレイ中はBGMにも注目しながら遊んでみよう。
【おすすめポイント】 丁寧なリマスタリングが光る新作!
ファンには嬉しいコンテンツも収録!
発売当時からプレイを続けている生粋のFFシリーズファンの人に嬉しい機能が多数実装されている点も『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』の魅力。「モンスター図鑑」や「サウンドプレイヤー」「イラストギャラリー」で作品に登場するキャラを楽しみながら本編をプレイし、ゲームの魅力を存分に味わい尽くそう。
FFシリーズのイメージと世界観を決定づけたイラストをたっぷりと収録しているコンテンツが「イラストギャラリー」。コンテンツ製作にあたって歴代FFシリーズに多大な貢献をしている天野喜孝氏が全面協力しており、オリジナル版で使用されたイラストなどの膨大なコレクションが可能な限り集められている。ファンは必見だ。
▲ゲーム用に製作されたイラストを堪能できるギャラリー機能も実装。天野喜孝先生のイラストも見られるぞ。
ゲームに収録されているBGMを個別に鑑賞できる「サウンドプレイヤー」は、ゲームプレイの進捗状況に関係なく全ての楽曲にアクセスできるので、音楽面でも満足すること請け合い。聴くことができるのは本作のために再構築されたアレンジバージョンだが、植松伸夫氏が完全監修しているので音楽的な価値は非常に高いぞ。
▲いつでもお気に入りの曲を再生できる「サウンドプレイヤー」コンテンツ。楽曲そのものに詳しくなれる。
スマホ版でプレイしている人は、「モンスター図鑑」に登録されているモンスターとバトルを楽しむことが可能で、さらに背景をスマホのカメラで撮影した写真にすることもできる。この機能はPCバージョンには無いので、「モンスター図鑑」コンテンツをたっぷりと楽しみたい人は、スマホ版を選んで購入すると良いだろう。
スクウェア・エニックスが本気を出してリマスタリングした注目の新作タイトル『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』は、現在PCとスマホ向けに好評販売中。PC版とスマホ版ではUIが異なり、それぞれに最適化されているので2種類持っていても損はない。興味が湧いた人は今すぐ作品をチェックしよう!
【おすすめポイント】 最強形態で遊べるシリーズ第4弾!
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