『スドリカ(Sdorica)』は、「Cytus」や「DEEMO」などを手がける台湾の大手ゲームメーカーであるRayark International Limitedより2018/4/19にリリースされた全世界1,000万DL突破の大作RPG。音楽・視覚表現・ストーリーにもとことんこだわって作られており、パズルゲーム好きにもおすすめの大人気RPGスマホゲームだ。
タテとヨコに揃ったブロックを繋げて消すことで、対応するキャラが動いて敵と戦っていくシステム。なぞるだけの簡単操作で、テンポ良く爽快なバトルが楽しめるようになっている。育成や進化、やりこみ要素も完璧だ。
絵本の中に入り込んだような味のあるイラストとストーリーは素晴らしく、大手が4年の歳月をかけて生み出された作品だけにあって完成度は高い。キャラを育てながらパズルを楽しみたいに人におすすめの新作スマホゲームだ!
傍観する立場からストーリーを楽しんでいこう
『スドリカ(Sdorica)』は、多種多様な種族が混在する世界で「観察者」になったプレイヤーが、世界を見守りながらストーリーが進行していく。人間だけでなく、獣人や人魚などが当たり前のように生活する世界観になっており、様々な種族で60を超えるキャラクターが登場する。
もともとこの世界には巨大な龍である「スドリカ」に支配されていた人間のみだった。「スドリカ」の力に服従し、永遠の命を与えられていた人間だったが、ある日、ひとりの男が立ち上がり、スドリカを討ち滅ぼし、新しい歴史が始まる。
永遠の命の代わりに自由を得た人間たちは平和な世界を生き、1,000年の時が流れた。人間しかいなかった世界には様々な種族が暮らし、時には対立しながらも共存していた。プレイヤーはそんな世界で「観察者」となって、この世界を見守っていくのが目的となる。
普通のゲームではプレイアブルキャラ(主人公)が存在し、そこを中心に物語が展開する流れになっているだろう。しかし、本作では「観察者」は何者でもない。物語を漠然と読み解いているだけのある意味、読者のような存在だ。
アクションパートでは、ゲームには参加できるが登場人物をプレイヤーが変わりに動かしているだけであって、世界を根底から覆すようなことはできない。あくまでもそれぞれのキャラが辿った道のりを実体験しているだけだ。
章ごとに主人公やシチュエーションが大きく変化するなど、大手ゲームメーカーが4年の歳月をかけて構想し、開発したスマホゲームだけに奇抜すぎる斬新なアイディアが非常に面白い。1つのストーリーを追いかけながら、どんな結末を迎えるのか期待しながらゲームを進めていこう。
「冒険モード」ではプレイヤーは好きなステージを選択して物語を進められる。スタミナやハートなどはなく、何度でもトライ可能だ。初回クリア時には通常とは違う報酬がもらえるので、なるべくなら新しいステージに進んで行った方がいいだろう。
ストーリーを進めていくと発生する戦闘はターン制のパズルバトルになっている。プレイヤーの揃えたブロックによって、対応するキャラが行動する仕組みだ。発生するスキルは攻撃だけじゃなく、回復や支援などもあるので、状況に応じて戦えるようにパーティメンバーを編成していこう。
同じキャラを使い込んでいけば、サブストーリーが解放されるだけでなく、クリア時には特別な報酬がもらえるなど、メリットが満載だ。冒険モードでしっかりとキャラを育ててから、「チャレンジモード」や「イベントモード」に挑んでいけば、クリアできずに躓くことも少なくなる。
しっかりとしたストーリーだけでなく、興奮するバトルシステムも用意されている。遊べるコンテンツも多く、高い満足度を誇るスマホゲームだ。
パズルを行って戦うシステムが非常に爽快
『スドリカ(Sdorica)』のバトルシステムでは、全てのキャラが3つのタイプに分類される。「攻撃(黒属性)」「防御(金属性)」「サポート(白属性)」それぞれが個性溢れる行動を行い、全員の特技をうまく利用することで勝利が近づいてくる。パズルは運にも左右されるし、戦略は無限に広がっていく。
属性はあくまで属性であって、防御や補助だったとしても、攻撃可能なスキルを所持しているキャラも存在する。パーティ編成は、黒、白、金から1名ずつと、さらにアドバイザーという4人だ。場合によっては「ギルドアドバイザー」も編成できる。
アドバイザーに指名するとアドバイザースキルが発動する。キャラとしては強くないがアドバイザースキルは優秀なパターンもあるため、アドバイザーを含めて1つのパーティとして考える方が編成しやすい。自分なりの最強のパーティを見つけ出そう。
ターン制で進行するバトルは、右から左へと流れ出るブロックをキャラの色に合わせて、消すことでアクションが可能だ。ブロックは縦横に2個まで繋ぐことができ、正方形にして最大4つまでとなる。1度に消すブロックの数によって発動するスキルが異なるので、自分が使うキャラの情報は詳しく知っておくと咄嗟のときにも有利に戦えるだろう。
テンポ良く進むバトルもそうだが、本作の魅力は絵本のような世界観と質感にあるだろう。グラフィックだけでなく、ミュージックもゲームに非常にマッチしていて、バトルのアクションも見どころのあるものになっている。童話のような世界に浸りながら、ブロックを繋げて敵と戦い、ストーリーを読み解いていこう。
独特の雰囲気にマッチしたキャラクターたち
まるで絵本をめくるかのような、本作の独特な雰囲気のあるイラストはデザイナーが自らの手で書き上げたものになっている。かなりたくさんのキャラクターが登場し、育成の面でも楽しめるだろう。
それらのキャラクターに声を当てているのは、「アンジェリア(CV:雨宮 天)」「パン(CV:稲田 徹)」「ティカ(CV:悠木 碧)」「ジャハーン(CV:子安 武人)」「闇月(CV:宮崎 羽衣)」「プギ(CV:釘宮 理恵)」「猫目(CV:佐倉 綾音)」「シオン(CV:川澄 綾子)」「シエル(CV:立花 慎之介)」「モリス(CV:緑川 光)」「砕牙(CV:中田 譲治)」「ナイジェル(CV:浦田 わたる)」「リサ(CV:井上 喜久子)」と日本アニメの第一線で活躍している有名な声優たちばかりだ。
魅力のあるボイスでキャラたちに命を吹き込んで、ヴァンダクティ大陸での冒険を大いに盛り上げてくれる。キャラごとに個別のストーリーも収録されているので、かなり味わい深いボイスを楽しめるだろう。好きな声優がいたら、独自のストーリーをしっかり聞き込んで欲しい。
キャラはバトルに参加させることで経験値を獲得して強くなっていくが、素材を集めて、ランクアップ(共鳴)させることも可能だ。かなり強くなるので、条件を満たすことができたら、順次共鳴させていこう。全てのキャラが最高レアSSRまで進化させられるので、好きなキャラを優先的に育てるなどの楽しみもある。初期メンバーの「パン」「ティカ」などは訓練ステージを越えるだけでSRに進化可能だ。
パズルバトルとストーリーを楽しめる本作だが、コンテンツはかなり多い。「トライアルモード」「探索モード」「冒険モード」など、協力プレイを含めると、すぐには遊び尽くせない量になっている。
独特な雰囲気の中で流れていくストーリー。本作はパズルバトルも楽しめるが、やはり奥深い物語は必見だ。有象無象にあるスキップで飛ばしていきたくなる物語とは違って、読めば読むだけ面白さが増していく素晴らしいさがある。万人におすすめできる新作スマホゲームだ!
© Rayark 2017
スドリカ(Sdorica)の評価・レビュー・評判(0件)
このゲームの投稿レビューはまだありません。