「プロジェクト ゾンボイド(Project Zomboid)」は2013/11/08にSteamでリリースされたゾンビサバイバルのサンドボックスゲームだ!
アメリカ初のゲームといえば、FPSにゾンビもの!というのが定番だが、いわゆるポストアポカリプスというジャンルに位置するゲームとして、今最も話題となっているのが「Project Zomboid」だ!
本作は、未知のウィルスの発生と急速な伝播により、一夜にして多くの都市がゾンビの徘徊するエリアとなってしまったアメリカが舞台のゲームとなっている。
まともな人間は全く存在しておらず、周囲を見渡しても目に入るのはゾンビだけ。
もちろん、こちらが生きた人間と分かるやいなや、既にゾンビと化したかつての人間達は、老若男女問わず獲物を求めるが如くこちらに襲いかかってくるばかり。
そんな凶悪な世界と化したかつての文明国のとある都市で、プレイヤーである主人公は、全く手探りの状態からひたすら生き抜くことを迫られる。
「Project Zomboid」とは、まさにゾンビが徘徊する危険な世界の中で命をつなぎ止めることが求められる、サバイバルシミュレーションといっても過言ではないゲームといえるだろう。
FPSのようなゾンビゲームとはまた違った楽しみ方ができるオススメのサンドボックスゲーム!
簡単な操作性で取っつきやすさ抜群!
このゲームが従来のポストアポカリプスゲーと一線を画すのが、FPSスタイルやTPSスタイルなど現在の主流のゲームシステムではなく、いわゆる俯瞰視点という斜め上から見下ろす感じでプレイヤーを操作するというもの。
3Dなどに慣れ親しんだゲーマーから見ればどこか古くさい感じがするかもしれないが、逆に言えば複雑な操作などは一切必要なく、マウスを使って気になるところをクリックするだけで、キャラクターが指示通りに動いてくれたり、気になる場所を自動的に探索してくれるという優れもの。
また、常にこちらを発見する毎に襲いかかってくるゾンビ達だが、これらの異物たちと戦うかどうかは全てプレイヤーの判断に委ねられている。
とはいっても、ゾンビ自体は比較的耐久度が高く、素手で殴ってもなかなか倒せない。
最低限、身近な場所から野球バットやフライパンなど武器となるものを見つけて戦う必要があるのだ。
もちろん、ゲームの舞台に降りたってすぐの段階では有用な武器は一切所有していないため、その段階でゾンビに発見・強襲されてしまうと、なすすべもなく達処に貴方も彼らの仲間入りすること必至。
こうならないためにも、「逃げる」勇気と決断が求められる点も、このゲームの大きなテーマなのだ。
軍事基地から刑務所まで、様々なステージを遊び尽くせ!
「Project Zomboid」のゲーム舞台はアメリカ国内のとある都市で、商業ビルなどが林立する中規模の都市からキャンプ施設やロッジなどが建ち並ぶ郊外の田舎町まで、様々なシチュエーションが事前に用意されている。
もちろん、ただ単にステージだけが変化するのではなく、例えば都市部のステージならコンビニで食糧や電池などの物資が多く手に入りやすく、田舎町ステージであれば、非常に強力な武器として序盤からゾンビ無双も可能な消火斧や様々な武器を作る上で欠かせない工具類などが至る所で入手可能となっており、それぞれのステージ毎に得手不得手が必ず存在するのが大きな特徴だ。
また、ステージによっては郊外部分に軍隊の基地があったり、広大な敷地を誇る刑務所が存在しているので、こうした特殊な施設に乗り込み探索することができれば、街中では決して手に入れることができないような有用なアイテムや武器などがすぐに見つかることだろう。
しかし、こうした有用なアイテムが見つかりやすい施設ほど、驚く程多くのゾンビによって既に支配されているので、事前に準備することなく単身で乗り込んだとしても、必ず返り討ちとなることだろう。
このように、日常生活にありがちな様々な要素を加えながら、ポストアポカリプスゲームとしての雰囲気をしっかりと詰め込んでくれている点が、「Project Zomboid」最大の魅力となっているのだ。
膨大な量を誇るクラフト要素!
「Project Zomboid」を楽しむ上で必ず理解する必要があり、またこのゲームの大きな魅力ともいえるのが、膨大な量に昇るアイテムクラフト要素だ。
このゲームで登場するアイテムのほぼ全てが、私たちの生活に身近なものばかり。
例えば、生きる上で必要な食糧については、肉類や野菜類など一般的な食材をはじめ、ポテトチップスや冷凍食品など非常に細かいジャンルの物まで登場するので、あまりにも実生活に身近すぎて没入感もハンパないのだ。
また、よりリアリティある要素として追加されているのが、ゲーム内でのインフラシステムの停止。
これは、ゾンビによって支配されつつある世界で、それを生み出しつつある人間自体が減少しているという雰囲気を醸し出す上で、
電力や水道などのインフラシステムが最終的に全て停止してしまうという要素で、ゲーム開始当初は使う事ができた電気や水道が、ゲーム内日数で1週間程度経過した段階で全て停止してしまう。
太陽が昇る日中ならまだしも、暗闇が支配する夜間で灯りは命綱とも呼べる存在。
また、生きる上で必ず必要な水についても、水道が生きている間は全ての水道設備から取水できた一方、水道が止まってしまって以降は井戸水や貯めておいた水、そしてジュースやビールなどの製品類からしか摂取する事ができなくなる。
必然的に、これらのインフラ設備が停止するまでの間に、如何にして灯りや水道の供給源を確保することができるかが、命を長らえさせる意味で重要な存在となるのだ。
こうした要素も「Project Zomboid」にはしっかりと搭載されており、例えば電力システムが停止するまでの間に発電機とそれを動かす際に必要となるガソリンなどの燃料を事前に用意することで電気が、雨水などを貯めておく水樽をクラフトしておくことで水がそれぞれ維持できるというもの。
また、食糧も同様で、ゲーム冒頭ではスーパーや飲食店、コンビニや住宅を物色することで様々な食糧が手に入るのだが、これらも食べ尽くしてしまえばそこで終わり。
このため、野菜や果物を育てたり小麦粉からパンを作ったりする要素も備わっているので、こうしたシステムを理解し上手く活用することができれば、たとえ食糧が尽きたとしても、より長く生き残ることができるのだ。
このように、ただ単に武器や身近な製品をクラフトするだけでなく、如何に長く生き残るために必要なアイテムさえもクラフトして生み出すというシステムこそが、このゲームの面白さと難しさを何倍にも高めてくれるといっても過言ではないだろう。
「生き残る」のではなく「いかに長く生き続けられるか」が最終目的!
実はこの「Project Zomboid」というゲーム、同じくゾンビが登場するこれまでのポストアポカリプスジャンルに属するゲームとは違い、プレイヤーが最終的に「生き残る」ことを目的とするのではなく、ゲーム内で「如何に長く生き続けられるか」を競うゲームなのだ。
このため、最終的にハッピーエンドなどが用意されているというわけではなく、死亡した時点でゲームは全て終了となり、また新たに初めからやり直すというスタイルが採用されている。
いわば、タイムアタック的なゲームといっても過言ではなく、当然ながら、難易度がより高くなる毎に生き続けられるまでの時間も必然的に短くなってしまうのは当然のこと。
また、ゲーム内での「死亡」要素はなにもゾンビに襲われて死亡するというものだけではなく、例えば水道などのインフラが全て停止し身近な建物に存在した全ての飲料を使いきった後、急激な乾きに対応する事ができず、
衰弱死したり病気に感染して病死といった死に方をはじめ、食糧が手に入らず餓死したり、ゾンビに襲われた際に負った傷が原因でゾンビ化、或いは出血多量で死亡など、実に様々な死亡方法が採用されている点も特徴といえる。
このような点からも、「Project Zomboid」はいわば単なるゲームではなく、まさにライフシミュレーターとしての要素を多く含んだタイトルであり、プレイヤーの日常生活に密着した様々な要素をゲーム内にも絡めることで、よりリアリティを追求しているといえる。
日常生活からかけ離れたストーリーや舞台設定、システムを採用したゲームを楽しむのももちろん良いのだが、日常生活でふと起こりうる可能性や危険性が十分に考えられる要素を多く含んだゲームを求めている人にこそ、是非おすすめしたいタイトルの1つが、まさにこのゲームなのだ。
プロジェクトゾンボイドスペック/動作環境
動作環境 | 必須環境 | 推奨環境 |
---|---|---|
対応OS | Windows 7, 8, 10 (64bit) | Windows 10 (64bit) |
CPU | Intel 2.77GHz Dual Core | Intel Core i5-4430 / AMD FX-6300 |
メモリー | 8 GB RAM | 16 GB RAM |
グラフィックカード | Intel HD 3000 or higher | NVIDIA GeForce GTX 960 / AMD Radeon R9 380 |
VRAM | 512 MB | 2 GB |
HDD空き容量 | 5 GB | 5 GB |
DirectX | Version 9.0c | Version 11 |
備考 | Java SE Runtime Environment 8 |
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