ミニ四駆 超速グランプリは、BANDAI NAMCO Entertainment Inc.より2020/1/15からスマホ向けにリリースされた、子どもの頃に改造して競争したミニ四駆レースが忠実に再現されているシミュレーションゲームだ。
ミニ四駆マンガとして人気のキャラクターやマシンたちが登場して、カスタマイズしたマシンで白熱したレースが堪能できる。本物感のある見事な3Dグラフィックでリアルなミニ四駆が走っているところをスマホで眺めているような臨場感を与えてくれる。
マシンの改造以外はスタートダッシュさせることだけと、実際のミニ四駆のレースがうまく再現されており、ブーストなどのチート機能が搭載されていないところが素晴らしい。豊富に揃ったパーツの中からコースに合わせたマシンのセッティングが勝負のカギを握る。
「コースエディット」を使えば、オリジナルのサーキットを作ることができ、特別な環境でのレースが体験できる。激しいカーブでコースアウトを続出させたり、長い直線でスピード勝負をしたりと楽しみ方は色々。自慢のマシンを作り上げて、友だちと一緒にミニ四駆で競い合えるぞ。ミニ四駆が好きな人だけでなく、試行錯誤したり、組み合わせたり、実験が好きな人にもおすすめのスマホゲームだ!
昔が懐かしくなるような演出が盛りだくさん
「あの頃の僕たちは夢中だった」
そんなキャッチコピーから始まる本作は、スマホゲームにしては珍しい実写仕立てのオープニングになっており、リアルな子どもが登場し、おもちゃ屋からミニ四駆をグッズをたくさん持って飛び出すところからスタートする。
自分の持っているミニ四駆の「アバンテJr.」を友だちに見せるシーンが出てくるが、アバンテは1988年12月に発売されたモノで、ミニ四駆の歴史を知っている人には鳥肌モノの演出だ。ちなみに2018年に「アバンテJr.30周年スペシャルキット」がタミヤから発売されるなど、その人気は未だに高い。
アバンテを友だちに見せびらかすシーンもあるが、そこで出てくる友だちも、もちろんすべて実写となっている。ミニ四駆を組み立てたり、コースで走らせたりして喜んでいる子どもたちを見るとノスタルジックな気持ちになり、またミニ四駆を集めたくてうずうずしてしまう。イラストが多いスマホゲームばかりの昨今で、ドラマ仕立ての本作は、かなり印象的なオープニングが楽しめるぞ。
実写が流れるのはオープニングだけで、ゲームが開始すればイラストになっており、チュートリアルはピンクの「シャーシちゃん」が行ってくれる。チュートリアルのスキップも可能になっているが、始めて遊ぶ人はきちんと見ておいた方がいい。
ダッシュ四駆郎こと「日ノ丸四駆郎」やその愛車「皇帝(エンペラー)」が早速登場し、レースをするコトになる。当時「月刊コロコロコミック(発行:小学館)」を読んでいた人には涙もの演出だ。
他にも「星馬豪」「星馬烈」「三国藤吉」「黒沢太」などの「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場したキャラたちも登場する。当時のままのイラストが使われているので、非常に懐かしい。子どもの頃を思い出させる素晴らしい設計のゲームだ。
実際のミニ四駆レースを完全に再現した素晴らしいシステム
本作では、ミニ四駆を組み立て、レースで勝利していくことが目的となっている。レースの演出も中々凝っており、レース前にはフリックしてミニ四駆の電源を入れ、「HOLD」ボタンから手を放して、ミニ四駆をコースに置かなければならない。これは公式のミニ四駆レースでも行われているスタート方法で、どれだけタイミング良くマシンをスタートさせられるかがポイントだ。
プレイヤーにできるのはマシンのセッティングとこのスタートだけになっており、実際のミニ四駆のレースがうまく再現されている。レースを写し出すカメラは「ダイジェスト」「追尾」「頭上」の3台設置されており、プレイヤーが任意の角度から自由にレースを見られる。3Dグラフィックで表現されたコースの上をミニ四駆が走って、順位を競う姿はどうしても手に汗を握ってしまう。
レースをゆっくり見る時間がないという人のために、マシンを走らせたところから「レーススキップ」で結果まで飛ばすことも可能だ。色々なパーツを組み合わせて、マシンのセッティングを試したいときに重宝する。
チュートリアルが終われば、ミニ四駆の中で超人気の3台「アバンテJr.」「マグナムセイバー」「ダッシュ1号 皇帝」から自分の愛車を1台もらえる。選ばなかった車種もゲームで手に入るようになっており、見た目だけで選んでしまっても問題ない。マシンネームも自由に変更できるので、好きなミニ四駆をもらって、色々なカスタマイズを加えて楽しんでいこう。
レースに参加するには時間で回復する「ガッツ」を消費する。1つのコースで優勝するたびに新しいコースが出現する流れになっており、所謂「クエスト」のようなモノを連想してもらえばわかりやすい。コースによって「勝利報酬」や「チャレンジ」があり、条件を満たすことで追加で報酬が得られる。
一度クリアしたステージでは同じ相手が再戦のために燃えており、対戦者のレベルが上がっていく。倒すたびに新しい報酬がもらえるので、同じ相手とも切磋琢磨しながら最速のミニ四駆を創り出そう。
たくさんのパーツを組み合わせて自由に改造できる
マシンのセッティングには、パーツを変更する手軽なモノから、ドライバーやニッパーなどの工具を使った本格的なモノまで用意されている。ミニ四駆には「スピード」「パワー」「コース安定性」「スタミナ耐久」「重さ」のステータスが存在し、パーツの組み替えや改造によって大きく変化する。
さらにおおよそのパーツには「長所」と「短所」があり、ミニ四駆のレース中の挙動に少なからず影響を与えてしまう。長所は「青色スキル」、短所は「赤色スキル」で示され、緑色はコースによってメリットにもデメリットにもなるスキルを現す。コースの情報を見ながら、必要なパーツに組み替えて、レースを有利に進めていこう。
パーツは「ガシャ」で手に入り、「ボディ」「シャーシ」「モーター」「ギア」「タイヤ」「ホイール」といった定番のモノから、「ステー」「ローラー」「スタビライザー」「ウェイト」「アクセサリー」などの細かい部品まで用意されている。
チュートリアル終了後に好きなだけ引き直せる10連ガシャがあるので、できるだけ多くの種類のパーツを手に入れるように回していこう。かなりの種類のパーツがあるので、狙ったパーツを手に入れるのは中々骨が折れる。レアリティの最高は星4だが引き直しガシャでは星3までしか排出されない。
パーツの組み替えによる改造だけでなく、育成要素として「改造」と「進化」あり、パーツそのものに手を加えられるようになっている。「改造」は空いているスロットに行い、「失敗」「イイ感じ」「職人技」「至高の逸品」と結果によって、効果は大きく異なってしまう。失敗した際には「改造キット」だけが失われる。結果が気に入らなければ「再改造キット」が必要になるなど、かなり奥深い改造が可能だ。
「進化」はレアリティを上げる効果があり、アイテムを使うだけでいい。レアリティが高まるほど空きスロットが多くなる。プレイヤーレベルによって行える改造が増えていくので、レースをこなしながらプレイヤーのレベルを上げていこう。ミニ四駆で様々な改造をしてきた人や色々な改造をしてみたい人におすすめの新作スマホゲームだ!
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