「ポータル2(Portal 2)」は2011/04/19にSteamでリリースされたFPS(一人称視点)による新次元のパズルアクションゲームだ。「Left 4 Dead」シリーズなど、有名な人気作品を手がけてきた「Valve」が開発をした期待の新作だ!
全世界でも絶賛人気の作品で、「Half-Life」の世界観を用いたパズル色が強く、秘密兵器ポータルガンで解く新体験のパズル。多くのプレイヤーの頭脳を直接刺激するに違いない。Aperture Scienceと呼ばれる研究所に仕掛けられた謎を突破するのだ!
複雑に入れ込むパズルは22つのステージに分れている。どれもこれもがプレイヤーの知的に挑発する過激な物ばかり。新しく用意された様々なアイテムをうまく使って、脱出するのがプレイヤーの目的となる。難しい問題ほど熱くなれるという人にオススメのゲームだ!
大人気「PORTAL」の正当なナンバリング作品!
前作である「PORTAL」は、ハーフライフシリーズである「The Orange Box」におまけとして挿入されていたゲームでありながら、30以上もの受賞をしている。特に最高権威である 「Game Developers Choice Award」(ゲーム開発関係者たちが選ぶ賞)でも7th Game of the Year 2008など、偉大な功績を持つ。
抜群の面白さを誇った作品の続編となるポータル2はWindowsのパソコン版だけでなく、PlayStation3やXbox360、MacやLinuxでも発売されており、前作に勝るとも劣らない超人気タイトルだ。
ポータル2の舞台となっているのは、前作と同じ「Half-Life」世界にあるAperture Scienceの訓練施設になっている。主人公は前作と同じ女性の「Chell」。
前作ではChellがマザーコンピューター「GLaDOS」を破壊した後に、何かの力で連れ戻されて、コールドスリープ施設に送られてしまった。今作はそのコールドスリープの不調によって、数百年後に目覚めた世界での出来事となる。
訓練施設はほぼ壊滅した状態になっており、あちらこちらに植物が生え、荒れ放題。戸惑っているChellを導いてくれるのが、被験者たちの管理を行うAIコア「Wheatley」だ。
研究員たちは、コールドスリープの影響で大量の死者を出しており、責任を逃れるために全て逃げ出していた。そのため、施設は完全に凍結されており、Chellは外に出ることは出来ない。
このまま無人の施設にいても死んでしまうだけだ。生き残るためにChellは研究所からの脱出を試みることになる。
脱出するだけなら、それほど苦労しないように思われるかも知れないが、脱出直前でWheatleyのミスによって、前作でChellが破壊したGLaDOSを再起動させてしまう。Chellに恨みを持つGLaDOSによって、事態は急展開を迎えていく――
Aperture Scienceの辿った数百年の出来事を体験しながら、ストーリーは2転、3転していき、意外な結末を迎えるだろう。非常に良くできた話になっており、感動出来るに違いない。シナリオの面でも高い評価を受けているので、期待しておこう。
ゲーム中にプレイヤーが覗き見るすべての景色や物は、歴史を振り返る意味でも重要というだけじゃなく、パズルを構成している大事な要素にもなっている。その構図が見事としか表現出来ないものなのだ。GLaDOSの正体、Wheatleyに込められた意味を読み解いて欲しい。
斬新なアイディアがパズルをより盛り上げる!
プレイヤーは2つのポータル(穴)を作りだし、それを使って移動したり、ステージ上のアイテムやギミックを動かしたりしながら、ゴールを目指す新次元パズル・アクションになっている。
どこにどう移動するのかわからないと言うのも面白いが、どこにワープするかわかった上で、どのような順序で移動するのか先を読むのが刺激的だ。斬新な様々のパズル的なトリックがプレイヤーを熱く夢中にさせてくれる。
もちろん、仕掛けはワープだけじゃない。アイテムもユニークな物がたくさん揃えらており、敵のやる気を奪う物や反射するビームの向きを操り、行く手を阻む障害物を破壊するなどのアクション性の行動も必要となる。
▲超反発のジェルをばらまくことによって、ステージ内を思うがままに飛び跳ねられたりと、ワープ以外にも考えることが多い。パズルを面白おかしくするアイテムも揃っているので、使いこなしてステージをクリアしよう。
連鎖反応が面白いピタゴラスイッチのように、一手先を読むだけでなく、先の先まで読まないと、ステージをクリアするのは難しい。その難しさが故に、クリアしたときの喜びは何よりも大きいものになるはずだ!
シリーズ初のマルチプレイに対応!
プレイヤーは1人で遊び尽くせるシングルプレイの他に、インターネットを利用して別のプレイヤーと2人で協力して遊ぶマルチプレイが用意されている。PS3版がSteamに対応したことで、パソコン版とクロスプレイをすることも可能だ。
基本的なルールはシングルプレイとほとんど同じになっているが、プレイヤーが増えたことで、使用できるポータルの数が4つに増えた。青色のキャラクター「ATLAS」は青と水色、「P-body」はオレンジと赤色のポータルをそれぞれ出現させる。
最大4つのポータルをどのように組み合わせるかが鍵となっているのだ。1コースに16個ほど用意された各パズルは、次第に難しくなっていくのだが、時間かけて考えれば、いつか解けるようないい感じのレベル。パズルゲームでは謎が解けなかったときの徒労感が半端ないので、クリア出来る難易度というのは素晴らしい。
他のプレイヤーやフレンドと謎解きを共有することで、変わった連帯感を味わえる。1人でやるよりもますます先を読む必要になったコトで楽しさも倍増するだろう。わいわいと楽しく遊びながら、親しくなれる素晴らしいゲーム性だ。
誰にでもオススメ出来る万能かつ有能なゲーム!
前作に比べて今作は色んな意味でパワーアップしている。中でも遊びやすくなった点は非常に大きい。例えば、空中に浮いている状態から新しいポータルを開き、加速を維持したままそこへ向かっていく「フリング」という技があるのだが、これが非常に難しかった。
おまけにダブルフリング、トリプルフリングと何度も繰り返さなければならなかったので、パズルを解けても先へ進めないこともあったほどだ。ある程度やりこんだプレイヤーにはアクロバティックで評判は良かったが、初心者にはつらい。
今作ではシングルフリングを少し使う程度になっており、アクションが原因でクリア出来ないなどのトラブルは減っている。初心者により優しくなったと言えるだろう。
インターフェイスも日本語、英語、ドイツ語、フランス語など、全22言語に対応している。もはや、対応していない言語を探す方が大変なレベルだ。誰にでも愛されるゲームとして見事な完成度だろう。
ポータル2はパズルが根っから嫌いというのでなければ、ストーリーも素晴らしいし、謎解きも癖になる面白さを持っている。ゲームを普段やらない人や慣れていない人にでも安心して薦められるゲームだ!
ポータル2(Portal 2)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7 / Vista / XP | Windows 7 / Vista / XP |
CPU | 3.0 GHz Pentium 4 または同等のプロセッサ | Intel Core 2 Duo 2.4GHz または AMD 2.8GHz |
メモリー | 1GB XP / 2GB Vista | 2GB以上 |
グラフィックカード | DirectX 9互換のビデオカード | DirectX 9互換のビデオカード(Shader Model 3.0対応) |
VRAM | 128MB | 256MB以上 |
HDD空き容量 | 8GB | 8GB |
DirectX | DirectX 9.0c | DirectX 9.0c |
備考 |
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