『大航海時代Ⅳ』は、2018/12/18にKOEI TECMO GAMESがサービスを開始した新作スマホゲーム、 7つの海を渡り、貿易、冒険、海戦と様々な遊び方ができるシミュレーションRPGだ。
従来版に比べて、期間限定のキャンペーンがあったり、手軽なスクリーンショットでSNSに共有できたり、入港時に自動的にセーブされたりとスマホで遊ぶことを前提にしっかりと作り込まれている。すでに『大航海時代Ⅳ』をやったことがある人でも改めて楽しめるはずだ。
古地図の断片をすべて集めると秘宝のありかにたどり着けたり、黄金航路を発見して一攫千金を狙えたり、夢と希望に満ちあふれた大冒険ができる。主人公も複数存在しているので、様々なシチュエーションで遊べるのも魅力の1つ。ロマンを求めたゲームがやりたい人におすすめだ!
ストーリーを彩る個性豊かな主人公たち!
大航海時代ⅣはWindowsやPlayStationだけでなく、ニンテンドーDSおよびPlayStation Portableなどの携帯ゲーム機でも発売され、多くの人気を集めてきた。Windows版では追加要素としてパワーアップキット版では主人公がさらに3人プラスされるなど、ユーザーを満足させる要素も多い。
発売からすでに二十年近い年数が経っているが、いまだに名作として多くの人に愛されている。そんな大航海時代Ⅳがとうとうスマホ版として登場したとなれば、否応なしに期待してしまうのは当然だろう。
主人公はリスボンの名家であるカストール家の御曹司やスウェーデン海軍を率いる提督。他にはアムステルダムでの商売に限界を感じているオランダ人の女性だったり、大明帝国海軍の女将軍だったりと、非常にバリエーションに飛んでいる。
誰も彼もが悩みを抱えながら問題に立ち向かっていくので、読み飽きることのない優れたストーリーが展開されるのだ。好きな人物を選んでプレイ出来るので、気に入ったキャラで世界を又にかけた大冒険ができるのが嬉しい。
キャラにより海戦で勝利すると報酬を追加でもらえたり、交易品の購入額が安くなるなどのメリットもあり、キャラ独自の世界観にあった状況でゲームが出来る点も高評価だ。
それぞれ状況の違う主人公たちは様々な出来事に巻きこまれながら、最終的に「覇者の証」を集めることになる。ゲームの目的は全て同じでありながら、その過程の違いを楽しめるのはシリーズを通して「大航海時代」の大きな魅力だろう。
特に困っているときに他の主人公が助けに来るなど、まるで少年漫画のような熱い展開も期待できる。プレイヤーが選ばなかった主人公が、別の勢力としてゲーム内で活躍するなど、別視点からの物語が面白い。
大好きなあの主人公が敵になったとしても、心を鬼にして倒してしまおう。ストーリーやキャラに思い入れがある人ほど、色んな意味で楽しめるゲームだ!
交易や海戦、儲けを出して大艦隊を作り上げよう!
本作では、すでにある程度、世界開拓が進んでおり、過去シリーズ作に比べて、未知の大陸を発見などは減ってしまった。代わりに交易商人たちによる縄張り争いや組織運用の問題など交易や海戦がメインとして扱われるのだ。
そのため、街のシェア(占有率)が非常に重要となり、すべてが0%になってしまうとゲームオーバーになるので注意して欲しい。どんなに優れた艦隊を持っていたとしてもシェアが重要となる。王宮や総督府と契約を行えば、シェアは獲得できるので積極的にやっていこう。
シェアがあれば、交易品を手に入れて貿易に手を出すことが可能だ。基本は安く買って高く売るコトだ。交易品数はシリーズ最多になっており、カテゴリーも細かく分れている。自分で本当に交易商人になったような気分になれるだろう。物価を調べるためにメモが手放せない。
さらに流行という要素もあり、同じ交易品でも流行に乗れば高値で取引されるようになるのだ。しかも、自分で流行らせたりできるので、商売の面白さはかなり高い。
交易品を運ぶことで一攫千金を狙えたりするので、商売系のゲームが好きな人にはたまらないゲームになっている。大きく稼ぎを出し、さらに大きな船を手に入れて、儲かるルートを拡大していけるのだ。
大きな船団になり、たくさんの物を運べるようになったら、護衛艦も必要になる。他勢力の妨害や攻撃から身を守るのだ。
シミュレーションゲームの名作「信長の野望」シリーズや「三国志」シリーズを生み出してきたKOEI TECMO GAMES だけあって、海戦もかなり面白い。交易品を守ったり、逆に奪い取ったりと熱く盛り上がる戦闘になっている。
交易品を運んで出た儲けを使って船を新しくしたり、装備を整えたり水夫の補充を定期的に行ったり、船を補強たりとRPG的な要素も強い。
貴重な航路を塞ぐ邪魔な敵艦隊を撃破出来たときは、思わずガッツポーズをしてしまう。シミュレーションだけでなく、育成も兼ね備えているのが素晴らしい。
自分の艦隊が強くなれば、交易品を持っている船を襲って稼ぐことも可能になる。7つの海で好き放題出来るのは気分最高だ!
仲間が増えていくので、大規模な艦隊が編成可能だ!
本作では、主人公がすべての役割を担うわけでなく、航海士という乗組員たちが任命された仕事をこなしていくことになる。
旗艦の艦長室には主人公しか配置できない他、能力値によって配置できなかったりするが、基本的に人事権の全ては主人公にあるのだ。誰をどの場所につけるのか、経営者の観点から判断して人選できる。
面白いが航海士にもストレスという物があり、低能力だからと言って仕事を割り振らないと不満を持ってしまうのだ。現実世界でもよくある話なので非常に興味深い。能力だけで判断してしまうと痛い目に合う典型だろう。
また使い続けていると疲労度が高まっていくので、定期的に休息も必要となる。サブリーダー的な位置づけの航海士がいないといざという時に困ってしまう。人間には誰しもが休息が必要という、実にリアルに沿った素晴らしいシステムだ。
日頃から人材育成が大事になる。シミュレーションゲームとして抜群の面白さだ。愛着のある相手ばかりではなく、大きな眼で艦隊の人員を見ていこう。
宝の地図から財宝を見つけられる!
本作には大陸を発見するという部分は減ってしまったが、冒険要素がなくなったわけでない。ミステリーハンティングというジャンルになるのだが、秘宝のありかが示された古地図の断片が用意されている。
世界を航海しながら、すべての古地図の断片を集めることで、海域の記憶に辿り着き、秘宝への扉が開かれるのだ。まるでどんな願いでも叶う7つのボールを探している気分になれるだろう。
古地図の断片は隠し要素的な位置づけなので、探さなくても問題はない。しかし、見つけたときの喜びは格別なのだ。時間を見つけて探し出して欲しい。やりこみ要素を求めている人も満足できるシステムになっている。
大航海時代Ⅳはすでに色々な媒体で発売されてきた作品だけあって面白さは折り紙付きだ。遊べる要素ややりこみ要素もしっかりとしており、最近のガチャを引くだけのゲームとは一線を画する出来になっている。新旧を問わず、面白いシミュレーションゲームをやりたい人におすすめの新作スマホゲームだ!
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