『オドマール(Oddmar)』は、トルコに会社を構える新進気鋭のデベロッパーであるMobge Ltdより2018/4/19からiOS向けにリリースされた、横スクロールの魅力を最大限に活かす優れた操作性とゲーム性を兼ね備えたアクションゲームだ。
「レオズ・フォーチュン(Leo's Fortune)」を手がけた制作チームが開発に関わっており、名作の溢れる魅力を忠実に引き継いでいる。北欧神話をベースにした本作のストーリーには、アニメーション映画にも負けない素晴らしい動画が至るところに挿入され、華やかに盛り上げてくれる。その内容がとにかく熱い。ゲームそのものよりも物語が気になってしまう人も多いだろう。
圧倒されてしまうほど美麗に描かれたグラフィックと誰でも楽しめるゲームバランスで、アクションゲーム初心者でも遊びやすくなっている。魔法の力を手に入れたバイキングを使って様々なステージに飛び込んでいこう。エキサイトするアクションと感動できるストーリーを探している人におすすめの新作スマホゲームだ!
どん底から這い上がるバイキングのストーリー!
生まれ故郷のヴァルハラで辛い日々を送っていたのは、本作の主人公である落ちこぼれのオドマール。仲間のバイキングから除け者扱いされ、すでに彼の居場所はなくなっていた。自分の力を証明して認められるようにしなければならないと思いながらも、何も出来ない日々を悶々と過ごす。
ある日のこと、突然、森の妖精がオドマール前に姿を見せて、魔法という不思議な力を与えてくれる。名誉挽回のチャンスが巡ってきて喜ぶが、それはもちろん大きな代償が必要となる大きな力だった。壮大なバイキングの物語をコミック仕立てにまとめた激動のオープニングはかなり楽しいので必見だ。
本作は魔法の力を身につけた過酷な運命を背負うバイキング、オドマールの冒険を描く、北欧神話をベースとしたストーリー。600円程度とちょっと高めの有料アプリでありながら、Apple Design Award 2018などの数々の受賞をあげるほどの高いゲーム性がプレイヤーたちの購入意欲をガンガンに刺激し、圧倒的な人気を誇っている。
全24ステージからなるステージクリア制のアクションゲームで、優れた操作性とすべて手描きによって生み出される美しい世界感、そして、横スクロール独自のパズル要素がくせになる面白さだ。魔法で強化した武器と盾を使って、困難な道を突き進み、巨大な敵をなぎ払い、バイキングとして己の力を誇示するために突き進もう。
マップは魔法の森や雪に埋もれた山脈、トラップがたくさんの鉱山など幅広い種類が取り揃えられている。全てをくぐり抜けた先のエンディングで待つのは真の栄冠なのか、それともまったく違う何かなのか。アクションゲームでありながらストーリーも気になる展開なのが素晴らしい。
美しい風景に見とれながら、物語を楽しみ、夢中でプレイをして、気がついたら2時間が経過していて、エンディングを迎えているような誰もが我を忘れて遊んでしまうゲームだ。ステージとステージの間にこれでもかというほど挿入されるレベルの高い手書きのアニメーションムービーが、ゲームに引き込ませてくれる原因だろう。海外のゲームでありながら、日本語に完全対応している点も見逃せない。
2時間と言うとやりこみ派の人には物足りなさを覚えてしまうかもしれないが、3つのミッションとマーケットで売られている装備を集めていけば、それなりにゲームに遊ぶことは多くなっている。まるでハイクオリティな映画を見終わったような爽快な気分を味わえるぞ。やればやるほど隠れた魅力が引き出されていく名作だ。
非常に高い操作性がアクションをより盛り立てる!
本作は落ちこぼれのバイキングが名誉挽回のために戦っていく波乱万丈の冒険譚になっており、プレイヤーは主人公のオドマールを操作して、ステージをどんどん突き進んでいかなければならない。操作は画面左側をスライドして行う移動、画面右側をスワイプすればジャンプ、急降下、武器による攻撃の3種類が用意されている。
特筆すべきなのは移動で、これが自分がスライドした量と比例してオドマールが動いてくれるところだ。文章では絶対に伝わらないと思うが、画面の向こう側にいるキャラと自分の指の動きが完全に連動している感覚はなによりも深い驚きを覚えるだろう。高い品質のビジュアルで作られた世界観であればなおさらだ。
他にも豊かなアニメーションが随時に仕込まれており、ジャンプのたびにキノコが生えてくる演出なども思わず笑ってしまう。壁に張り付いて三角飛びジャンプが行えるなどの技術面も要求しているところがゲーマーの心を熱くさせる。
全24ステージはそれぞれに異なる雰囲気を持ったマップだ。△の形をしたコインを集めながら、ステージ内に隠されている3つシークレットコインを探し出すのがクリアまでの大まかな流れとなる。コインは樽の中などを含め、至る所に点在しているだけでなく、ザコキャラたちを倒すことでも手に入る。
敵を倒すには斧を使って攻撃するだけでなく、踏みつぶすことも可能だ。斧は強力だがリーチが非常に短いので、飛び込んで踏みつける方が倒しやすい。たくさん出てくる敵たちとのバトルを含めると1ステージはそれなりに長く楽しめる。
ステージ外に落下してしまったり、敵やトラップにぶつかってライフがゼロになってもゲームオーバーとなる。再スタートはチェックポイントからで、それなりに用意されているので、大幅リトライは避けられる設定だ。誰でも遊びやすい親切な設計のアクションゲームになっているぞ。
プレイヤーを満足させる様々な取り組みが見事!
本作はなによりもステージ構成も非常に優れており、通常ステージで移動したり敵を倒したりとアクションをこなしてクリアしていたら、飽きた頃には頭を使ったトラップ解除メインのステージがやってくる。それにも飽きた頃には獣に乗ってバトルをする真新しいステージへと突入する。常にプレイヤーを退屈させないバラエティーに富んでいるところが素晴らしい。
登場するステージも人々の住む地「ミッドガルド」、妖精の地「アルフヘイム」など4ワールドがあり、各ワールドの最後にはプレイヤーを驚かさせるほど、特徴的な強大な力を持つボスが待ち構えている。ビジュアルや操作性を超えた開発スタッフ陣のセンスの良さを痛感する仕掛けが多い。本作ほどしっかりとした面白い横スクロールアクションゲームは中々ないと思えるほどだ。
本作は有料アプリであるコトを差し引いて考えても欠点という欠点は見つからない。ゲームの背景は非常に美しいし、独特な世界観を十二分に引き出している。クリアしなくてもいいボーナスステージのような「夢の世界」の映像など、北欧神話の優れたアニメーション映画を見ているような気分にしてくれるだろう。
エンディングは特に力が入っており、非常に感動するので、ぜひ最後まで遊んで欲しい。確実に価格以上の感動を与えてもたらしくれる。アクションゲームを普段遊ばない人には難しい程度の難易度で、遊び慣れた人には簡単に感じてしまうくらいの絶妙なゲームバランスは高い賞賛に値する。
それでも全てをパーフェクトでクリアしようとすると槍込みが必要になるなど、ヘビーユーザーからライトユーザーまで、幅広いプレイヤーを対象にゲームが作られている本作。横スクロールのアクションゲームが嫌いでなければ、グラフィックや演出を含めて、高い満足感を絶対に得られるおすすめの新作スマホゲームだ!
© Mobge Ltd.
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