2020/2/21からSTEAMで配信されているNimble Giant EntertainmentのPCゲーム。時間巻き戻しができる競技場で戦う量子アスリートとしてFPS対決を楽しめる新作シューティング。
ギミックが組み込まれたアリーナで展開する白熱のバトル、射撃の腕前を存分に試される対戦プレイ、過去の自分と一緒になって戦う不思議なプレイ体験が大きな魅力で、スピード感あふれるスリリングなFPS対戦を楽しみたい人、一風変わったゲームシステムを持つファーストパーソンシューティングにチャレンジしたい人におすすめ。
タイムトラベルするFPS!
STEAMストア内に登場した『Quantum League - Free Open Beta』は、時間巻き戻し機能が実装された特殊なアリーナ内でタイムトラベル機能を活用しながらシューティング対決を楽しめる新作PCゲーム。キビキビとしたモーションを体験できるアクションシューティング対決を望む人におすすめのFPSだぞ。
アリーナバトルに参戦するプレイヤーは「量子アスリート」と呼ばれる不思議な能力者で、3ラウンド制で進行するバトル中に自分の分身を生み出せる。その分身は少し前に戦っていた自分自身で、3ラウンド目には2種類の時間軸にいた自分自身と3人チームになって戦う場面を見ることができる仕組みだ。
▲過去の自分と一緒に戦う「タイムパラドックス」型シューティングゲーム。斬新なアイデアが秀逸な新作だ。
レーシングゲームなどでドライビングテクニックをミスした場合、一定時間まで巻き戻して過去の地点からレースをやり直す「リワインド機能」を利用できるものがあるが、本作のゲームスタイルはそれに近い。3つあるラウンドは全て同じ時間軸に形成されており、結果的に3パターンの自分が総登場することになるのだ。
なお本作は正式版発売前に完全無料プレイで遊べるベータ版として期間限定で公開されていたが、現在このベータ版公開期間は終了している。今後は正式版配信に向けて調整と開発が進められていくことになるので、プレイしたい人はSTEAMの「ウィッシュリスト」内に製品を追加して配信情報を待とう。
プレイ言語は「英語」のみで、日本語インターフェースおよび字幕機能は実装されていない。ただし内容は単純明快なアクションシューティングゲームなので、基礎的な語学力があれば不自由なくプレイできるはずだ。時間を巻き戻すという不思議な概念を持つFPSをプレイしたい人は、今すぐウィッシュリストに登録しよう。
【おすすめポイント】 タイムパラドックスを体験できるFPS!
過去の自分と一緒に戦おう!
タイムトラベル機能を使うFPS作品と聞いても意味が分からない方も多いだろうが、確かに本作のルールを文章で説明するのはかなり難しい。ゲームモード「ポイントキャプチャー」を例に取って言うと「3ラウンドある対戦マッチで中央のポイントゾーンを獲得したプレイヤーが勝者になる」なのだが、これでは説明が足りない。
3ラウンドある対戦は1ラウンド「15秒間」という持ち時間で展開。最初に5種類ある武器から1種類を選んでプレイをスタートさせ、アリーナ中央に用意されているポイントゾーン目指して突き進んでいく。だが反対方向からは相手プレイヤーが向かってくるため、必然的にシューティング対決が巻き起こる。
▲地面で光っているのがポイントゾーン。3回プレイしてここを占拠しているキャラがいれば得点が入る。
ここまでの要素は一般的なアリーナ対戦プレイと変わりないが、ラウンドの制限時間が終了したときに本作独自のシステムが発動する。つまり「時間巻き戻し」機能の発動だ。したがって2ラウンド目になると、1ラウンド目にプレイした自分と相手が同時に存在するステージで戦うことになる。
一般的なFPS対戦ゲームの場合にはラウンドが切り替わると全てがリセットされるが、本作の場合には前のラウンドで自分と相手プレイヤーが起こした行動がプレイバックされた状態で同時に表示され、その「過去の自分と対戦相手」に干渉することも可能。つまり過去のラウンドでやられた相手にリベンジできるのだ。
▲同じ時間軸に複数の自分が居るという「タイムパラドックス」状態。これこそ本作最大の特徴だ。
2ラウンド目で見る過去の自分と相手プレイヤーは1ラウンド目と全く同じ動きで行動するため、1ラウンド目の位置相関関係を覚えていれば1ラウンド目でとどめを刺せながった相手を倒すこともできる。ただし2ラウンド目には新たな相手キャラクターも出現しているため、過去のキャラにばかり気を取られていてはいけない。
また過去ラウンドでプレイしたキャラクターが撃った弾は「当たり判定」を持っており、なおかつ本作は「フレンドリーファイア」が有効化されているため、過去のプレイが現在のプレイに干渉して新たな展開も生まれる。非常にややこしいが、この要素が他作品にはない独自性と戦略性を生み出してくれる。
アブノーマルなFPSルールで戦いたいと考える人にもおすすめの新作PCゲームで、短い時間軸の中で展開するタイムトラベル型のシューティング対戦は新たなプレイ体験を享受してくれる。さらにラウンド時間が短いために無駄な動きをする余裕はなく、高度な頭脳プレイも堪能できる点が大きな魅力となっているぞ。
【おすすめポイント】 独特なプレイ体験を持つ新作PCゲーム!
戦略性を活かせるFPS!
ただ単に過去のリプレイを見ながら戦っているのではなく、「過去のプレイに干渉できる」点が特徴の『Quantum League - Free Open Beta』では、このシステムを活用して3ラウンドをトータルで考えた「戦略性」を発揮できる。各ラウンドでどのように動き回るかを考えながらプレイに挑もう。
ゲームモード「ポイントキャプチャー」の究極的な目標は、アリーナ中央にある「ポイントゾーン」を占拠することだが、3ラウンドあるゲームシステムを考慮すると常に愚直に進むことは得策ではない。中央付近に移動する行為はかなり目立ち、相手プレイヤーの「格好の標的」にされてしまう危険性があるからだ。
▲相手プレイヤーの裏をかく行動も大切。どのラウンドでポイントゾーンを目指すかも勝敗を大きく分ける。
3ラウンド終了時に過去3パターンの行動全てが勘案されて得点が導き出される本作では、どのラウンドで勝負を仕掛けるかという戦略も必要。1ラウンド目で相手プレイヤーを倒すことに全力を注ぎ、2ラウンド目でポイントゾーン確保に動くなど、考えうるすべての戦略を引き出して勝者の座を狙っていこう。
特に総決算的な意味合いを持つ3ラウンド目の動きは重要で、ここでどのようなアクションを起こすかがポイント獲得に響いてくる。過去2ラインドで自分が動き回った「軌跡」を記憶しておくことも要求されるため、上級者同士が対戦するとかなり高度な頭脳戦になっていく。プレイヤー次第でプレイ内容も大きく変化する点も特徴だ。
▲1対1の以外に2対2のマルチプレイにも対応。オンラインPvPを存分に堪能できる新作PCゲームだぞ。
なお本作では対戦相手に狙撃された場合にも少しだけ移動することが可能で、この状態でどんな手を打つかもポイント獲得に関わってくる。時間軸を巻き戻しながらプレイを重ねていく独自のプレイスタイルが驚くほど豊かなシューティング対戦プレイのバリエーションを生み出してくれるおすすめの新作PCゲームだ。
現時点でゲームをプレイすることはできないが、今度予定されている正式版の配信は間もなく行われる予定になっているので楽しみ。正式版が購入型かF2Pタイプか、というアナウンスはされていないが、独特かつユニークなシステムで世界中のユーザーとシューティング対決を楽しめる作品であることは間違いない。
プレイを考えている人は今すぐウィッシュリストに本作を登録しておこう!
【おすすめポイント】 戦略性を存分に発揮できる新作FPS!
Quantum Leagueスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i5-2500K / AMD FX-6300 | Intel Core i7-4770 / AMD Ryzen 5 1600 |
メモリー | 8GB RAM | 16GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD Radeon HD 7870 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 10GB | 10GB |
DirectX | DirectX 11 | DirectX 11 |
備考 | インターネット接続が必要 |
(C) Nimble Giant Entertainment.
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