「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」は、インディー系ゲーム開発会社のPeru Creativeが開発を手がけ、2017年7月26日から大手ゲーム配信サイトSteamで配信しているサバイバルロールプレイングゲーム!
プレイヤーは大都会で生活する「ホームレス」となり、様々な手段を講じながら、無慈悲で過酷な環境を生き伸びていくことになるぞ!
ストーリー要素や明確なエンディングは一切組み込まれていないので、「ホームレスとして生き続けること」が目標になるという珍しい作品だ!
「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」は部分的にコントローラーをサポートしており、シングルまたはマルチプレイでゲームを楽しむことができるぞ!
特に目的のないRPGや異色作が好きな人にオススメのゲームだ!
「非日常」が「日常」になる世界観
ゲームの世界には様々な「サバイバル」作品が存在するが、「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」でプレイヤーが体験するホームレスの世界は、多くの一般人が体験している生活環境とは全く異なるものになる。
ホームレス、つまり「路上生活者」の問題には非常にデリケートな部分があるので、それをゲームで体験することに複雑な感情を覚えるユーザーもいるだろうが、安定した収入もなく、社会からも切り離されてしまった彼らの生活はまさに「サバイバル生活」そのものだと言える。
何不自由なく育ってきた人にとってはあまりに「非現実的」で「非日常」の世界に見えるかもしれないが、実際のホームレスにとってはそれが「現実」であり「日常」なのだ。
同じ社会に居るはずなのに、全く別の世界に分けられてしまう恐ろしさ。ホームレスが生きている過酷な世界をゲーム世界でシミュレーションして「人生の厳しさ」や「人々の無関心さ」を伝える本作は、ある意味とても啓蒙的な作品だと言えるだろう。
「非日常」である「日常」を真剣に体験してみたいプレイヤーにオススメのゲームになっているぞ!
「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」のゲームシステム
「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」はFPS型の画面を採用している。
プレイヤーは操作するホームレスの視点で世界を見ることになるのだ。周囲にあるアクティベート可能なオブジェクトにはアイコンが表示されているので、見つけたら一通り調べてみよう!
ちなみにプレイ画面の左上には現在の気温とプレイヤーの健康状態、そして手持ちのお金が表示される。
探索可能なコンテナなどには、各種アイテムが保管されている場合がある。「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」では異なるアイテムを組み合わせてクラフトする機能があるので、アイテムを見つけたら必ず入手し、表示される各アイテムの説明文もよく読んでおこう。全てのクラフトで使用する「Superglue(接着剤)」は重宝するぞ!
ゴミ箱を漁る場合にはミニゲーム的な要素があり、使えるアイテムが入手できることもあるが、「とても気持ち悪いゴミ」によってライフが削られることもあるので要注意だ!
厳しい現実を生き抜く為のゲームシステムはとてもリアリティがあってオススメだ!
ステータスに気を付けよう
プレイヤーが操作するキャラクターには「Health(健康)」「Food(食事)」「Morale(気力)」「Freshness(清々しさ)」「Warm(暖かさ)」「Dry(乾燥度)」というメインステータスが存在し、それぞれ最大100のパラメーターで表示される。
各ステータスは特定の行動によって変化し、数値が低下すると危険な状態になるという仕組みだ。プレイ中は生きるために最低限必要な「食事」と「睡眠」、そして清潔な「衣服」を維持できるようにしよう。
季節が変化し、冬になると体温が低下し、「Warm(暖かさ)」のステータスが低下する。
「暖を取る」ことは現実世界と同じく、本作でも重要な要素になってくるので、ドラム缶を見つけたら火を起こし、少しでも自分の身体を暖かくしよう!
システム同様に現実世界の厳しさを思い知らされるステータスもリアリティがあってオススメだぞ!
路上で生き抜くための「スキル」を磨け!
本作にはホームレス生活を有利に進めるための各種スキルが設定されており、レベルを上げることでゲームの展開が楽になる。
スキルは専用の画面で確認することが可能で、「Speech(会話)」「Begging(乞食)」「Trading(交換)」「Theif(窃盗)」「Dump Diving(ゴミ漁り)」「Fighting(戦闘)」「Crafting(クラフト)」「Lock Picking(ピッキング)」「Busking(大道芸)」「Begging on Your Knees(路上に膝をついて物乞い)」の全10種類がある。
ほとんどのスキルは褒められたものではないが、路上生活で生き抜くためには必要だ。本作では街を歩く一般人と会話を交わすこともあるので、「Speech(会話)」のスキルを上げておけば、有力な情報やアイテムの入手が容易になる。
また、集めた「空のビン」を食料と交換して暮らしたい場合には「Trading(交換)」のスキルを上げると良いだろう。鍵の掛かったゴミ箱からアイテムを楽に取り出したい場合には「Lock Picking(ピッキング)」のスキルが有効だ。
スキルを身に着けて臨機応変に対応できるプレイヤーにはオススメのゲーム!
路上生活上級者「Master」を探せ!
本作で描かれる世界には、路上生活に対して深い知識と経験を持つ「Master」が存在する。もし快適なホームレス生活を目指すのであれば、「Master」を見つけておきたいところだ。「Master」は様々な特殊スキルを伝授してくれるので、スキルを獲得すれば路上生活が楽になるぞ。
ホームレスの生活をゲームで再現し、サバイバルゲーム世界に新たな境地を開拓した「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」は、ある意味異端のゲームだと言える。
ハードコアな設定と厳しいプレイ条件がサバイバルゲームの醍醐味ではあるが、ここまで生々しい題材を持ち込まれると、単純に楽しめなくなる人も出てくることだろう。
プレイヤーが操作するキャラクターは典型的な「アンチヒーロー」だ。一応スキルを身に付けることはできるが、それらは全てホームレスとして生きていくための能力なのだ。
従ってゲームに爽快さやヒロイズムを求める人は、決して本作をプレイしてはいけない。本作をオススメできるのは、一定の条件下で人間はどのように生き抜くことができるのかを冷静に観察できる人だ。
「ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)」は、現実に存在するシチュエーションを「シミュレーション的」に体験したい人にはオススメの作品だ!
ホーボー:タフライフ(Hobo: Tough Life)スペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7/8/10(64bit) | Windows 10(64bit) |
CPU | Intel Core i3-4340 / AMD FX-6300 | Intel Core i5-2500K / AMD FX-8350 |
メモリー | 6GB RAM | 8GB RAM |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 660 / AMD Radeon R7 370 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon RX 580 |
VRAM | 2GB | 4GB |
HDD空き容量 | 20GB | 20GB |
DirectX | Version 11 | Version 11 |
備考 | インターネット接続環境が必要 |
Perun Creative 2017
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