Din's Legacyは2018年9月18日にゲーム配信サイト「STEAM」にて早期アクセスとしてダウンロードサービスが始まった。
開発・販売ともに「Soldak Entertainment」が行っている。
2007年に発表され、ファンタジー世界を舞台にした「Depths of Peril」シリーズの最新作で、ハックアンドスラッシュ型アクションRPGだ。
ランダムに生成される小さな世界で、戦いを繰り広げるのだが、勝利条件自体も毎回ランダムになっている。
勝利条件の中には、クエストや戦闘、他の勢力との交渉や支援など様々なものが含まれているため、プレイヤーを飽きさせない心配りが素晴らしい。
プレイする度に新しい冒険にでるような気分になれるだろう。
Din's Legacyはキャラクターの成長やアイテムなど純粋なRPG色も強いので、キャラクターの成長やレベル上げなど、ロールプレイングゲームが好きな人にはかなりオススメだ!
シリーズ全作品との繋がり
生物学と魔法が融合したゾンビ病のパンデミックが起こった前作「Zombasite」と同一の設定となっている。
オークは種族全体でDark Orcs、Zombielords、Mutatedに分割されている。
ゾンビの寄生虫やネクロマンサーの魔法によって汚染などが原因で突然変異した者もいるのだ。
オーク達はいつ自分が突然変異をしてしまうのかと恐怖に脅えている。
時間の経過により自分がどうなってしまうかわからない状況では、関係性を悪化させてしまう。
オークは種族全体で誰も信じることができず、常に険悪な関係にあるのだ。
今作でプレイヤーは、ゾンビ病の影響でオークの一部がエルフへと変貌した種族である「Mutated」を操作することになる。
オークでありながら、不安定な先祖返りを果たした不思議な種族というちょっと変わった設定だ。
「Zombasite」から続く、同世界観の神の一柱「Din」より、プレイヤーは不死の加護を受けて冒険に旅立ち、使命を達成することが目的となる。
オーク間の種族の問題など、多岐にわたる情勢が交わる中で、世界中に危機が広がっていく。
Din's Legacyの問題は無限に存在するのだ。
無限と大げさな言葉を使ったが、あながち間違いではない。
なぜなら、シナリオ、勝敗条件、エリア、モンスター、アイテム、クエストなどが、ゲームごとに独自に作成され、世界そのものが毎回異なるようにできている。
つまり、今回冒険した内容を、次回まったく同じ条件でプレイするのは、まず不可能だと言っても過言ではない。
それだけたくさんのシナリオ、勝敗条件、エリア、モンスター、アイテム、クエストなどが用意されているのは本当に驚きだ。
仮にまったく同じマップだったとしても、勝利条件が違えば、そこに絡んでくるクエストやモンスター、他の勢力などにも影響が出てくる。
勝利条件だけでもそれだけ影響があるのに、シナリオ、エリア、モンスター、アイテム、クエストなどが別のものと入れ替わってしまったら、まったく初めての冒険をしている気分になるに違いない。
文字通り無限に創造される世界の中で毎回オリジナルのストーリーになっていく。
毎回どんな世界が構築され、どんなストーリーになるのかを楽しんで欲しい。
キャラクターのスキルにもランダム要素が!
今作Din's Legacyではスキルシステムでも大きな進化を見せている。
クラスごとの成長ツリーは、過去作から脱却し、取捨選択ではなくなった。
アビリティとスキルのみに特化され、同じクラスでもキャラ作成ごとにランダムな要素が加えられる。
そのため、アビリティとスキルの種類が豊富に用意されているのだ。
またプレイヤーの種族である「Mutated」の特性が、様々な特徴となって追加されている。
特徴なので、プラス面だけではなくマイナス面でも、それは強く発揮されるので安心は出来ない。
短所もあれば長所もあるというわけだ。
マイナスを抑制するためにポイントを振るのか、それとも長所をさらにプラスするためにポイントを振るのかを自由に選択が可能。
邪魔になる特性、役に立つ特性を覚えておくことも重要になるだろう。
他にもキャラクターを別のキャラクターに変更したり、サブクラスに変異させることも可能だ。
ペットを扱ったりも出来るなど、ユニークな点が多いのも付け加えておこう。
キャラクターの育成の幅は限りなく大きいので、何度も遊べるゲームになっているのだ。あ
自分の選択が世界へ影響を与えるのも魅力!
ロールプレイの1番の楽しみは選択による世界の変動だろう。
善人なのか悪人なのかを選択で選ぶことができ、その判断によってランダムに生成された世界はいかようにその姿を変えていくのだ。
悪人の選択をしていくと世界はダークになっていくし、善人の選択をすれば、平和な世界が見えていくだろう。全てをプレイヤーの決断に委ねられている。
世界を変えるほどの選択を出来るのは非常に面白く、ゲームへの没頭感も増していく。
おまけに世界そのものが毎回ランダムであるため、どんな選択でどんな世界になるのかも毎回異なる点も評価したい。
同じ選択でもまったく異なる結末になったりするので、選択のたびにドキドキ出来るのは嬉しくなる。
プレイスタイルに対応したシングルでも、マルチでも遊べる!
世界観が毎回ランダムでかなり豊富に揃っているため、シングルプレイでも十分に楽しむことが出来るだろう。しかし、そこにマルチプレイの要素が加えられているから楽しさは本物だ。
マルチプレイでは協力プレイがメインとなっているので、プレイヤー対プレイヤーを期待している人に残念な話かもしれない。
しかし、ランダムで生み出せるクエストや世界観、モンスターやアイテムなど興味をそそられる要素の多くはランダムになっている。同じ相手と何度でも飽きずに遊べるのは間違いない。
見下ろし型のRPGなので、仲間の居場所を見失う可能性は低いので、マルチプレイ初心者でも迷子になることは少ないだろう。
強い仲間たちがたくさんいれば難しいクエストなどもクリア出来るようになるので、可能な環境であれば、積極的にマルチプレイで遊んで欲しい。
Din's Legacyの本当の楽しさはマルチプレイにあるのだ。
英語版のみだが、人気シリーズでもあるオススメの新作RPGだ!
早期アクセス版なので、まだ対応している言語は英語しかない。
しかし、フル音声ということもあり、開発メーカーであるSoldak Entertainmentの開発意欲も高い。
バグなどが見つかったら、即座に修正されるほど、頻繁にアップデートも行われているのだ。
プレイヤーからの声を十二分に吸い上げて、ゲームに反映されているので、今後、日本人のユーザー数が増えていけば、もしかしたら日本語の対応も期待できるかもしれない。
Din's Legacyはすでに10年以上、続いているシリーズの最新版なので、今後の展開には非常に期待が持てる。
過去のシリーズを遊んだことがある人はもちろんのこと、まったく「Depths of Peril』シリーズを知らなかった人でも、満足できるレベルで遊べるようになっている。
RPGが好きな人は絶対にハマるオススメの作品だ!
Din's Legacyスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core 2 Duo 2.0GHz | Intel Core i5 3.0GHz |
メモリー | 1GB | 4GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce 6200 | NVIDIA GeForce GTX 460 |
VRAM | 128MB | 1GB |
HDD空き容量 | 1GB | 2GB |
DirectX | DirectX 9.0c | DirectX 9.0c |
備考 |
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