2020/7/22から正式配信されているThunkspace, LLCの購入型PCゲーム。自分の持ち駒を過去に送り込むことができる多次元型プレイを楽しめる新感覚チェスシミュレーションゲーム。
シンプルなUIで楽しめるチェス対戦、複数のタイムラインが生まれることによって生まれる多彩な試合展開、異なるAIの実装と多彩なゲームモードが魅力で、普通の対局展開を持つチェスゲームに飽きてしまった人、無限の可能性を秘めたシミュレーションを体験したい人におすすめ。
時空を操るチェスゲーム!
現在PCゲームのポータルサイト「STEAM」で配信中の『5D Chess With Multiverse Time Travel』は、対局中に複数の時間軸を形成し、そこで多次元的なチェス対戦を楽しめるという野心的なアイデアを持つおすすめ新作PCゲーム。チェスをプレイすることが好きな人や、一風変わったボードゲームを求める人におすすめだ。
1つの出来事や時間軸に対して平行次元が発生し、多次元が形成される、という概念は文章にすると難しいが、「こうなっていたかもしれない場面」を複数生み出せるチェスゲームだと考えると整理できる。あるピースを過去へ送り込むことによって現状とは異なる展開が発生し、現在と過去がプレイ中に相互作用していく。
優れたチェスプレイヤーや将棋の棋士は頭の中に複数の展開を思い描き、何十手先までを正確にシミュレートすることができると言われているが、本作はその思考回路を具現化した作品とも言える。1つだけ異なるのは、別次元を生み出した瞬間にそこで「時空を操る対局要素」が発生する、ということだ。
▲多次元的にチェスの対局を楽しめる独創的な新作PCゲーム『5D Chess With Multiverse Time Travel』。
通常一方向の時間軸で展開するチェスの中に「過去を生み出すシステム」を搭載したことで多次元的な対局を実現している点が本作の特徴であり、チェックメイトを逃れるためのあらゆる試行錯誤が繰り返されていく。全ての時空を制覇して完全なる勝利を味わえるという異次元的な魅力が素晴らしい新作PCゲームだ。
現在世界150カ国で親しまれているチェスは、64マスの盤上で「キング」「クイーン」「ビショップ」「ナイト」「ルーク」「ポーン」に分かれる駒を利用して戦うボードゲーム。先手(白)、後手(黒)の順番で交互に駒を動かし、相手の「キング」を追い込んで「チェックメイト」を目指して頭脳戦を繰り広げていく。
本作では基本となる8×8の64マス以外に6×6や5×5など豊富なマス目が用意され、ハイテンポで対局を進められる点がポイント。トリッキーなゲームシステムを持っているが、本質的にはチェスを楽しむゲームであり、これからチェスの世界を体験したい人にも有用な体験を与えてくれる。ルールセットも完備されているぞ。
個人が開発したアイデア作品
ゲームを開発したのは提供元Thunkspace, LLCの従業員であるConor Petersen氏。5年以上の開発経歴を持つPetersen氏が初の商用ゲーム作品として完成させたのが本作で、その独創的な世界観と次元を操るルールは他に例を見ない。ノード形式で展開していくインターフェースも独特で、新たな体験をもたらしてくれる。
シンプルに徹したデザインが光るUIは本作の大きな魅力で、平行次元が存在する複雑なゲームシステムを上手く視覚化することに成功している。プレイ時には画面を多角的に表示することも可能で、一度ルールを把握すれば混乱することなく対局を楽しめる。難しいことをなるべく簡潔に表現したインターフェースが秀逸だ。
▲シンプルなゲームデザインが光る『5D Chess With Multiverse Time Travel』。多次元の勝負を楽しもう。
STEAMでの販売価格は1220円とリーズナブル。インターフェースは英語一択になるため、ゲームルールなどを参照する場合には基礎的な語学力が要求されるが、対局時の操作自体はシンプルに行えるため、幅広い人が楽しめる作品に仕上がっている。多彩なゲームモードも搭載されており、遊び甲斐は満点だぞ。
4種類の異なるAIと対戦できるシングルプレイモード以外にオンライン対戦機能も完備。次元を超越して戦うという「新次元のチェス」を世界のプレイヤーと一緒に体験できる。自粛ムードによって自宅に居る時間が長くなりつつある現在、フレンドと一緒に新感覚のチェスで対戦プレイを楽しむのも一興だ。
【おすすめポイント】 新しいチェスを体験できる新作PCゲーム!
過去も操る攻防戦!
『5D Chess With Multiverse Time Travel』の醍醐味は、チェックメイトに至るまでの道筋を過去と現在の場面を駆使しながら戦う攻防戦。チェックメイトを逃れるためにあらゆる手を尽くして戦うことが刺激的なプレイ体験をもたらし、一般的なルールとは異なる頭脳プレイも生まれてくる。奥深い対局が待っているぞ。
駒を過去へ送り込んだ場合、そこで新たな次元が発生。移動した駒の軌跡は矢印で表示されるため、どの駒がどの時点でどの次元へ移動したのか把握しやすい。下図を見てお分かりの通り、状況によっては1つの盤上にキングが2個存在することもあるが、究極的には相手にチェックメイトをかけることが目的になる。
▲ノード形式で表示される時空を超えたチェス対戦。シンプルにまとめ上げたインターフェースが光る。
プレイヤーのターンが終了する前であれば「Undo」を利用して移動を戻すことができるため、「この手を打つとこの展開になる」ということが確認できて面白い。時間が許す限り試行錯誤を続けられる点も本作の魅力で、そこに計り知れない対局バリエーションも生まれてくる。驚異のポテンシャルを持った新作PCゲームだ。
長年世界中で親しまれているチェスのルールに「次元への介入」という新たなプロセスを加えた本作のゲームシステムは、戦略性と戦術に新境地を生み出している。途方もないアイデアを具現化した手腕が見事で、初心者や上級者を問わず幅広いチェス愛好家がプレイを楽しめるはずだ。
【おすすめポイント】 多面的に展開する対局プレイが斬新!
多彩なモードで腕前を上げよう!
『5D Chess With Multiverse Time Travel』には4段階の強さを持つAIが搭載されており、実際の対戦に挑む前にゲームの仕組みを理解するため「パズル」モードをプレイし、不明な点を煮詰めることもできる。特に様々な状況下でチェックメイトを目指せる「パズル」モードの存在は、初心者プレイヤーにとって有益だ。
全部で34種類用意されている「パズル」は、クリアすると該当コンテンツが星印でチェックされ、多次元型で展開する特徴的な対局を段階的に把握しながら戦略と戦術を理解できるようになっている。着実なステップアップを経て腕前を磨きたいと考えている人にはおすすめのゲームモードで、やりこみ要素も非常に高い。
▲チェスの基本ルール理解にも役立つパズルモード。対戦プレイに乗り出す前に攻略しておきたいコンテンツだ。
前代未聞のゲームシステムを携えて登場した『5D Chess With Multiverse Time Travel』は、ボードゲームの新境地を開く可能性に満ちたおすすめの新作PCゲーム。ただでさえ奥深いチェスの対局に「時空移動」要素が加わったことで無限の戦略が生まれる注目のシミュレーション作品だ。チェス好きな人は今すぐプレイしよう!
【おすすめポイント】 豊富な遊び方ができるおすすめ新作!
5D Chess With Multiverse Time Travelスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 SP1+ | Windows 10(64bit) |
CPU | 2.0 GHz Dual Core | Intel Core i5 |
メモリー | 4 GB RAM | 8 GB RAM |
グラフィックカード | DX10 (shader model 4.0) capabilities | DX11 compatible |
VRAM | 不明 | 不明 |
HDD空き容量 | 400 MB | 500 MB |
DirectX | Version 10 | Version 11 |
備考 | 特になし |
(C) Thunkspace, LLC.
5D Chess With Multiverse Time Travelの評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。